髪の毛の不作、頭皮ケアで解消AGA(男性型脱毛症)

あなたも危ない!? AGAをもたらす頭皮環境

髪の毛の不作、頭皮ケアで解消

天候不順が続いて不作が続いている畑があります。もちろん、不作の原因は天候不順です。その畑の持ち主は、「不作は天候不順のせいだから、畑を耕しても無駄だ」と耕作を放棄するでしょうか?  AGAと頭皮ケアの関係も、同じことです。AGAが遺伝のせいだとあきらめて頭皮環境を良くする頭皮ケアをしなければ、どんな対策をしてもAGAを防ぐことは難しくなります。ここでは、AGAと頭皮環境の関係と、頭皮環境を最善にする頭皮ケアについて徹底解説します。

頭皮の毛穴詰まりはAGA対策の天敵

頭皮ケアというのは、汚れを頭皮から洗い流すことです。しかし、実際のところは汚れだけが頭皮に付着していることは稀です。頭皮に汚れを付着させているのは、頭皮自身から分泌される「皮脂」なのです。つまり、頭皮ケアというのは、不要な皮脂と汚れを頭皮から洗い流すことに他なりません。

皮脂には、頭皮を守る大切な役割があります

ただし「皮脂」本来の役割は、肌の潤いを保ち、細菌などの感染から肌を守るものです。そのため、適正な分泌量で日々適度に洗い流している限りでは、とても大切なものなのです。

皮脂分泌の多さとケア不足が頭皮ダメージにつながる

しかし「皮脂」の分泌量が多かったり、自分にあった頭皮ケアをきちんと行わなかったりしていると、皮脂は本来の役割を超えて、頭皮や髪にダメージを与えるようになります。

多量の皮脂は頭皮ケアを。清潔な毛穴に「皮脂」はそもそも肌をコーティングするためのものですが、分泌量が多かったり洗い流さず放置されたままになったりしていると、汚れや整髪料などとともに頭皮や毛穴、汗腺を厚く覆ってしまいます。頭皮や毛穴が皮脂に覆われてしまうことで、発汗作用が強まりますが、汗の逃げ場はなく毛穴に溜まることになります。そうなると、毛穴は汗と皮脂と汚れでいっぱいになり、毛穴の奥にある毛根はダメージを受けます。汚れの中に整髪料や排ガスなどの化学物質が含まれていれば、より大きなダメージが毛根へ与えられてしまうことでしょう。

ダメージの蓄積が”脱毛”へとつなげる

これらのダメージが蓄積することで、毛根は力を失い、ついには脱毛してしまうわけです。主に遺伝が原因と言われているAGAとは発症メカニズムは違いますが、頭皮環境を整えなければ、結果的には同じことが起こるのです。

AGA対策で、頭皮環境を整えるのはなぜ?

「頭皮環境とAGAは、直接関係はない」と言うものの、同じ結果を引き起こす可能性があることは、ご理解いただけたかと思います。しかしそれだけではなく、頭皮環境はAGA対策に大きな影響を与えるのです。

頭皮環境がAGAの進行や発症を左右

AGAの発症メカニズムは、「ジヒドロテストステロン(DHT)による毛母細胞の活動停止」と「毛細血管の血行不順による毛母細胞の栄養不足と酸素不足」の2つが主なものと言われています。

男性ホルモンが多いと皮脂分泌も多くなる!

前者のDHTは、男性ホルモンであるテストステロンの形が変わったもので、男性ホルモンが多いとAGA発症リスクが高いと言われるのはこのためです。そして、実は頭皮ケアで洗い流すべき皮脂についても、男性ホルモンの多い人のほうが分泌量も多いのです。

つまりDHTによってAGAになる人は、頭皮ケアで皮脂をきちんと洗い流しておかなければ、皮脂によるダメージまでも誘発し、AGAの進行をより早めてしまうことになるというわけです。

皮脂詰まりで代謝の衰えや皮脂の柔軟性喪失も……

また、頭皮に皮脂が溜まってしまうことで、頭皮自体の新陳代謝が衰え、頭皮の柔軟性が失われてしまいます。すると、血行が悪くなり、先に紹介したAGAの原因の2つめである、毛母細胞の栄養不足と酸素不足が発生してしまうのです。

摂取した栄養や有効成分が届きにくい

もしAGAを気にしていろいろな薬を試したり、栄養のあるものを食べたりしたとしても、頭皮環境を気にすることがなければ、その効果は半減どころか、意味をなさない場合があります。なぜなら、頭皮ケアを怠って頭皮環境が悪いままにしておくことで、上記で説明したように皮脂の厚い膜が頭皮を覆い、塗布した薬の有効成分が頭皮に届くことを妨害するからです。また、頭皮の血行が悪くなっているため、食事で摂った栄養や薬も、必要なところに十分な量が行き渡ることができなくなってしまうわけです。

AGAに働きかける頭皮ケア

では、頭皮環境を整える頭皮ケアには、どんなものがあるのでしょうか。頭皮環境を整えるのに効果のある方法を、幾つか紹介していきましょう。

「頭皮マッサージ」で血流と頭皮ケアにアプローチ

頭皮マッサージ頭皮マッサージは、最も代表的な「頭皮ケア」と言えるかもしれません。

しかし、マッサージの方法を間違えると、逆に頭皮を傷めてしまう可能性もありますので、気をつけなければいけません。なぜなら、頭皮というのは非常に薄く、デリケートなものです。そのため、肩や足などをマッサージする要領で力を込めて長時間揉んだりしていると、簡単に傷をつけてしまいます。

