禿げる育毛の基礎知識

育毛剤でハゲる!?「育毛剤で抜け毛が増える」の噂は本当か?

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育毛剤を使うとハゲるのか?!

薄毛が気になってきたので、育毛剤で対策を始めたいと思うものの「育毛剤を使うとハゲる」という噂が気になって迷っている方はいませんか?
インターネットを調べると「育毛剤を使って抜け毛が増えた」とか「逆に薄毛が進行した気がする・・・」というコメントが見られます。
薄毛に悩む人男性にとって頼みの綱である育毛剤でハゲることはあるのでしょうか?そうならないためにどうすればいいのでしょうか?
育毛剤とハゲの関係性を詳しくご紹介します。

育毛剤でハゲる原因は3つ

育毛剤を使ってハゲる要因は3つに絞ることができます。

  1. 初期脱毛による抜け毛
  2. 育毛剤ではカバーできない男性型脱毛症
  3. 体質に合わない育毛剤を使っている

これらが原因となっている場合、育毛剤を使っても抜け毛が進行し、ハゲが進んでいるように感じます。
基本的に育毛剤は、男女・年齢に関係なく使用することができるように配慮された医薬部外品なので身体への影響や副作用の懸念がありません。
少数の育毛剤には副作用の懸念があるものも販売されていますが、それらは医薬品として分類されています。高い効果が期待できますが副作用を考慮しておく必要があるのです。
育毛剤には血行促進や頭皮環境の正常化を促進してくれる成分がたくさん含まれています。厚生労働省から認められた、薄毛を改善する有効成分がゆっくりと効果を発揮していきます。
ですから、基本的には「育毛剤を使ってハゲる」ということはないでしょう。

育毛剤の使用初期に起こる 初期脱毛

初期脱毛とは、育毛剤を使用することによって一時的に抜け毛が増えることです。
初期脱毛が起こると抜け毛が増えるので、育毛剤による副作用と勘違いする方も多いようです。
個人差がありますが、使い始めて1か月~3ヵ月ぐらいで初期脱毛が起こり、育毛剤を使う前よりも3倍ぐらい抜け毛が増える人もいます。
しかし、この場合の抜け毛は頭皮環境が整えられてきた兆候であり、薄毛改善が始めったことを意味しています。
育毛剤の効果は3ヵ月~6か月程度必要といわれていますから、焦らず継続して使用を続けましょう。

髪のヘアサイクル

初期脱毛はなぜ起こるのでしょうか?原因は髪のヘアサイクルと関係があります。
髪は成長期・退行期・休止期のサイクルを繰り返しています。

  • 成長期:髪が太く長く育つ期間(4~6年)
  • 退行期:髪の成長が止まる期間(2~3週間)
  • 休止期:髪が抜けて次の毛を生やす準備期間(2~3ヵ月)

この「生え・育ち・抜ける」のサイクルによって髪は成長しています。
男性型脱毛症に悩んでいる方の場合、頭皮環境の悪化や血行不良によって、このヘアサイクルの期間が短くなっており髪の成長期間が短くなっています。
本来は4年~6年かけて成長するはずの髪が1年~2年程度で抜けてしまうことによって、産毛のような細く弱い髪が増え薄毛が目立ってくるようになります。
さらに、ヘアサイクルが乱れると毛根の活性化が弱くなり、成長期になっても新しい髪が生えず、休止期のまま毛穴から毛が生えなくなってしまいます。

初期脱毛はヘアサイクル正常化のサイン

ほとんどの育毛剤はヘアサイクルを整えることを目的に作られています。
頭皮の血行を促進し、清潔に保つことによって乱れたヘアサイクルを元に戻すことができるのです。
これまで乱れていたヘアサイクルが整っていくときに、休止期の髪が新しく生えてくる髪に押し出されるようにして抜け落ちるので、通常よりも抜け毛の数が増えてしまうのです。
急に抜け毛が増えると心配になりますが、抜け落ちる髪は休止期の髪なので抜けてももんだいありません。
頭皮は新しい髪を生やす準備を進めていますから、これまで通り継続して育毛剤を使用することが大切です。

