カツラが頭皮に及ぼすのは悪影響ばかり？
カツラは廃用性委縮（はいようせいいしゅく）を促進させてしまう
抜け毛は髪の毛の生成機能が低下することで起こりますが、その中でも廃用性萎縮は抜け毛の原因の根底にあるものです。聞きなれない廃用性萎縮とは、使わなくなった細胞が萎縮して消滅するという生物の仕組みで、別名・生活不活発病とも言われています。身体の多くの器官は使わなければ使えなくなってしまう性質を持っているのです。
例えば、体温の維持をあげると、温度が一定に管理された室内で過ごしていると、発汗機能が衰えてしまいます。
カツラの使用で抜け毛が増える可能性がある!?
特に男性型脱毛の原因として廃用性萎縮が大きく関わっていますが、カツラを使用することで、この廃用性萎縮による抜け毛をますます進行させてしまう危険性があるのです。
カツラの使用は、頭皮が常に酸欠状態になることで血行不良を招いてしまいます。すると栄養素が頭皮に行き届かず、細胞分裂が滞り発毛も遅れてしまうのです。結果的に廃用性萎縮を進行させ、毛根の消滅を増やしてしまうことになりかねません。
抜け毛の根本的な原因が廃用性萎縮の場合、育毛剤などを用いてマメに育毛ケアを行っていても、無駄な努力で終わってしまう可能性が無きにしも非ず……です。
マッサージなどで、リスクを回避できる！
しかし育毛マッサージや指圧を行うなど洗髪方法を見直すことで、改善も可能です。このような頭皮ケアを行うと、発毛を促す毛乳頭や毛根、頭皮組織へ育毛のための刺激が送られます。さらには髪の毛の健康を維持するために、体内環境の改善が抜け毛への対策となり育毛へと繋がるのです。
カツラがストレスで、薄毛・抜け毛を及ぼす可能性も……
頭にカツラをつけていること事態がストレスになる場合もあります。カツラ自体のコストが高い上、制限がかかる日常生活を過ごさなければならなかったり、いつか外れてしまうんじゃ？と外れる心配をしながら生活をする必要があったりと、心地のよい生活ばかりが後れるわけではありません。ストレスの多い毎日を送っていると、血管が収縮してけっこうも悪くなってしまいます。その悪循環がさらに抜け毛や薄毛の原因を作ることになるのです。
”蒸れ”による頭皮の雑菌繁殖が育毛に影響します
今のカツラはメッシュ素材などを用いて通気性ができるだけ良いように作られています。カツラ自体の素材と技術は確実に進化していて、見た目だけでなく機能性も素晴らしい仕上がりとなっています。しかし実際に頭皮へと密着させことで、皮膚呼吸ができず汗腺を塞いでしまう現状は否めません。
するとカツラの内側が蒸れてしまい、雑菌が繁殖しやすい状態になります。カツラ自体の内側を清潔に保たなければ、その汚れも混ざりあって頭皮が炎症を起こしてしまいます。しまいには抜け毛を増長させてしまったり、育毛を妨げることにつながってしまうのです。
カツラは清潔な状態を保って使用＆保管しましょう
雑菌を繁殖させて頭皮に悪影響を及ぼさないためにも、使用するカツラは清潔な状態を保つべく心がけましょう。使用した後には、しっかりと洗って乾燥させることがひとつのポイントです。一度使用したなら一度は洗うように心がけるのがおすすめです。
そして洗った際には湿り気が残るような乾燥状態だと、逆に雑菌を残してしまいかねません。カツラの形を整えるときには、十分に空気を含ませたいので、カツラを立てられるスタンドなどを利用するとよいでしょう。
カツラ休日を設けて、カツラも頭皮もゆっくり過ごす日を作ろう
カツラを付け始めると、髪の毛のない頭部をあらわにする状態へ抵抗を感じるかもしれません。しかし週に一度でもカツラや頭部にとってのお休みも大切です。とくに蒸れやすい夏は、意識的に使用を控えるよう心がけましょう。そうすることで、できるだけ頭皮や髪の毛への負担も減らせるはずです。
カツラの装着方法が育毛を妨げる
カツラを装着する際に使用する接着剤やテープなどが頭皮に影響して、育毛を妨げる場合があります。とくに接着剤は粘着性が強いため、肌の弱い人が使用すると頭皮の損傷に繋がってしまいす。せっかく伸びようとしている髪の毛をカツラが邪魔することになるので、意識ながら使用する必要があります。
カツラを利用するなら
急激な脱毛などが起こり心理的な負担が大きい場合に、カツラは有効なアイテムと言えます。しかしカツラは育毛にとってあまり良いとは言えません。カツラを使用するなら併用して育毛ケアも十分に行うようにしましょう。
育毛マッサージなどはカツラを装着していないオフタイムにできますし、スカルプクレンジングなどで普段隠れた毛穴を十分に綺麗にしてあげるということも必要でしょう。
しかし育毛剤をべったりとつけた後にカツラを装着すると、毛穴の汚れを悪化させてしまいます。育毛するためにつけた育毛剤が抜け毛の原因になり、結局育毛の妨げになることを防ぐために装着前は清潔に保つということを心がけるようにしましょう。
