AGAには食事が重要AGA(男性型脱毛症)

AGAと食事や体質の関係性

AGAには食事が重要

人間の生活においてすべての基本ともいえる食事。食事はAGAにも密接に関わっています。なぜなら食事にはAGA対策に効果的な栄養素が含まれているからです。それでは、髪の毛に大切な栄養素とは具体的にどのようなものでしょうか?

今回は、AGA対策を食事で行いたい場合にきちんと把握しておきたい情報をまとめていきます。

AGAと食事は直結するのか?

基本的なAGAの原因

毛が生えてから成長し、自然と抜けるまでの期間をヘアサイクルと呼びます。ヘアサイクルは通常であれば、始まりから終わりまで2年~6年かかります。

しかし男性ホルモンがDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれるホルモンへと変化したり、DHTが生成されやすい遺伝子を受け継いだりすることによって、ヘアサイクルが乱れてしまいます。

このDHTというホルモンは毛根を委縮させる力が強く、AGAの主な原因となっているのです。

食事内容とAGAの関係性

太ることとDHTの関係日本人の食事は元来、魚を中心に穀物や野菜を主に摂取していました。しかし近年は食の欧米化が進み、高脂肪・高カロリーの食事がメインとなっています。このような食生活の変化によって太りやすくなったことが、AGAを引き起こす原因の1つとして考えられています。

太るということは、体内に余分な脂肪が溜まっていくことです。脂肪が身体の各所に固まってしまうと、血行が悪くなります。血行が悪くなると、髪の毛を作る毛母細胞に十分な栄養や酸素を届けることが出来ません。その結果、栄養や酸素が毛根に届かなくなり、毛髪の成長に影響が出てしまうのです。

太ることとDHTの関係性

もう1つの原因として考えられる「DHT」と「太ること」の2点の関係性も見ていきましょう。

食生活が変わり動物性食品の摂取が多くなることで、男性ホルモンの分泌が活発になります。そして男性ホルモンが過剰に分泌されることにより、ヘアサイクルを乱す原因となるDHTも増えてしまうのです。

毛の成長期が通常よりも短期間で終了してしまうことで、抜け毛が増え、太くて長い毛髪も減るので薄毛が目立つようになります。

食生活がすぐに薄毛に影響するわけではありませんが、食生活に気を配らなければ確実にAGAの影響が出てくるということです。このように「AGAと食事は直結している」といえるでしょう。

育毛を考える際、特に必要となる栄養素とは?

一言で「AGAと食事は関係がある」と言っても、バランス良く色々なものを食べればよいというわけではありません。育毛に重要な栄養素を知った上で効率良く摂取すれば、ストレスが少なく効果もあがります。ここでは、特に育毛のカギとなる栄養素を4つご紹介いたします。

体内生成困難な”たんぱく質”は食事で摂取

タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されています。アミノ酸はどれも髪にとって大切ですが、そのなかでも髪の毛を太く丈夫にしてくれるメチオニンは体内で作ることができません。なので、メチオニンは食事で摂取することが大切です。

”ヨウ素”の同時摂取で、吸収力や代謝アップ

ヨウ素は甲状腺を活発にして代謝を上げ、髪にツヤを与えます。また、タンパク質やビタミンを吸収する助けにもなります。

タンパク質やビタミンを意識的に摂取しても、吸収しなければ意味がありません。積極的にヨウ素を同時摂取することで、これらの栄養素を吸収することができるのです。

ビタミンは多種をバランスよく摂取して

ビタミンは多数種類がありますが、種類によって効き目が違うのでバランスよく摂取する必要があります。

  • ビタミンA

細胞分裂を正常化して頭皮の健康を保つ働きがあります。

  • ビタミンC

コラーゲンの生成を助けて血管や頭皮を丈夫にします。抗ストレスホルモンの分泌を促します。

  • ビタミンE

毛細血管を広げる働きがあり、毛根までスムーズに栄養を運べるようにします。

”亜鉛”は抜け毛予防の役割もあり

毛髪の主成分は”ケラチン”というタンパク質です。亜鉛が不足するとケラチンの合成が上手くいかず、脱毛しやすい弱い髪になってしまいます。また血行や代謝を活発にして抜け毛を予防する役割も担っています。亜鉛は髪にとって非常に大切な栄養素と言えるのです。

