寝不足育毛の基礎知識

睡眠不足と育毛・薄毛の関係

寝不足

 睡眠で元気な髪の毛コントロールを

睡眠不足を続けると、薄毛や抜け毛を悪化させてしまう原因となってしまいます。髪の毛は活動している日中に、紫外線やホコリなどのダメージを受けていますので、寝ている間にそれらのダメージを修復する必要があるのです。

人が眠る理由は3つ

生きるための三大本能の一つに盛り込まれるほど重要な存在の睡眠。身体が睡眠を必要とするのは、正常で健康な体調で生活するのに大切だからです。一日活動していた脳や身体の疲れを取り除いて休める働きもありますし、抱えているストレスや不安を解消する役目も果たします。そして、寝ている間に分泌されえる成長ホルモンが、肌や筋肉、髪の毛といったからだのあらゆる部分の修復や再生を行ってくれます。

睡眠不足が招く成長ホルモンの分泌不足

人が寝ている時間には、「成長ホルモン」が分泌されます。その成長ホルモンが傷ついた細胞を再生させたり細胞分裂を促進したり、成長ホルモンが分泌されることによって細胞がもっとも活発になり、それは人が寝ている時間に体内で起こっています。

睡眠不足は美容の大敵と言われるように、睡眠は成長ホルモンの分泌量を大きく左右し、美容だけではなく髪の毛の再生や育成の妨げにも繋がります。

成長ホルモンはまず、わたし達が生きていく為に必要とする臓器や筋肉の細胞修復を優先して行き渡ります。ですから成長ホルモンの分泌量が少ないと、髪の毛の育成のために使われるところまで回ってきません。

睡眠をしっかりとって、育毛の為に使われる成長ホルモンの分泌量をしっかり確保することが必要なのはお分かりになったでしょう。

髪の毛を作るうえでも成長ホルモンは大切なんです。

成長ホルモンには髪の毛を作るたんぱく質の代謝を促進する働きがあり、睡眠不足によりたんぱく質の合成が不十分となってしまいます。髪の毛を作り出す毛根も同様で、睡眠が十分でなければ働きが劣ってしまいます。睡眠不足により血管が収縮すると、当然のように頭皮の血行も不良気味に……。毛根の活動が鈍ってしまうのです。

成長ホルモンが分泌される時間帯

良い睡眠

睡眠は身体を修復、休息、そして子供の発育のために必要不可欠。ここで最も注目したいのは、睡眠中に成長ホルモンが分泌されることです。寝る子は育つと言われているのも、まさにこの成長ホルモンが睡眠中に分泌されているからといえます。

この成長ホルモンが分泌される時間帯は、一般的に夜10時から夜中の2時が最も多いと言われおり、「成長ホルモンのゴールデンタイム」と呼ばれています。睡眠を開始してから約30分後に、その後2~3時間ごとに分泌を繰り返し、最も分泌量が多いのは睡眠開始から1時間後とする説もあります。

ですので両方の説を取り入れて、夜10時に床に入れば成長ホルモンは睡眠開始30分から分泌され1時間後にはピークに達します。髪の毛や皮膚などの育成に役立つように効率よく分泌される事になります。

この成長ホルモンが分泌される時間に合わせて普段の食生活環境を整え、髪のための栄養を準備しておく必要があります。 また、睡眠は長い時間寝るのではなく、質を大事にすることが大切です。 長く睡眠時間を取ったとしても眠り自体が浅く、途中で何度も目が覚めてしまうような睡眠では成長ホルモンが分泌されません。 短くても深く熟睡できる質のよい睡眠のほうが成長ホルモンもしっかり分泌されるのです。

良い睡眠を取るために

日ごろから運動習慣がない人は、軽いウォーキングやジョギングをすることで適度な疲れを肉体的に与えられ、ストレスも解消でき良い睡眠を取ることができます。ストレスのような精神的な疲れは睡眠不足を招くことがありますから、その日に解消し、なるべく後日に残さないよう努めましょう。

また寝る1時間前ほどに38℃~40℃くらいのぬるめの湯ぶねにゆっくりと浸かり身体を温めるのも、入眠しやすくなる方法のひとつです。シャンプーの際には、頭の血行を促すように頭皮マッサージを行うとよいかもしれません。リラックスや血行には、寝る前の軽いストレッチが効果的です。40℃くらいのホットタオルで目の周りや首筋などをじんわりと温めるのもリラックスが期待できます。

眠りにくいとき……牛乳は眠りを誘う

お腹が空いてしまった時は、ホットミルクなどを少しだけ飲むとよいでしょう。牛乳の中に含まれるトリプトファンという成分は、体内に吸収されると脳内物質であるセロトニンへ変化します。このセロトニンは睡眠をもたらす効果がありますので、睡眠には効果的と言われています。

体内時計をリセットして睡眠サイクルの改善を

朝陽を浴びると、体内時計がリセットされます。すると眠りを促す睡眠ホルモンのメラトニンの分泌を抑制、活動状態へと導かれます。メラトニンは抑制後14~16時間ほど経過した後に再分泌を開始して、眠りを促します。こうして体内時計を整えることにより、睡眠サイクルを改善していきます。

寝る直前の食事はNG!

逆に、寝る前に何かを食べると新陳代謝が活発に働き、反対に目が冴えてしまい眠れなくなることがあります。 寝る前に食べるという行為は胃だけではなく、育毛にも良くありません。