この記事で分かること
なぜ若ハゲは男性に多いの?
世間を見渡しても明らかに男性のほうが薄毛やハゲが多いですよね。完全にハゲや薄毛の治る薬がまだ作られていないように、なぜハゲになってしまうのかははっきりと分かっていません。もし解明ができて薬で完治できるようになったなら、それはノーベル賞ものだと言われるほどだそうです。
しかし、完全に解明されていないとしても、現段階でハゲにアプローチできる薬や育毛剤は出回っています。それは女性よりも男性にハゲが多い理由が少しずつ分かってきているからです。
若ハゲの原因は、ずばり男性ホルモンだった!
若ハゲは別名AGA(男性型脱毛症)と言いますが、この名前からも分かる通り関係しているのは”男性ホルモン”です。
男性ホルモンの中にはテストステロンという物質がありますが、このテストステロンは筋肉の量を増やしたり身長を伸ばしたりする成長ホルモンと同じような作用があり、成長するうえで必要な物質とされています。
このテストステロンと、頭皮にある還元酵素の5α―リダクターゼという物質が出合うと、テストステロンが5α―リダクターゼによりDHT(ジヒドロテストステロン)という物質に代謝されてしまいます。すると毛乳頭に存在する男性ホルモン受容体にDHTが作用して毛髪のサイクルに異常をきたしてしまうのです。結果、育毛が完全に行われない中途半端な成長段階で、髪の毛が抜けてしまうことになります。
ですから若ハゲの原因として、この男性ホルモンであるテストステロンが大きく関係していると言えます。
男性ホルモンが影響しているなら若ハゲに育毛剤を使用したところで効果がないのではと思われがちでしょう。しかし若ハゲの原因である男性ホルモンに作用する育毛剤がいくつも開発されています。
AGAの治療に用いられる育毛剤がある
海外の育毛剤の中にプロぺシアといものがありますが、これはAGAの治療に用いられている育毛剤で、日本で使用するには病院での処方を受ける必要があります。
また個人輸入の方法で入手し、利用している人もいます。
プロぺシアは抜け毛を予防する効果が医学的に証明されていて、臨床試験で数値化されています。服用した人の98%が改善されたというデータがあり、抜け毛を抑える効果としては大変高い育毛剤と言えます。
プロペシアの有効成分・フィナステリドという成分は、5α―リダクターゼを抑えるので、DHTの産生を防いで抜け毛を減少させます。ですから若ハゲの進行を防ぐためには有効とされています。
ミノキシジルの効果にも期待したい
ミノキシジルという成分の働きには、血流にのって運ばれた栄養を髪に多く与えるため血管を拡張させる作用があります。血流を良くすることで届けられる栄養を増やし、発毛力を増進する効果が期待できます。
ただミノキシジル配合の育毛剤によっては、頭頂部に効果があるもの、生え際に効果があるものに分かれます。これは濃度なども関係しているようですが、一緒に配合されている成分なども大きく関わっているようですから、若ハゲのタイプによって選ぶ必要があります。
天然成分でも効果がみられる
センブリエキスやヒオウギエキス、オウゴンエキスなどの天然成分を配合し、育毛剤として売り出しているものもありますが、若ハゲに良く見られる生え際のM字部分が薄くなっている人に効果が見られます。
ミノキシジルを使った「リアップ」(大正製薬)や「プロペシア」(万有製薬)など、医薬品系の育毛剤以外にも、育毛剤や養毛剤には薄毛に働きかけるさまざまな効果があります。 育毛剤や養毛剤の効果は大きく分けて3種類。それぞれの内容と有効成分を紹介します。
天然成分で作られた育毛剤なので、副作用などのリスクを心配しなくていいですし、無着色無香料なので出勤前などにも使用できます。
若ハゲだから育毛剤が効かないということはなく、若ハゲのタイプによって効き目を感じられる育毛剤選びが大事と言えるでしょう。
生活習慣の見直しや食生活から若ハゲ対策を
若ハゲ対策を行うため最も身近な部分を見直しするなら、生活習慣や食生活が手っ取り早く改善をし始められるところです。
睡眠が成長ホルモン分泌の大きなカギを握っています
例えば睡眠時間が短かったり不規則だったりすると、髪の毛を成長させるための成長ホルモンの分泌を滞らせかねません。成長ホルモンは、夜10時~深夜2時くらいまでの4時間が最も活発に文筆活動が行われるといわれています。ですから、なるべく早く寝られるようにすることが育毛にも理想的な生活習慣なのです。
食事バランスは、育毛においても基本です
そして規則正しい食生活による栄養は、体内からの育毛のベースともいえるため、とても大切です。食事で摂取した栄養は、血流にのって毛細血管を通り、頭皮の毛母細胞まで送り届けられます。もし油っぽい食生活ばかりをしていると、血管が詰まりやすく、栄養は頭皮まで行き届きにくくなってしまいます。そういった事態を招かないためにも、ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物を食事に取り入れて、抗酸化作用や血流促進への働きかけも意識したいところです。
ビタミンCが豊富な食材は血液循環に◎
ビタミンCが豊富な食べ物にはピーマンやブロッコリー、ゆず、レモン、パセリなどがあげられます。血流の循環を考えると、積極的に取り入れたいところですが、ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱い性質を持っているため、調理法や食べ方を気にしながら摂取するとよいかもしれません。