AGA対策には栄養バランスを考えた食事が必須

・食の欧米化はAGAを招きやすい

前述のようにAGAは、男性ホルモンが過剰な分泌により変化したDHTによって引き起こされるため、男性ホルモンの分泌を促す「動物性食品」の摂取を控える必要があります。この動物性食品とは、肉類や乳製品のことを指します。

昨今は昔と比べて欧米寄りの食事が手軽に手に入り、動物性食品を口にする機会が増えています。食事の内容が薄毛の原因となってしまっては本末転倒です。意識して減らす努力をしてみてください。

体質を改善する食品とは

ではどのような食品摂ればよいのかと言うと、穀物や野菜などの「植物性食品」となります。中でも大豆は特に髪の栄養分となる植物性たんぱく質を多く含んでいますので、積極的に摂取すべき食品です。

また、緑黄色野菜には頭皮を健康にする働きがある「ビタミンA」が多く含まれています。スムージーや野菜ジュースにするなど、自身が摂取しやすい形で少しずつ取り組んでみてください。

体重増加とAGAの関係性

上記でも少し触れましたが、体重が増加すると薄毛になる確率は格段に上がります。太ることによる薄毛になりやすくなる原因はいくつかあります。ここではその詳細を説明していきます。

”血圧の上昇”は食べすぎが原因。栄養も届きにくくなる……

体重増加の原因は、主に「食べ過ぎ」です。食べ過ぎることでコレステロール値は上昇し、それにより血圧が上がります。そして血圧が上昇するとどんどん血管が収縮されていきます。

血管が収縮すると頭皮へ髪を育てるための栄養が届きにくくなり、結果として髪の毛は弱り薄毛になりやすくなってしまいます。

中性脂肪でどろどろ血液。血行不良に

体重増加による血液への影響は他にもあります。太ることで、中性脂肪は身体だけでなく血液にまで回ります。血中に中性脂肪が溜まることで、血液はどろどろの状態になってしまいます。

そうなると血流は悪くなり血行不良を引き起こし、毛根が退化しやすくなります。毛根に影響が出るので、薄毛になりやすい頭皮環境へと変化していくのです。

皮脂の過剰な分泌で、頭皮の毛穴詰まり

また、血液以外のことでとても大きな原因となるのが「皮脂の過剰分泌」です。

太っていると汗をかきやすくなり、頭皮の皮脂が過剰に分泌されてしまいます。そして皮脂が過剰に分泌されてしまうと、常に頭皮に汚れが溜まっている状態になります。

頭皮部分の皮脂の過剰分泌は、シャンプーなどでは追いつかないくらい毛穴に汚れが溜まります。頭皮環境が不潔だと、抜け毛が起きやすく、薄毛になりやすくなってしまうのです。

ストレス多い精神衛生も薄毛に影響

太ることと関係する薄毛の原因、最後に紹介するのは「ストレス」です。

太ると自分のことを否定的に見てしまったり、自分に嫌気がさし無意識に周りと比べてしまったりと、小さなストレスが蓄積されていきます。ストレスを受けることで代謝機能は落ち、血流量が減るため、毛母細胞や髪の毛自体への栄養が行き渡らなくなります。薄毛は精神的な影響も大きいのです。

最後に

食事内容とAGA、そして太ることで起きる体質の変化と薄毛の関係性がお分かりいただけたでしょうか?

食事内容が改善されても、ストレスが薄毛に関係しますので、ダイエットは無理なく続けることが重要です。食事や体質を意識し、ゆっくりでも良いので、徐々に改善していきましょう。