育毛剤だけでは男性型脱毛症を止められない

男性の薄毛の原因のほとんどがAGA(男性型脱毛症)です。AGAには男性ホルモンが大きく関係しており、頭頂部、額の生え際から薄毛が著しく進行し、最終的には髪が全く無くってしまいます。
個人差がありますが、早ければ30代前半からAGAを発症し、若年性脱毛症と呼ばれることがあります。
男性型脱毛症の原因はジヒドロテストステロンです。もともとはテストステロンと呼ばれているこの物質は薄毛とは全く無関係なのですが、男性ホルモンと結び合わさることによって薄毛を進行させるのです。
ですから男性型脱毛症AGAを治療するためには、男性ホルモンを抑制しジヒドロテストステロンの分泌を抑える必要がありますが、多くの育毛剤にはそのような効能はありません。
あくまでも頭皮環境の正常化やヘアサイクルを整える働きをするものですから、育毛剤だけではAGAを食い止めることは出来ないのです。
つまり、「育毛剤を使ったからハゲた」ではなくて「育毛剤を使ったけどAGAの進行を食い止めることができなかった」ということなのです。

男性型脱毛症に効果的な育毛剤

男性型脱毛症AGAにはミノキシジルやプロペシアが効果的な医薬品として認められていますが、ミノキシジルを配合している育毛剤はリアップ(第一類医薬品)のみです。
ミノキシジルを配合している育毛剤として高い効果性が注目されていますが、医薬品ですから副作用の懸念があります。使用を希望するのであれば副作用についても十分に検討する必要があります。

リアップの副作用の可能性

ほとんどの医薬品には副作用がありますが、リアップも医薬品なので副作用があります。
ドラッグストアで購入できる第一類医薬品は一般用医薬品の中でも、副作用のリスクが高い薬品として販売されています。
商品の取り扱い方説明書を見ると大きく分けて4種類の副作用の可能性があります。

神経系の副作用 頭痛・めまい・胸痛
循環器系の副作用 血圧低下・心拍数の増加・心筋梗塞
代謝系の副作用 原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ
皮膚の副作用 発疹・かゆみ・かぶれ

実際、使用者のコメントを調べてみると、血圧低下や頭皮の痒み・ほてり・発疹などが報告されています。必ずしもすべての使用者に副作用があるわけではありませんが、使用にあってはきちんと確認しておくことが必要でしょう。

育毛剤は体質に合ったものを選ぼう!

育毛剤は直接肌に付けるものです。自分の肌に合っていないと頭皮の状態が悪化して抜け毛を促進させる場合があります。
例えば乾燥肌の男性の場合、アルコール成分が強い育毛剤を使用すると、頭皮が赤く腫れてしまったり、痒み・フケが出てしまいます。
頭皮の炎症がひどくなると、髪の発育に悪影響を与えますし、毛穴を塞いでしまい髪への酸素や栄養補給を阻害する可能性があります。
男性でも皮脂が少ない方や敏感肌の方がいます。育毛剤の成分を良く調べて自分の症状や体質にあっているかどうかをよく確認しましょう。

女性は女性用の育毛剤を使用

女性の中にも薄毛に悩んでいる方は多く、育毛剤を使って抜け毛対策を始めようと思っている方もいるでしょう。
しかし、女性が男性用の育毛剤を使用することはお勧めできません。なぜなら、女性と男性では抜け毛の原因が違い、頭皮の状態も大きく違うからです。
男性型脱毛症の場合は、男性ホルモンが関係してることは先にお伝えしましたが、女性の場合は女性ホルモンの分泌量の低下が主な原因です。
また、女性は男性に比べて皮脂が少なく、敏感肌の方が多いので、男性用の育毛剤では刺激が強すぎて頭皮に異常をきたすことが考えられます。
女性用育毛剤には髪や頭皮にいい成分が多く含まれているので、自分の症状にあった成分が含まれている育毛剤を選ぶといいでしょう。

育毛剤だけではハゲは治せない?!

