薄毛が気になると、女性用育毛剤を検討したくなりますよね。女性用育毛剤には、内服タイプと外用タイプがあります。それぞれ、どのようなメリットとデメリットがあり副作用が出るのでしょうか。詳しく解説するので、自分に合った育毛剤選びの参考にしてください。
この記事で分かること
女性用育毛剤には外用と内服があります
薄毛に悩む女性が増えているため、様々な女性用育毛剤が登場しています。女性用育毛剤は、内服タイプと外用タイプに分けることができます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
外用タイプは毛根や頭皮への直接的なアプローチ
外用タイプの女性用育毛剤は、頭皮に育毛剤を塗布することで使います。最大の特徴は、成分を頭皮や毛根に直接届けられることです。成分を狙った場所に届けられるので、身体全体に与える影響は小さいといえます。
内服タイプは体内からの栄養補給が目的
内服タイプの育毛剤は、錠剤を服用することで使います。飲み薬やサプリメントをイメージするとわかりやすいはずです。内服タイプの女性用育毛剤の主な目的は、育毛に必要な栄養を身体に届けることです。栄養不足は、女性の薄毛の主な原因に挙げられています。食生活が乱れている方などは利用を検討するとよいかもしれません。
外用タイプの育毛剤を女性が使用するメリット・デメリット
外用タイプと内服タイプの女性用育毛剤には以上の違いがあります。続いて、外用タイプの女性用育毛剤のメリットとデメリットを解説します。
外用タイプの女性用育毛剤のメリット
外用タイプの女性用育毛剤のメリットは、髪の毛の成長をサポートする成分や頭皮環境の改善を助ける成分などを頭皮や毛根に塗布できることです。また、内服タイプの育毛剤に比べて種類が多いので、薄毛の原因などに合わせて成分を選べる点もメリットです。
以上のほかでは、ネット通販している商品が多いので、人目を気にせず購入できる点も女性にはうれしいポイントです。もちろん、ドラッグストアなどで購入することもできます。外用タイプの女性用育毛剤にはこれらのメリットがあります。
女性用育毛剤のデメリット
外用タイプの女性用育毛剤にはデメリットもあります。最初に理解しておきたいデメリットが、効果が現れるまで時間がかかることです。一般的な外用タイプの育毛剤で、数カ月以上の継続利用が勧められています。にもかかわらず、高額な商品が多いので継続できないことがあります。
選択肢が多い点はメリットにもデメリットにもなります。薄毛や育毛剤の成分の知識が乏しいと、どれを選べばよいかわからなくなるからです。以上のほかでは、フィナステリドを配合している内服タイプの育毛剤に比べると、脱毛を防ぐ効果が乏しいなどもデメリットとして挙げられます(女性はフィナステリドを服用できません)。副作用に関しては、基本的に起こりにくいと考えられています。ただし、全くリスクがないわけではないので慎重に利用しましょう。
内服タイプの育毛剤を女性が使用するメリット・デメリット
では、内服タイプの女性用育毛剤にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
医薬品の錠剤
内服タイプの女性用育毛剤の中には、医療機関で処方してもらうものがあります。これらの育毛剤は、市販の育毛剤より高い効果を期待できます。ただし、基本的に保険適用外で高額です。継続が難しい点はデメリットといえるでしょう。
医薬部外品の育毛サプリ
医薬部外品で内服タイプの女性用育毛剤は育毛サプリと言い換えることができます。栄養バランスの改善が主な目的なので、高い育毛効果は期待しづらいといわれています。ただし、女性の薄毛は栄養不足で起こることがある点には注意が必要です。効果が緩やかなので副作用のリスクは低いと考えられています。安心して利用できる点は内服タイプの育毛剤のメリットといえるでしょう。また、処方箋が必要ないので気軽に購入できる点もメリットです。
女性がミノキシジル配合の育毛剤を使用するメリットとデメリット
性別を問わず、注目の育毛成分といわれているのがミノキシジルです。ミノキシジル配合の育毛剤にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
女性は脱毛症の特定が困難。けれど男性型脱毛症にはミノキシジルが効果的
ミノキシジルは、男性型脱毛症(あるいは壮年性脱毛症)に効果を発揮する成分です。頭皮の血行を促進して、髪の毛の成長に必要な栄養を届けやすくすると考えられています。また、毛母細胞に働きかけて髪の毛の成長を促す効果も期待できます。これらにより発毛を促します。
女性の脱毛の原因は様々ですが、女性の中には男性型脱毛症に悩まされる方もいます。女性の男性型脱毛症を女性男性型脱毛症(FAGA)といいます。FAGAの特徴は、頭頂部を中心に頭部全体が薄くなることです。ミノキシジルは、FAGAの治療に効果を発揮します。
ミノキシジルが気になる方は、必ず女性用育毛剤を選びましょう。男性用育毛剤と女性用育毛剤では配合されているミノキシジルの濃度が異なります。ミノキシジルの濃度が高い男性用育毛剤のほうが効果的と思うかもしれませんが、FAGAはミノキシジルの濃度が低くても改善できます。思わぬトラブルにつながることがあるので、女性は女性用育毛剤を選びましょう。
多毛症になるなどの副作用あり
女性が高濃度のミノキシジルを配合した育毛剤を使用すると、全身の毛が濃くなる多毛症になる恐れがあります。基本的に、外用タイプの育毛剤では起こりにくいと考えられていますが、念のため注意が必要です。多毛症のほかでは、頭皮の湿疹やかぶれなどの副作用を起こすことがあります。
ミノキシジルは内服タイプの育毛剤にも配合されています。このタイプの育毛剤は、医師の処方箋が必要です。外用タイプに比べて高い効果を発揮するといわれていますが、比例して副作用のリスクが高くなります。最も多い副作用が多毛症です。特に、女性で自覚する方が多いようです。このほか、血圧低下、それに伴う動悸やめまい、息切れなどの副作用も現れやすいといわれています。希望する方は、医師から十分な説明を受けてから服用しましょう。
妊娠や授乳中の女性は使用できない
外用タイプのミノキシジルを配合した育毛剤は、日本皮膚科学会が発表した男性型脱毛症診療ガイドラインで推奨度A(行うよう強く勧められる)に分類されています。非常に効果的な育毛剤あるいは育毛成分といえますが、妊娠中、授乳中の女性は利用できません。これらの期間に利用することの安全性が十分に確認できていないからです(ミノキシジルは母乳に移行します)。妊娠中、授乳中の女性は、薄毛が気になってもミノキシジルを配合した育毛剤の使用を控えましょう。
まとめ
女性用育毛剤は、外用タイプと内服タイプに分かれます。外用タイプの目的は育毛成分を頭皮に届けることです。内服タイプの目的は育毛に必要な栄養を補給することです。
それぞれメリットとデメリットが異なります。女性用育毛剤を利用したい方は、特徴を確認してから最適なものを選びましょう。