季節の変わり目に「抜け毛が増えた…」と感じたことのある人も多いでしょう。しかし、人間にはイヌやネコなどの動物のように「換毛期」がありません。換毛期とは、春や秋に体毛が入れ替わることを指します。つまり、ほとんどの動物は次の季節に備えて体毛の衣替えが行われます。
人間には換毛期がないとは言え、季節の変わり目には抜け毛の多さを感じることがあると思います。実は抜け毛の原因は、季節ごとに頭皮に蓄積されるダメージや環境の変化が原因となっているんですよね。人間の髪の毛が生えやすい季節や抜け毛が多くなる季節、また、季節ごとの抜け毛の予防方法などを詳しく解説していくので、しっかりと確認していきましょう。
「安心で安全な」育毛剤はどれでしょう?添加物や有効成分、保証内容などで比較してみました。比較ポイントは「有効成分」「女性向け」「返金保証」など。
この記事で分かること
髪の毛のヘアサイクルと季節の影響
まず、人間の髪の毛のヘアサイクルと季節の影響について解説していきます。
ヘアサイクルとは
人間の髪の毛には換毛期がありませんが、ヘアサイクルはあります。髪の毛が生えてから抜けるまで約4年〜6年の期間があると言われていて、この期間のことをヘアサイクルと呼んでいます。ヘアサイクルには毛母細胞が分裂して髪の毛が伸びる「成長期」の期間が長く、成長が終わると2〜3週間続く「退行期」、その後は数ヶ月かけて毛根の奥から新しい毛に徐々に押し出される「休止期」を経て、最後には髪の毛が抜け落ちます。
ヘアサイクルは季節の影響を受ける?
この髪の毛のヘアサイクルですが、実は季節ごとに影響を受けてしまいます。季節によって気候や環境が変化したりすると、少しずつ頭皮にダメージが蓄積されていきます。この頭皮に蓄積されたダメージが、ヘアサイクルを急激に早めてしまって抜け毛へと繋がる場合があります。
髪の毛の成長には男女差や個人差がある
髪の毛の寿命は男女でも違いが見られます。一般的には男性が2年~5年、女性が4年~6年となっていて、成長期の比率も年齢が高いほどに低くなるといった格差がみられています。ちなみに髪の毛の伸びは、一日平均0.35mm~0.4mmで、1ヶ月にすると0.5~~1.5cm。気温が高いほど成長が早まり、年齢が若いほどに髪の毛の成長速度も速いようです。
日本人で言うと、20歳前後が髪の毛の成長速度はピークを迎えています。
年齢によって薄毛である状態の原因やその数値は様々です。実際日本人男性を年齢別に見た時の薄毛の種類など現状はどのようになっているのでしょうか。
夏場は髪の毛が抜けやすい?
環境が与える頭皮へのダメージと聞くと、太陽からの紫外線が多い夏は髪の毛が抜けやすいのでは…?と思う人も多いかもしれません。夏は実際に髪の毛の抜け毛が多い季節なのでしょうか。
夏に抜け毛が多く感じる理由
夏に抜け毛が多いと感じる人が多いのは、汗や強い直射日光が頭皮へ負担をかけていることが考えられます。夏の高い気温によって頭皮が汗をかくと、頭皮が蒸れた状態になります。頭皮が蒸れた状態が続いたり強い直射日光を浴びていると、外的環境から頭皮を守るため過剰に皮脂が分泌されます。この過剰な皮脂が頭皮を不衛生な状態にし、頭皮環境が悪化することで抜け毛に繋がります。このため「夏に抜け毛が増えた」と感じる人も多いです。
夏場の頭皮ダメージが「秋」の抜け毛であらわれる
皮脂の過剰分泌などもあり、夏は確かに抜け毛の多い季節と言えるのですが、実際には最も抜け毛が多いとされている季節は「秋」です。暑い夏に頭皮や身体に蓄積されたダメージが秋の季節にあらわれて、髪の毛へ悪影響を及ぼして抜け毛へと繋がるためです。そこで、夏に髪の毛に大きなダメージを与えてしまう要因を詳しく確認していきましょう。
紫外線
夏は紫外線が強くなる季節です。お肌へは紫外線カットの日焼け止めを塗っている人も多いと思いますが、頭皮や毛髪へは紫外線カットの整髪料をつけている人は少ないですよね。頭は最も日光を受けやすいので、大量の紫外線を浴びることになります。頭皮が日焼けしてしまうと、毛根が弱くなり抜け毛へと繋がります。日差しの強い日には頭皮への紫外線対策のため、帽子を被ったり紫外線カットの整髪料を利用しましょう。