特に、AGAを気にし始めてからマッサージをする場合は、すでに頭皮が通常よりも硬くなっていることが多いですので、余計に傷つけやすくなっていますので注意が必要です。

そもそも、頭皮マッサージの目的は、「頭皮を柔らかくして血流を促進すること」、と「毛穴に詰まった皮脂汚れを押し出す」という2点です。この2点をもとに、具体的なマッサージ方法を説明しましょう。

1.頭皮を柔らかくして血流を促進する

ここで紹介するのは、両手を使って、こめかみから頭全体をマッサージする方法です。ポイントは「決して爪を立てない」ことと「力を入れすぎない」こと、そして「長時間(5分以上)行なわない」ことです。

  1. 両手の親指以外の、4本の指をこめかみから耳の上あたりに当てます。親指は耳の後ろあたりに軽く固定しておきます。
  2. 親指以外の指の腹で頭を押さえるようにして、円を描くようにマッサージしていきます。
  3. マッサージを続けながら、手全体を頭頂部の方に下から上へ少しずつずらしていきます。

以上が頭皮を柔らかくするマッサージです。最初に挙げた3つの注意点を守って、リラックスしながらマッサージしましょう。思った以上にリラックスできることに驚くと思います。

2.毛穴に詰まった皮脂汚れを押し出す

汚れを押し出すということもあり、こちらはシャワーを利用します。シャンプーをする前に、水圧を強めにしたシャワーを頭皮に当てながら、頭皮を軽く揉みます。

これだけです。水圧が強めのシャワーを当てながら揉み洗いするだけで、毛穴に詰まった皮脂や汚れは自然に出てきてくれるのです(これだけで、頭皮の汚れの70%が落ちていると言われています)。なお、頭を軽くぬらしてシャンプーでこすっただけでは、毛穴の汚れはほとんど落ちませんので、ご注意ください。

柔らか毛先のブラシで刺激する「頭皮ケアブラシ」

頭皮ケア用のブラシや幅の広い毛先の柔らかいブラシを使って、頭皮マッサージを行うことができます。

頭皮をひっかくことのないように(頭皮に当たらないように)ブラッシングすることで頭皮にほどよい刺激を与えることができるのです。

「育毛シャンプー」は、事前の頭皮マッサージで効果アップ

頭皮を清潔にするとともに、有効成分を届けることができる育毛シャンプーは悪くない選択だと思います。このシャンプーを使う前にシャワーで十分に毛穴の汚れを押し出し、シャンプーしながら頭皮マッサージを行うというのは、とても効果的ではないでしょうか。

なお、使用するシャンプーは、余計な添加物がなく、皮脂を落とす力がそれほど強くない中性や弱酸性成分のものを使うようにしましょう。添加物は頭皮に残って余計な刺激を頭皮へ与えてしまいますし、皮脂を落とす力が強すぎると、逆に皮脂の分泌が促進されてしまって悪循環に陥ってしまい、結果的にAGAを促進させる可能性があります。

刺激で血行を促す「育毛トニック」、強すぎるものは気をつけて

シャンプー後に育毛トニックを使うことで、頭皮に刺激を与えて血行を良くし、気になるにおいを防いでくれます。

しかし、こちらもシャンプー同様、刺激の強すぎるものは、むしろ逆効果ですので、お気をつけください。

「育毛剤」はAGA対策に取り入れたい

最後の手段、のように思われる人もいるかもしれませんが、育毛剤の中には、DHTそのものやDHTを作り出す5αリダクターゼの動きを阻害するものなど、ピンポイントで効果のあるものもあります。そのため、他の様々なAGA対策に比べると、効果があると言えるでしょう。

栄養バランスの取れた「食事」

頭皮ももちろん身体の一部ですので、健康な食生活が重要なのは当たり前です。タンパク質や亜鉛、ビタミンB群などが髪に良いと言われていますが、なによりバランスの取れた食事を心がけていきましょう。

不足がちな栄養は「サプリメント」で補充する習慣を

食事だけですべての栄養を取り入れることは、実際問題難しいものです。そこで役に立つのがサプリメントでしょう。不足しがちな栄養をサプリメントで補充して食事のバランスをより強固なものにすることで、髪の毛にも必要な栄養素が運ばれていくことになります。

食事の栄養をよいものとするための「運動」が大切

食べるだけで運動をしなければ、結局はバランスの悪いものとなるでしょう。なにより、適度な運動は血流を促し、ストレス発散になります。ストレスは頭皮が硬くなる原因の1つでもありますので、できる限り運動をしてストレスは発散してしまいましょう。

医療分野でも活躍する「アロマ」、AGAへの働きも期待

アロマで頭皮ケアそもそもアロマは、アロマテラピーやメディカルアロマなど医療分野でも使われているくらいの存在です。そのため、それぞれの成分には香りだけではなく実用的な効能があるものも多くあります。その中でも血流促進や成長を促進したりするものなどは、AGAに効果があるかもしれません。もちろん、気に入った香りであれば、それだけでリラックス効果も得られることでしょう。

成長ホルモンの分泌が多い時間の「睡眠」を

身体が成長する上で、睡眠は非常に重要なものです。もちろん、発毛についても同じことが言えます。特に成長ホルモンが多く分泌されると言われている時間(22時から2時)は就寝しておきたいところです。また、寝ている間に髪が育つことを考えると、きちんと毛穴の汚れを洗い流した状態で寝るほうが、効果も高いでしょう。

いかがでしたでしょうか?まずは、AGAと頭皮環境の関係を知ることが非常に大切です。そのうえで、頭皮環境を最善にする頭皮ケアを行っていきましょう。