育毛シャンプー
髪の毛が薄くなってきた……? そう感じたらシャンプーを替えましょう
頭皮の毛髪量の減少を感じたとき、最初にできるのは毎日行うシャンプーを替えることではないでしょうか。一般的に使用されている市販のシャンプーと育毛を専門とするシャンプーがどう違うのかというと、配合されている成分です。
洗浄成分の違いで頭皮や毛髪への負担が変わります
一般的に使用されている市販のシャンプーは洗浄成分が強力な石油系の素材を用いたものが多い一方で、育毛シャンプーは、植物由来のアミノ酸系シャンプーや石けん系のものが多くあります。必要以上に洗浄しないので、頭皮に必要な油分を残しながら汚れを洗い落とすことができます。
とくにアミノ酸系シャンプーの場合、頭皮や毛髪の原料になる成分を用いているため、傷んだ毛髪の補修や高い保湿力でシャンプーしながらダメージ修復を行います。
育毛成分が配合されている育毛シャンプー、多数存在
育毛シャンプーが一般的なシャンプーと違うのは、育毛にアプローチする成分が配合されていることもあげられます。例えば、育毛剤にも多く使われているセンブリエキスは漢方の一種で頭皮の血行促進や細胞の活性化を促す働きがあります。他にも抗炎症・抗アレルギー作用がある甘草の主成分であるグリチルリチン酸ジカリウムや、血流促進や抗菌作用があるオタネニンジンエキスも多くの商品に配合されている成分です。
高額な育毛シャンプー、自分に合ったものを選んで
育毛シャンプーは育毛に特化しているため、3,000円~5,000円ほどの商品が当たり前となっています。医療用で使用されているものだと1万円~2万円という商品もザラです。だからこそ、シャンプーが合わないからと、カンタンに取替えにくいもの。そう考えると、より自分の頭皮や毛髪のタイプにふさわしい商品を選ぶことが大切です。お試しで購入できる商品などはお試し価格で使用してみるなど工夫して自分に合う1本を探してみてください。
いいシャンプーを使ったら、洗い方も正しくしたい
頭皮や毛髪のことを考えた育毛シャンプーに替えても、シャンプーの仕方がいい加減では十分なアプローチが期待できません。あまりシャンプーに時間を割きたくないからと、泡立ててササッと全体を洗って流したらおしまいなんていう方法とっていませんか?
指の腹で頭皮をマッサージ、十分なすすぎも大切です
まずシャンプー液をつける前に、十分にお湯で髪の毛や頭皮の汚れなどを洗い流して湿らせます。そうすることで泡立ちよくなり、汚れも落ちやすくなります。本格的に洗う段階になったら、指の腹を用いて頭皮をマッサージするように全体を洗っていきます。頭皮がかゆいからといって、このときに爪を立てるなどして強引な洗い方をすると頭皮をいためてしまうので、指の腹で行うことを気をつけてください。最後のすすぎも十分に行いましょう。とくに目が行きにくい後頭部や泡が残りやすい生え際を意識的に洗い流します。シャンプー後には、タオルドライをしてドライヤーで乾かします。自然乾燥は頭皮にも毛髪にも良くありませんので、早めに乾かしてください。
育毛サプリメント
ヘアケアだけじゃダメ!?、内側からの育毛ケアも大切
せっかく育毛シャンプーを使い始めたのなら、各方向から応戦したいですよね。髪の毛に負担をかけるような不摂生を改善したり、食生活を見直したり、血行を促すために運動を始めたり。できることはさまざまあるはず。その中の一つに取り入れるなら、育毛サプリメントの摂取もその一つに入るでしょう。
普段の食生活では、十分に育毛に生かせるほどの栄養素を摂り入れられていない可能性が高い場合、毛髪に特化したサプリメントは育毛剤や育毛シャンプーと併用して用いるのにもってこいなんです。
育毛サプリ。どんな栄養成分があるの?