夏バテや暴飲暴食
暑くて夏バテしてしまうと、食欲がなくなってしまって冷たい食べ物ばかり食べてしまう人も多いかもしれません。でも夏バテで食欲が無いからと言って、冷たくて栄養価の少ない食事ばかりしてしまうと、栄養の偏りによってタンパク質などの髪の成長に欠かせない必須栄養素が不足してしまい、抜け毛へと繋がる危険な状態に陥ってしまいます。
また、エアコンの効いた涼しい場所で食事を摂ると、普段食欲がない反動で暴飲暴食してしまうこともあります。暴飲暴食してしまうのも髪の毛にはよくありません。食べ物を消化するのにたくさんのエネルギーを消費してしまうため、髪の毛にまで栄養が回らなくなります。また、人間の身体は生命維持をする機能が最優先となるので、生命維持に不要な髪の毛に栄養が行き渡るのは一番最後になります。夏バテの時でもバランスよく食事を摂って、毛根や髪の毛までしっかりと栄養を行き渡らせるように心がけましょう。
エアコンによる乾燥と冷え
夏の屋外は暑さによる汗や紫外線が頭皮の天敵なのですが、室内でのエアコンにも注意しておきましょう。エアコンの冷たい空気に触れていると、頭皮の皮質が固まってしまいます。また、エアコンによる乾燥もあり、頭皮から水分が失われます。さらにエアコンによる身体の冷えなどを起こしてしまい、血行が悪くなって頭皮がカサカサな状態となります。血行が悪いともちろん栄養も行き渡りにくくなり、抜け毛の原因となります。
頭皮のムレ
夏の季節ではよく汗をかいてしまうので、自然と頭皮が蒸れた状態になります。頭皮が蒸れてしまうと細菌が繁殖しやすい環境となるので、不衛生な状態になりやすいんです。頭皮が不衛生だと毛根や髪の毛へ栄養も行き渡りにくくなるので、汗をかいたらすぐタオルで拭くなどして、できるだけ清潔な状態を保つようにしておきましょう。
また、男性はお風呂上がりに髪の毛を乾かさずにそのまま寝てしまう人もいると思います。しかし、髪の毛が湿った状態のままだと、汗をかいた状態と同じように細菌が繁殖しやすくなるので、必ずドライヤーで髪の毛を乾かすようにしてくださいね。
抜け毛を抑えるには?髪・頭皮ダメージ対策のポイント
夏には上記のような影響から髪の毛に大きなダメージを与えてしまう可能性が高いです。また、夏に蓄積された頭皮へのダメージが秋になる頃に抜け毛となって表れます。それぞれの項目に対して、改善策もお伝えしてきましたが、もう少し詳しく髪の毛や頭皮へのダメージ予防や抜け毛対策を解説していきましょう。
こまめな洗髪
抜け毛対策に有効なのは、こまめな洗髪です。頭皮をキチンと清潔な状態に保っておくことで、しっかり抜け毛対策ができます。普段は仕事が忙しくてこまめに洗髪できない…という人は、先ほど解説したように頭皮を蒸らさずにできるだけ汗を拭き取り、常に清潔に保つような対策をしておきましょう。
育毛剤による頭皮ケア
抜け毛を防ぐには、育毛剤を使用して頭皮をケアすることもでも効果があります。また育毛成分により、ヘアサイクルを正常化してしっかりと強い髪の毛に育てられることも期待できます。育毛剤は洗髪後の頭皮が清潔な状態の時に、血流を良くするため頭皮への優しいマッサージを行いながら利用するようにしてください。
きちんとした睡眠を取る
きちんと睡眠を取って、身体を健康な状態に保つことも抜け毛対策には有効です。夏は暑くて眠りにくく、エアコンを付けたまま寝る人も多いと思いますが、頭皮の乾燥を防ぐためにも直接エアコンの風を浴びないように気をつけてください。
「エアコンを使用せずに眠る方が身体や頭皮には優しいのでは?」と思われがちなのですが、暑くて頭皮が汗をかいてしまい蒸れの原因となる可能性も考えられます。きちんとした睡眠を取り、頭皮を清潔な状態に保つためにも適度な温度設定で眠るようにしてくださいね。
海やプール遊びは要注意!