ハゲ・脱毛を予防するために育毛剤は効果的ですが、育毛剤を使えば自動的にハゲを改善できるわけではありません。
あくまでも育毛剤は育毛対策の後押しをしてくれる存在なのです。育毛剤の使用に合わせて実践したい抜け毛・薄毛対策をご紹介します。

抜け毛・ハゲ改善はシャンプー選びから

シャンプーは毎日のことですから髪に優しいものを選んであげましょう。ドラッグストアに行くと数百円で購入できる商品がありますが、頭皮や髪のことを考えるならもう少しコストをかける必要があるかもしれません。
というのは、比較的安価で販売されている石油系シャンプーは、洗浄力が非常に強いので頭皮の皮脂を取り過ぎてしまい、乾燥・痒み・フケの原因になることがあります。
おすすめはアミノ酸シャンプーです。適度に頭皮に皮脂を残してくれますし、髪に優しい成分がたくさん含まれています。
石油系シャンプーと比べると高額になりますが、育毛習慣を本格的に始めたいのであればシャンプー選びも大切でしょう。

育毛効果を実感するための食生活の見直し

高価な育毛剤を使用していたとしても、食生活が乱れていると最大限の効果は期待できません。
髪は成長に必要な栄養素を血液を介して吸収しています。しかし、髪の毛は人間の生命維持に不可欠なものではないので、体内の栄養が不足していると他の重要な器官が優先して栄養を吸収します。
ですから、体内に十分な栄養素を補給することは髪を育てるために重要なことなのです。
タンパク質を豊富に含む肉やビタミン・ミネラルを含んでいる力や魚介類などをバランスよく摂取しましょう。
一方、ファストフードや高脂肪の食品を多く取り入れると皮脂が過剰に分泌され毛穴を塞いでしまいます。
皮脂の過剰分泌は頭皮環境を悪化させますからジャンクフードはなるべく控えた方がいいでしょう。

生活習慣の見直し

生活習慣は髪の成長に大きく関係しています。特に睡眠は髪の成長に不可欠です。
髪は寝ている間に成長し、新陳代謝を行ないます。睡眠不足になると成長ホルモンが分泌されなくなり、毛母細胞の活性化が阻害されてしまいます。
睡眠時間の理想は6時間、午後10時から午前2時の間に就寝することがベストです。規則正しい生活スタイルを確立できるように生活習慣を見直しましょう。

頭皮環境を整える頭皮マッサージ

育毛剤には頭皮環境を整える成分が多く含まれていますが、頭皮マッサージと併用することで更に効果性を引き上げることができます。
頭皮マッサージは入浴後、頭皮がキレイになっている状態で行なうことが最適です。頭皮の血行を促進するために側頭部から頭頂部へとマッサージしていきましょう。
効果を実感するためには最低でも3ヵ月は必要でしょう。根気よく継続することで抜け毛を改善することができます。

自分に合った育毛剤でハゲ改善

人によって違いがあるかもしれませんが、適切な育毛剤を使えばハゲる可能性は少ない、と考えていいでしょう。
使用して数か月後に抜け毛が増えたのであれば初期脱毛の可能性がありますから、そのまま使用を継続して効果を確かめましょう。
もし、頭皮に痒みや赤みが出ているのであれば、あなたの体質に合っていないのかもしれません。育毛剤の成分を見直して違う育毛剤を試してみるのもいいでしょう。
薄毛が気になっている男性の場合「少しでも早く抜け毛・薄毛を治したい」という思いから、とりあえず人気のある育毛剤を選ぶ傾向があるようです。
しかし、焦らず自分の症状をしっかり見極めて、適切な育毛剤を選ぶことで薄毛改善が期待できるのです。