育毛サプリメントで内側からのアプローチを行えば、頭皮への栄養供給につながります。栄養が満たされたときに、育毛への働きも期待できるというもの。ではどんな成分が育毛に効果的なのでしょう?
男性ホルモンによる脱毛・AGAには「ノコギリヤシ」
育毛サプリメントで耳にする成分の一つに、”ノコギリヤシ”があります。ノコギリヤシは名前のとおりヤシ科の植物で男性ホルモンを抑制する作用が見られます。そのため、薄毛の原因でも男性に多く見られる脱毛症状・AGA(男性型脱毛症)に悩む方におススメです。医薬品に比べると緩やかな効果となるので、副作用の心配も少なくて済むでしょう。
髪の毛の元、ケラチンの合成に「亜鉛」を。クエン酸同時摂取だと吸収率◎
もう一つ良く見かける育毛成分が亜鉛です。亜鉛は牡蠣や豚のレバーに多く含まれている栄養成分なので身近ではあるものの、毎日理想的な摂取量をとれるかどうかと考えると微妙……。そんなときに、やはりサプリメントで摂取できるとお手軽です。ところで亜鉛がどのように育毛に効果的かというと、体内に摂取したたんぱく質を髪の毛に変化させる働きがあります。髪の毛の成分・ケラチンを合成することで育毛が期待できるのです。しかし亜鉛は体内に吸収されにくいので、ビタミンCやクエン酸を同時に摂取するとよりよいでしょう。
海藻類に含まれる「ヨウ素(ヨード)」
ヨウ素はヒジキやワカメなどの海藻類に含まれており、甲状腺ホルモンを合成するときになくてはならない栄養素。甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用して細胞の代謝率を上げます。つまり毛髪の育毛サイクルにも、間接的に関係してくる栄養成分なのです。ヨウ素の欠乏は、健康な髪の維持が難しいでしょう。
育毛サロン
本格的な薄毛対策を施したいなら、育毛サロンへ
育毛シャンプーや育毛サプリメントは、あくまでも自宅でできるセルフケア。しかしもっと本格的な施術を受けたいのであれば、プロの手に委ねましょう。育毛サロンでは、頭皮の状態を改善したり、毎日塗布している育毛剤の効果を高めるために頭皮ケアを行います。特別な機械やプロ仕様の育毛剤で育毛ケアを実践していきます。
育毛サロンを見極めて
育毛サロンとひと言で言っても、そのジャンルは様々。増毛タイプの育毛サロンや、頭皮のオイルマッサージや洗浄をメインとしたサロンも存在しています。
どんなことをするの?
ヘアカウンセラーにより、毛髪に関する悩みや疑問へのアドバイスが行われます。カウンセリングで収集したデータを元に多角的に頭髪をチェック。マイクロスコープを用いて、頭皮状態を詳細に見ていきます。その後、専門機材や育毛シャンプー、育毛剤を使用して、ふだんのシャンプーでは摂りきれていない頭皮・毛髪の汚れや脂をクレンジングします。
金額に騙されないで!
育毛サロンの訪れると分かりますが、安くでも数十万円からと高額な費用がかかります。長期間での契約を行う場合、数百万円単位での費用になりかねません。しかし、ここで気をつけてほしいのが、その費用で行えるコース内容は、果たしてあなたが望んでいるものなのかどうかということ。もし的外れの内容であるなら、その育毛サロンに通う意味さえなくなってしまいます。自分が希望する施術や治療が受けられるのか事前にしっかりと確認して、通う育毛サロンを決めましょう。
確実な育毛治療を求めるなら、育毛専門の医療機関へ
頭髪専門のクリニックでは、育毛サロンで受けられないような医師の診察や治療内容が揃っており、薬の処方も行っています。つまり薬事法や医師法で限定されているような発毛効果を促す機材などを使った治療が受けられます。
本当に髪の毛を増やしたいと考えているのであれば、専門医がいるクリニックに通うほうが、確実で安心でしょう。とくに、脱毛が進行している場合、専門クリニックでの治療が必要です。