発毛育毛剤の種類

育毛剤リアップは本当に効果ある?効果・評価・副作用・ネットの口コミなどから検証!

リアップ

育毛剤の定番・リアップは本当に効果的?

薄毛に悩む男性の救世主として誕生し、関心を集めているのがリアップです。男性型脱毛症にとても効果がある、と宣伝されているのであなたもご覧になったことがあるでしょう。
そして、薄毛に悩んでいるのであればリアップの使用を検討しているかもしれません。
育毛剤リアップは本当に効果があるのでしょうか?使用者の評価や使用に関する副作用は問題ないのでしょうか。

それらを探るにあたり、まずはリアップの実態について取り上げましょう。

育毛剤リアップに含まれている発毛成分

大正製薬から販売されているリアップは第一類医薬品に分類されており、世界中で注目されている育毛成分ミノキシジルを配合しています。
男性型脱毛症、壮年性脱毛症に効果的な男性用育毛剤であり、内容量60mlで本体価格は7,048円に設定されています。注目される育毛成分は以下の通りです。

ミノキシジル 5.0g
ピリドキシン塩酸塩 0.05g
トコフェロール酢酸エステル 0.08g
l-メントール 0.3g
添加物:セタノール、1.3-ブチレングリコール、ジブチルヒドロキシトルエン、リン酸、エタノール

男性の場合、女性に比べて皮脂が多く分泌され、それが原因で皮脂が詰まり、頭皮環境が悪化することがあります。
ピリドキシン塩酸塩やトコフェロール酢酸エステルは皮脂の酸化を抑えて、頭皮を守ってくれるのです。
また、余分な皮脂の分泌を抑えることで過酸化物質やフケの発生を抑制することもできますし、l-メントールの働きによって清涼感を与え頭皮のかゆみを抑えます。

リアップに配合されているミノキシジルで発毛・育毛

リアップの最大の特徴ともいえるのが、含有されているミノキシジルでしょう。ミノキシジルには頭皮環境を正常に戻しヘアサイクルを復活させる力があります。
薄毛が進行している毛穴は小さくなっており、毛根も収縮しています。十分な栄養を吸収できないまま受け落ちてしまうことが原因です。
ミノキシジルは毛根に直接働きかけるので、短くなっているヘアサイクルを正常な状態に戻し、大きく・太い毛根に戻す働きをします。
髪を太く・大きくするミノキシジルの効果は「ディープグロース」と呼ばれており、様々な薄毛の原因に働きかけ発毛を促進させます。

ミノキシジルには抜け毛を減らす効果もあり

薄毛を改善する為には、現在の抜け毛を食い止めなければいけません。人の髪の毛は一日100~150本ほど抜けるといわれていますが、ヘアサイクルが乱れて頭皮環境が悪化している状態であれば200~400本ほどの抜け毛があるともいわれています。
朝起きた時、枕に付いている抜け毛やシャンプー時の抜け毛を見て焦りを感じている人もいるでしょう。
リアップに含まれているミノキシジル成分には発毛だけでなく、抜け毛を食い止める効果もあります。
すでに始まっている脱毛症状に歯止めをかけて、これ以上薄毛が進行しないように対処することができるのです。
発毛と脱毛予防を同時にすることができるので薄毛改善に大きな期待がもてます。

ミノキシジルが薄毛治療に効果的な理由

男性型脱毛症の改善に効果的であると注目されているミノキシジルですが、なぜ薄毛改善に効果的なのでしょうか?
もともとミノキシジルは医療現場で使われており、当初は血管拡張剤として使用されていました。1970年代からアメリカで使用されており、血管を拡張させることで血圧を下げるために使われました。
当初からミノキシジルを使用した際の副作用として多毛症があげられていました。血管が拡張して血流が促進されるために、毛根への栄養が促進され全身の毛が濃くなることがあったのです。
その流れを受けて、ミノキシジルを脱毛症に使用する事はできないだろうか、ということになり臨床実験が開始されました。
研究によって薄毛と血行が大きく関係していることが明らかになり、血管を拡張させ血行を促進させるミノキシジルを頭皮に塗ることでハゲを治せる、ということになったのです。
結果として、今では男性型脱毛症の治療薬として全世界で注目されています。

