この記事で分かること
頭皮のべたつきは改善できる!
薄毛に悩んでいる方の代表的な悩みの一つが「頭皮のべたつき」です。
毎日シャンプーをしているのに頭皮がベタベタしている・・・そんな悩みを持っておられる方は多いようですね。
頭皮がべたつくと見た目にも影響が出てしまいますし、臭いも気になります。
なぜ頭皮がべたつくのか?
それは、皮脂が過剰に分泌されているからです。
皮脂は、頭皮に潤いを与え、髪を成長させるために必要ですが、乱れた生活習慣や間違ったヘアケアーによって皮脂が過剰に分泌されてしまい、臭いや抜け毛の原因になってしまいます。
頭皮のべたつきを改善したい!清潔な頭皮を維持したい!と思っておられる方に予防・改善策をお伝えしたいと思います。
今回は
- 頭皮のべたつきと薄毛の関係性
- べたつきの原因
- 頭皮のべたつきを抑制する方法
この3つの観点でご説明します。
結論からいうと、頭皮のべたつきは改善することができますよ。
頭皮のべたつきと薄毛の関係性
皮脂は皮脂腺から分泌され、私たちの皮膚を乾燥から守り、肌・皮膚・髪を潤わせてくれます。また、皮脂は常在菌(無害な微生物)の餌になり、肌を弱酸性に保ち、病原菌や雑菌から守る働きをします。ですから皮脂は、ある程度必要なものなのです。
皮脂は、肌が乾燥している時や体が活動している時、ストレスを感じた時などに分泌されます。
体質によって皮脂の分泌量は様々ですが、生活環境や食生活が原因となって皮脂が過剰に分泌され、薄毛の原因となってしまうことがあります。
皮脂の過剰分泌によって毛穴が詰まる
皮脂が必要以上に分泌されてしまうと、皮脂を分解する常在菌の働きを上回ってしまうため、皮脂が頭皮に残ったままになり、残った皮脂は毛穴を塞ぎ、頭皮の炎症の原因となります。そうなると頭皮の血行状態は悪くなり、毛母細胞を活性化させるための栄養素が不足します。
栄養素が不足している髪は、太くコシのある髪を作ることができず、本来の寿命を全うする前に抜け落ちます。そうなると髪のサイクルが短くなり薄毛の原因となってしまうのです。
皮脂の酸化が薄毛を進行させる
頭皮の皮脂腺から分泌された皮脂は、紫外線に触れると酸化が進みます。皮脂が酸化すると過酸化脂質という物質に変わり、活性酸素の発生によってメラニン色素が過剰に作り出され、肌・皮膚のトラブルの原因になります。
髪の毛は「頭皮」という皮膚から生えていますから、皮膚のトラブルは抜け毛・薄毛の原因になるのです。
薄毛につながる 頭皮のべたつき4つの原因
頭皮がべたつく原因には4つ要素があります。
- 間違ったヘアケアー
- 食習慣
- ストレス
- 運動不足
一つずつ詳しく解説していきます。
過剰なシャンプーは皮脂の分泌を増やす?!
頭皮のべたつきを抑えるために、朝・昼・夜とシャンプーしているのに全くべたつきが治まらない!という方はいらっしゃいませんか?
頭皮の皮脂の分泌量はTゾーンの2倍、とも言われていますから、しっかり洗う、ということはとても大切です。
しかし、洗い過ぎは逆に皮脂の分泌を促進させてしまいます。
つまりはこういうことです。
皮膚・頭皮にはある程度の油分が必要、ということを冒頭でお伝えしました。油分が足りていないと、体はそのことを察知して「もっと油分を出さないと!」と錯覚し、皮脂の分泌を促すのです。
ですから、シャンプーは一日に一度で十分でしょう。頭皮の洗い過ぎはよくありません。
洗浄力の強いシャンプーは皮脂を取り過ぎてしまう
べたつきを解消するために洗浄力の強いシャンプーを・・・と思うかもしれませんが、洗浄力の強いシャンプーを使用すると、皮脂を取り過ぎてしまい皮脂の分泌を促進させます。
シャンプーには大きく分けて3つの種類があります。
シャンプーの種類 | 洗浄成分 |
アミノ酸系 | 天然由来の界面活性剤 |
高級アルコール系(石油系) | 石油系合成界面活性剤 |
石けん系 | 石けん(天然由来) |
上記のうち、アミノ酸系、以外のシャンプーは洗浄力や脱油力が強いため、刺激が強く頭皮が乾燥し、皮脂の分泌を促進しまうかもしれません。
食習慣を見直して頭皮のべたつきを抑制
毛穴から分泌される皮脂は、体内の中性脂肪・脂肪が多ければ多いほど、たくさん排出されます。そのため、脂質や糖質を多く摂取すると皮脂の分泌量が増えて、頭皮がべたつく原因になります。
朝はコンビニのチョコレートパン、昼食にはかつ丼とうどん、間食にクッキーや甘味、夕食は焼肉。このような食生活では皮脂の分泌量は増える一方かもしれません。
また、食事の時間帯も重要です。睡眠前に大量に食べたり、不規則な食生活が続くと体内の脂肪分解力が低下し、皮脂が頭皮に残ってしまうようになります。
食生活を見直すことで、体の中から体質を改善して、皮脂の分泌量を抑制することが大切です。
ストレスで皮脂が過剰分泌
皮脂はストレスを感じた時に分泌されます。緊張時に手に汗をかいたり、体臭がきつくなるのはそのためです。
