ミノキシジルに低血圧の副作用育毛剤の種類

ロゲインに並ぶAGA治療薬の「ミノキシジル」の育毛パワーとは

ミノキシジルは信頼性の高い育毛成分

信頼性の高い育毛成分と評価されているミノキシジル。具体的に、どのような育毛成分なのでしょうか。ここでは、ミノキシジルの効果、副作用、入手方法などを詳しく解説いたします。

ミノキシジルとは

ミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)に最も効果的といわれている育毛成分です。もともとは、アメリカのアップジョン社(現・ファイザー)が血管拡張薬として開発しましたが、使用した方の多くに多毛症の副作用が現れたため、脱毛症の治療薬として再研究がすすめられました。その結果、育毛成分として活用されるようになったのです。

AGA効果が”正式に認められている”育毛成分です

AGAに効果的といわれる育毛成分は多数ありますが、正式に認められているものは多くありません。ミノキシジルは、アメリカの食品医薬局から最初に認可された育毛成分です。また、日本皮膚科学会が発表している「男性型脱毛症診療ガイドライン2010年版」において、唯一の推奨度Aを獲得した外用の育毛成分です(推奨度A=行うよう強く勧められる)。AGAに対するミノキシジルの効果は、公に認められているといえるでしょう。

頭皮に塗布するタイプは、ミノキシジル5%配合のリアップが有名

ミノキシジルは様々な育毛剤に配合されています。先発医薬品として登場したのがアップジョン社の「ロゲイン」です。その後、世界各国でミノキシジルを配合した育毛剤が登場しています。日本では、ミノキシジル1%配合の「リアップ」、ミノキシジル5%配合の「リアップ×5」(以上、大正製薬)が有名です。これらのほか、アメリカのカークランド社のカークランド、インドのシプラ社のレグロなどがミノキシジルを配合した育毛剤です。これらはすべて、頭皮に直接塗布する外用の育毛剤です。

錠剤タイプは「ミノキシジルタブレット」が有名

基本的に、ミノキシジルは外用で用いる育毛成分ですが、錠剤タイプも存在します。錠剤タイプのミノキシジルはミノキシジルタブレットなどと呼ばれています。錠剤タイプの特徴は、外用の育毛剤より発毛・育毛効果が高いことです。ただし、副作用も現れやすいといわれています。日本では未承認ということもあり、積極的に利用されることは少ないようです。魅力的な育毛剤ですが、慎重に利用したほうがが良いでしょう。

ミノキシジルの働き

きわめて高い発毛・育毛効果を発揮するといわれるミノキシジル。ミノキシジルの効果は、どのような働きから得られるのでしょうか。ミノキシジルの働きについて解説いたします。

血管の拡張による血行促進

先ほど説明した通り、ミノキシジルは血管拡張薬として開発されました。育毛成分として利用されているミノキシジルにも、血管を拡張して血行を促進する働きがあります。この働きにより、毛乳頭に十分な栄養素や酸素を届け、発毛・育毛を促すと考えられています。

6ヶ月~1年使用で、抜け毛減少。ヘアサイクルの周期が安定

ミノキシジルの効果はいつごろから現れるのでしょうか。個人差が大きいといわれますが、平均すると6~12カ月程度で効果を実感する方が多いようです。効果が現れるまで時間がかかる理由は、髪の毛がヘアサイクルに従い生えているからです。乱れたヘアサイクルを整え、新しい髪の毛が生えてきて確認できるまでには、6~12カ月程度の期間が必要なのです。できるだけ効果を早く実感したい方は、抜け毛の減少に注目するとよいかもしれません。

起こりうる副作用の症状

ミノキシジルを利用する方は副作用に注意が必要です。特に、錠剤タイプのミノキシジルは副作用が現れやすいといわれています。どのような副作用に注意すればよいか確認しておきましょう。

髪の毛が抜ける!? 一時的にあらわれる初期脱毛

ミノキシジルの副作用として最初に覚えておきたいのが初期脱毛です。初期脱毛とは、ミノキシジルを使い始めてから一時的に抜け毛が増える症状のことです。使い始めて2、3週間後から抜け毛が増え始め1カ月程度続きます。初期脱毛のはっきりした原因はわかっていませんが、新しく発毛する髪の毛に古い髪の毛が押し出されるからといわれています。ミノキシジルが効いている証拠と考えられているので、抜け毛が増えても使用を継続しましょう。

血管拡張で低血圧に

ミノキシジルに低血圧の副作用ミノキシジルの作用で血管が拡張すると血圧が低下します。血圧が低下すると、多くの血液を供給しようとするため心臓に負担がかかります。これにより、頭痛やめまい、動悸などの症状が現れやすくなります。錠剤タイプのミノキシジルで注意したい副作用です。低血圧気味の方は医師に相談してから使用しましょう。

過剰な皮脂分泌で、肌荒れ・にきびが発生

ミノキシジルの作用で血管が拡張すると、頭皮の働きが活発になります。これにより、皮脂の分泌が過剰になると肌荒れやニキビが起こりやすくなります。

血管拡張による赤ら顔

ミノキシジルの作用で、血管が拡張すると赤ら顔になることがあります。錠剤タイプのミノキシジルを服用したときに現れる可能性のある副作用です。

多毛症は全身に起こりえる症状です

錠剤タイプのミノキシジルは、特に発毛効果が高いといわれています。ただし、効果を頭皮だけに限定できません。そのため、全身の毛が濃くなる多毛症を起こす症状も否めません。錠剤タイプのミノキシジルで最も多い副作用です。

頭皮のかゆみは、最も多い副作用

外用タイプのミノキシジルで特に多い副作用が頭皮のかゆみです。人によっては使用を継続できないほど強く現れることがあります。かゆみが強いときは、使用を中止して医師に相談しましょう。

ED、性欲減退

ミノキシジルを使用することでEDや性欲減退に悩まされる方もいます。ただし、ミノキシジルの働きからこれらの副作用が起きることはないと考えられています。そのため、精神的な原因でEDや性欲減退が現れている可能性が指摘されています。

ミノキシジルを利用する方は、以上の副作用に注意しましょう。

医師指導のもと処方を受けることがオススメ

AGAに効果的なので、ミノキシジル配合の育毛剤に興味を持った方が多いかもしれませんね。ミノキシジルはどのように入手すればよいのでしょうか。

日本国内でミノキシジル配合の育毛剤を入手したい方はドラッグストアなどでリアップを購入するとよいかもしれません。薬剤師による情報提供を受けることで購入できます。より安全に、ミノキシジルを利用したい方は医師の指導のもと処方してもらうとよいでしょう。AGA専門クリニックの中には、錠剤タイプのミノキシジルを処方しているところがあります

個人輸入は偽造品と副作用に気をつけて

これらの方法を利用すれば、日本国内でもミノキシジル配合の育毛剤を簡単に入手できます。ただし、コストがかかる点には注意が必要です。コストを抑えたい方は個人輸入を利用するとよいでしょう。海外で販売されているミノキシジル配合の育毛剤を取り寄せられるので大きくコストを抑えることができます。個人輸入を利用するときは、偽造品が多いこと、副作用が現れたときに自分で対処しなくてはならないことに注意が必要です。

以上の方法でミノキシジル配合の育毛剤を入手できます。自分に合った方法を選んでみてはいかがでしょうか。