ミノキシジルを配合しているリアップは医薬品

当初は医療薬として使用されていたミノキシジルですが、現在でもミノキシジルを配合しているリアップは医薬品として認定されており、厚生労働省の認可を得ています。
ネットで市販されている育毛剤のほとんどが医薬部外品であることを考えると、医薬品のリアップは特異な育毛剤と言えるでしょう。
国内において一般用医薬品としての承認番号(22100APX00106000)を得ていますし、薬効分類表においても発毛・脱毛・養毛に効果的であるとされています。
また、リアップは「育毛剤」としてではなく「発毛剤」として販売されていることも注目に値します。
一から髪を生やして育てる効果が実証されているからこそ与えられる名称なのです。

育毛剤リアップの正しい使い方

ミノキシジルを含む有効成分を配合しているとはいえ、正しい使い方をしなければ効果はありません。一本7,000円程度しますから、無駄な出費にならないようにリアップの正しい使い方を知っておきましょう。

最低でも半年間の使用期間が必要

アメリカで発毛実験に参加したオルセン博士によると、ミノキシジル1%を連続して使用しても効果を実感できるまでには最低でも6か月の期間が必要であると述べています。
厚生労働省によって効果が認められているとはいえ長期間の使用が条件となるようです。
実際、メーカーの情報によると約半年の間使用した場合、7割程度の人に薄毛改善の効果が現れた、としています。
薄毛に悩んでいる場合、すぐにでもハゲを治したい!という気持ちになります。でも、現実離れした期待を抱くとがっかりしてしまう原因にもなります。
薄毛治療は長期的な視野で取り組んでいくことが大切であることを肝に銘じておきましょう。そうすることが育毛剤リアップから効果を実感する条件なのです。

頭頂部の薄毛には効果大?!

リアップの商品パッケージにも記載されていますが、ミノキシジルが特に効果を発揮するのは頭頂部の薄毛です。
男性型脱毛症にはいくつかのパターンがあります。前頭部分からM字型に薄くなるパターンと頭頂部から薄くなるO字型パターンです。
遺伝や男性ホルモンの影響が強く出るといわれている前頭部の薄毛に対して、頭頂部の薄毛は血行不良や頭皮環境の悪化が大きな原因となっているようです。
前述の通り、ミノキシジルには血管を拡張させる働きがありますし、リアップには頭皮環境を正常に戻す有効成分も多く含まれています。
その為、頭頂部の薄毛には特に効果的であるといわれています。頭頂部の薄毛で悩んでいるのであれば症状が悪化する前にリアップの使用を検討するのがいいかもしれません。
一方で、円形脱毛症や男性ホルモンの影響を強く受けている脱毛・薄毛に対しては効果が低い、といわれています。

育毛剤リアップの副作用

先にも書きましたがリアップは単なる医薬部外品の育毛剤ではなく「医薬品」です。どの医薬品にも副作用はついてきます。
特に第一類医薬品は、薬局で購入できる商品の中でも副作用が大きい医薬品として分類されています。
ですから、リアップを購入する時には薬剤師が立ち会い、使用方法や副作用の説明を受けたのち、購入することになります。
リアップを使用するにあたって副作用の可能性を十分念頭に置いておく必要があるでしょう。

リアップによる具体的な副作用

では、リアップを使用する事で具体的にどのような副作用が予想されるのでしょうか?商品パッケージに記載されている注意書きを見てみましょう。

循環器系の異常 血圧低下・心拍数の増加・心筋梗塞
皮膚の異常 発疹・かゆみ・かぶれ
神経系の異常 頭痛・めまい・胸痛
代謝系の異常 原因不明の急激な体重増加、手足のむくみ