生活からストレスの原因をすべて取り除くことは不可能ですが、なるべくストレスをため込まないようにしましょう。自分なりのストレス発散方法を見つけておくといいかもしれません。
運動不足が頭皮のべたつきの原因に
車通勤や座ったままで仕事をすることが多い方は、運動不足に要注意です。運動不足になると、頭皮が血行不良になり新陳代謝が低下します。そうなると、頭皮環境が悪化し、髪に栄養が行き届かなくなってしまいます。
頭皮の栄養不足によって皮脂を分解することができず、べたつきが発生していまい、抜け毛や薄毛の原因になります。
薄毛の原因になる頭皮のべたつき改善法
「頭皮のべたつきは体質だから仕方がない」とあきらめないでください。
頭皮のべたつきは、日ごろの生活習慣の見直し、少しの我慢、少しの努力を積み重ねることで改善できる可能性があるのです。
今回は特に効果的な方法を2つご紹介します。
- 正しいシャンプーの方法
- 食習慣の見直し
この2つです。今日からでもすぐに実践できますよ。
正しいシャンプー方法
まずは正しいシャンプーの方法を実践しましょう。
ポイントは2つです。
- 頭皮をきれいに洗浄する
- 適度な油分を残す
このポイントを押さえておけば、頭皮のべたつきが改善される可能性は高くなります。
頭皮は優しく洗う
シャンプーのCMでは、頭皮をおもいっきり洗っているシーンがありますよね。
しかし、頭皮をきれいに洗浄する、という観点からはあまりおすすめできません。
なぜなら、あのような洗い方では毛穴の中までしっかり洗うことができないからです。
表面的にはキレイになったように思うかもしれませんが、実は毛穴の中にはまだ汚れが残っていて、それがべとつきの原因になることがあります。
毛穴の中までしっかり洗うためには、頭皮をマッサージするように、頭皮を指でつかみながら、ゆっくり・やさしく洗ってあげることがポイントです。
シャンプー後はしっかり洗い流す
シャンプーの成分が頭皮に残ってしまうと、毛穴が詰まり、かゆみ、ふけ、抜け毛の原因になります。
一般的なシャンプーには洗浄成分のほかにも、コーティング剤などの頭皮に有害な成分が含まれています。
ですから美容室や育毛クリニックでも、シャンプー時にしっかり頭皮を洗うことに加えて、しっかりすすぐことが勧められます。
髪の長さや髪質によっても違いが出てくるので一概には言えませんが、すすぎにはシャンプー時の3倍の時間が必要といわれています。
感覚的には「もう大丈夫かな?」と思ってから、あと1~2分ぐらいはすすいだ方がいいでしょう。
頭皮の中でも特にすすぎ残しが多い部分は以下の通りです。
- 額の生え際
- 襟足
- 耳上の生え際
このような個所は特に気を付けてすすぎを行ないましょう。
アミノ酸系シャンプーで適度に皮脂を残す
シャンプー時に頭皮の皮脂を適度に残しておくには、アミノ酸系のシャンプーの使用がおすすめです。
アミノ酸系のシャンプーには以下のような特徴があります。
- ノンシリコン
- 防腐剤フリー
- ノンアルコール
このようにアミノ酸系のシャンプーには、髪への刺激成分が含まれていない事に加えて、育毛効果が高い成分も含まれているので頭皮環境を整えるには最適なシャンプーです。
洗浄力が高く、頭皮を乾燥させてしまう可能性がある、高級アルコール系シャンプーはドラックストアなどで、数百円程度で販売されていますが、アミノ酸系のシャンプーは数千円程度の商品が多く、その分コストがかかってしまいます。
しかし、シャンプーは髪に直接塗布するものですから、頭皮環境を整えたい方にとっては、必要な出費と考えることもできます。
食生活を見直してべたつきを改善
体内に摂取する脂質が多くなると、皮脂の分泌量も増えてしまいます。
ファストフードや揚げ物、お菓子などが好きな方にとっては、この改善方法が一番挑戦になるかもしれませんね。
ジャンクフードや揚げ物を完全にやめることは難しいかもしれませんが、回数や量を減らすなどして食生活の見直しを始めましょう。
おすすめの食事対策をご紹介します。
- 三食きちんと、なるべく同じ時間に食べる
- 緑黄色野菜、海藻類、魚介類の摂取を意識する
- 腹八分目をキープする
たまには、おもいっきり好きなものを食べるのもアリですが、基本的にはこのような食生活を心がけましょう。
少しずつ、頭皮のべたつきも解消されていきますよ。
原因を見極め頭皮のべたつきを改善
頭皮のべたつきを改善するためには、正しいヘアケアーと生活習慣の見直しから始めましょう。
大切なことは、自分自身の現状を正直に吟味して、改善対策を実行することです。
頭皮のべたつきに悩んでおられる方であれば、今回のべたつきの原因と対策方法に共感して頂けた点もあったと思います。
今すぐ、すべてを実行できないとしても、自分にできる部分から始めてみましょう。
時間の経過とともに、効果を実感することができると思いますよ。