夏には海やプールなどで思いっきり遊びたいですよね。しかし、海やプール遊びは要注意です。どうしても太陽の紫外線をたくさん浴びやすいので、頭皮へ悪影響を与えてしまいます。海やプールに入らない時にはパラソルの下や帽子でしっかりと頭皮を紫外線からガードしておきましょう。
また、海の塩分やプールの塩素などが頭皮に付いたままにしておくと頭皮へ悪影響を及ぼします。海やプールから上がったら、水でしっかりと洗髪して髪の毛を清潔な状態にしておきましょう。
髪の毛の生えやすい季節はズバリ「春」!
抜け毛が多い季節は秋なのですが、反対に髪の毛が生えやすい季節はズバリ「春」です。春に髪の毛が生えやすい理由から確認していきましょう。
春に髪の毛が生えやすい理由
春に髪の毛が生えやすいのは、冬から暖かくなることで新陳代謝が活発になるためです。新陳代謝が良くなると、頭皮への血流が良くなり毛根や髪の毛への栄養がよく行き渡ります。
春~初夏は髪の毛が伸びやすい季節でもある
春〜初夏に身体の新陳代謝が活性化されると、毛母細胞も活発に働くので髪の毛の成長も早まります。つまり、髪の毛が伸びやすい季節となります。
冬場からの髪の手入れが春、夏に影響
また、この春〜初夏にかけての髪の毛の成長を最大限に引き出すためには、冬から春にかけてしっかりと髪の毛の手入れを行なっておく必要があります。
冬~春にかけて注意したい頭皮・ヘアケアのポイント
冬に気をつけたいのは頭皮の乾燥です。頭皮が乾燥してしまうと、毛根を保護する脂質の分泌が少なくなってしまって頭皮の環境を悪化させてしまいます。また、冬の寒さにより新陳代謝が鈍ってしまうと頭皮への血行も悪くなり、栄養が行き渡らなくなってしまいますよね。冬は「乾燥」と「血行」に注意しながら、頭皮をしっかりとケアしていくようにしましょう。冬の頭皮ケアをしっかり行うと、春〜初夏にかけての髪の毛の成長を促進できる可能性があります。
環境変化にともなうストレスに注意
また季節に限らず生活環境が変わると、ストレスから抜け毛が増える可能性があります。ストレスを受けてしまうと、自律神経の乱れから血行不良となり、頭皮の毛細血管が収縮してしまって抜け毛へと繋がる恐れもあります。抜け毛予防には外面的な要因だけではなく内面的な要因による場合もあるので、できるだけストレスを溜め込まないようにリフレッシュをするなどして、日頃からストレス発散を心がけておきましょう。
頭皮ケアは怠らない!
抜け毛予防のためには、冬や夏だけではなく常に頭皮ケアを行うようにしてください。毎日マッサージなどを行なって頭皮ケアを習慣付けておくと、血行が良くなり必ず頭皮に良い影響を与えて抜け毛予防へと繋がるでしょう。
育毛剤の活用
育毛剤の活用も頭皮に良い影響を与えられます。洗髪後の頭皮が清潔な状態で、しっかりと頭皮マッサージをしながら育毛剤を使用しましょう。血行を良くすることで育毛剤が頭皮にしっかりと染み渡って、抜け毛予防にもなりますし、利用する育毛剤によっては発毛効果も期待できます。このサイトでも様々な育毛剤を紹介しているので、抜け毛対策の参考にしてみても良いでしょう。
育毛剤人気ランキング!2024年の最新ランキングをチェック季節の影響による頭皮ダメージと血行悪化に注意
このように、季節によって頭皮が受けるダメージに注意しておきましょう。特に夏のエアコンによる冷えや、冬の寒さによる頭皮の血行不良には要注意です。頭皮が血行不良を起こしてしまうと、髪の毛に栄養が行き渡らなくなるため、抜け毛へと繋がる可能性が高いんですよね。
生活習慣を見直し、季節にあわせた頭皮ケアを
日頃から食事をバランスよく摂るように心がけたり、洗髪後には必ずドライヤーを利用したり、生活習慣の見直しを行なって抜け毛対策を行いましょう。また、季節によって頭皮へのダメージが異なるので、季節に合わせた頭皮ケアも重要なポイントになります。普段から頭皮ケアを行なった上で育毛剤を利用するなどして、しっかりと抜け毛対策をしてみてはいかがでしょうか。