上記の副作用が必ず生じると確約されているわけではありませんが、メーカーが副作用の可能性を明言している以上、使用に関して用法・用量を守って使用することが大切です。
薄毛を治療することも大切ですが、副作用によって体調を壊してしまっては元も子もありません。

副作用が現れる可能性は約10%

リアップの使用を検討している人にとって副作用が発生する可能性はどのくらいあるのか、関心があるはずです。
統計的なデータを調べると平成25年度に厚生労働省が薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会というものを設け、リアップの副作用発生率に関して発表していました。
公的機関の情報なので信頼性が高いと思われますが、データを簡潔にまとめると副作用の発生率は8%程度、という結果でした。
数値だけ見ると低いように感じるかもしれませんが、医療の分野において副作用の可能性はなるべくゼロに近づけることが理想です。
そのため、約10%の可能性というのは決して低い数値ではないので、使用に関して注意喚起が必要な第一類医薬品に分類されているのでしょう。

現れやすい副作用は?体験談から調査

人によってリアップを長期間使用しても全く副作用がない人もいますし、短期間使用しただけでも体に異変が現れる人もいます。
使用者の体質や体調によっても変わってくるようです。しかし、体験談をもとに情報を集めていくと現れやすい副作用があることが分かりました。

リアップによる副作用 頭皮ほてり、発疹

リアップ使用者の口コミで多く見られる副作用の代表例は「頭皮のほてりと発疹」でした。
頭皮に塗布した直後、中から温かみが感じられ、その後熱を感じるほどになった方もいました。この症状が「育毛成分が効いている証拠!」と考えることもできますが、あまりにも熱を帯びすぎると逆に頭皮環境を悪化させてしまいます。
また、リアップにはエタノールも配合されており、皮膚が弱い人などは頭皮が赤くなったり、発疹が出ることがあります。
お酒の弱い方や皮膚がデリケートな方は事前にパッチテストを行ってから購入した方がいいかもしれません。

リアップによる副作用 痒み

血行が促進されるからなのか、頭皮に散布した後に痒みを感じる方も多いようです。運動不足の方がいきなり運動すると血行が促進されて体が痒くなることがあります。その同じ原理で今まで血行が悪かった頭皮にいきなり血流が促進されるので痒みが出るのでしょう。
一時的であれば問題ありませんが長期化したり、我慢できない痒みを感じるようであれば使用を控えた方がいいかもしれません。
頭皮を掻いてしまうことで傷がつき、菌が入ってしまうことがあるからです。

リアップによる副作用 血圧の低下

リアップの主成分であるミノキシジルには血管を拡張させる働きがあり、その影響で血圧が低下する可能性があります。
数日程度で変化することはないかもしれませんが、長期間の使用により血圧が低くなった方も多いようです。
もともとミノキシジルは高血圧の人が血圧を下げるために処方された薬ですから、頭皮に散布することで低血圧になることは容易に想像できます。
商品パッケージにも、高血圧・低血圧、治療中、狭心症、心臓に障害がある方は使用前に薬剤師か医師相談するように、と指示されています。
リアップを長期間使用するのであれば定期的に血圧検査を行っておいた方がいいでしょう。

育毛剤リアップには期待できる!

副作用の懸念が残るリアップですが、トータル的に考えるなら発毛・育毛効果を期待できる商品です。
国土交通省によって認可されている育毛成分を含んでいることや、リアップ自体が医薬品に分類されていることを考えると期待大と考えていいでしょう。
ただ、メーカーが推奨しているように最低でも4か月~半年程度は使用を続ける必要がありますから、経済面でも続けていくことができるか十分に検討しましょう。
また、育毛剤だけに頼らず生活習慣の見直しを図ることも大切です。暴飲暴食をさけ十分な睡眠を心がけることでリアップの効果を最大限引き出すことができるのです。