抜け毛を予防するために必要なこと
- 十分な睡眠
- ストレスをためない
- バランスのとれた食生活
抜け毛予防で基本的に大切なのは、十分な睡眠をとることやストレスをためないこと、そして栄養バランスの整った食事を摂ることです。
髪の毛は主にタンパク質の一種であるケラチンで出来ています。髪が細く弱くなって抜けやすくなるのは、このタンパク質が不足しても起こります。
現代の食生活は乱れがちで、抜け毛や薄毛対策を行うためには良質なタンパク質を摂る事が大切です。そして健康な髪を育成するには、良質なタンパク質の他に、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂る事も大切です。抜け毛に良い食材として次のようなものを摂取するように心がけましょう。
髪の成長を促進させる食べ物
髪が育成するためには、先ほど述べた良質なタンパク質、ビタミン、ミネラル、そして亜鉛などが効果的です。 これらを多く含む緑黄色野菜や果物などを多く摂るようにしましょう。
髪の毛のベース作りに欠かせない「タンパク質」
髪の毛の主成分でありベース作りに欠かせないケラチンは、質の高いアミノ酸18種類が結合して構成されているタンパク質です。 肉類、魚類、大豆製品、卵、乳製品などに多く含まれています。 特に、薄毛で悩む人の場合は、コレステロール値が高めの肉類よりも、青身魚や大豆製品から摂るようにしましょう。
とくに大豆製品にはポリフェノールのイソフラボンが含まれていて、髪の毛をつかさどる女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあります。ケラチン同様、髪の毛の成長に欠かせない栄養素なので、少しずつでも摂取するよう心がけるとよいでしょう。
頭皮の血液循環には「ビタミンA、E、P」
血液の流れを良くし、抜け毛予防に役立つビタミンA、E、P。 ビタミンAが不足すると頭皮が乾燥しやすくなりますが、多くとりすぎると逆に頭皮を硬くしてしまったり栄養障害を起こす可能性があるので、バランスよく摂取するほうがよい栄養素です。主に緑黄色野菜にふくまれています。
ビタミンEは若返りのビタミンとも言われており、血管の掃除や保護、血行促進作用の他に、頭皮細胞を壊してしまう過酸化脂質の生成を抑制するなどの働きが見られます。ごまやナッツ類、玄米や胚芽米、魚卵にも含まれます。
またビタミンPと呼ばれているルチンやアセチルコリンは、毛細血管を強くする働きがあります。髪の毛に必要な栄養素を毛母細胞まで届け、毛細血管の細胞壁から血液を進出するのに大きな働きを行ないます。このビタミンPは、緑茶やそば、柑橘類などに含まれます。
頭皮の代謝を促す「ビタミンB群」。白髪予防にも大切
頭皮の新陳代謝を高める働きをします。 髪の毛にはアミノ酸の一種であるシスチンが豊富で、シスチンから髪の毛や頭皮を作り出すときには炭水化物が必要になります。その炭水化物の代謝を行なううえでビタミンB群が欠かせないのです。そして、ビタミンB1やB2の不足はメラノサイトやメラニン色素の働きを停滞させてしまうため、白髪を作り出しかねません。
ビタミンB群は、豚肉や玄米、レバー、マグロ、大豆などに多く含まれています。
抜けにくい毛根を育てるのに大切な「コラーゲン」
コラーゲンは毛根が存在している頭皮の多くに含まれています。ハリや艶を髪の毛に与えてくれるほか、髪の毛を太くしたり抜け毛にアプローチします。またコラーゲンが多いほど、真皮の柔軟性や弾力性が増して、保湿性も高まります。すると毛根が根強い状態を築き、髪の毛が抜けにくくなるのです。
コラーゲンは人間の身体の中の30~40%のタンパク質を占めており、毛根の存在している頭皮の真皮部分は70~80%がコラーゲンという重要な成分です。フカヒレやウナギ、鶏皮などに多く含まれます。
抜け毛が気になったら「亜鉛」
亜鉛は、薄毛や抜け毛をもたらす原因のひとつ、5αリダクターゼの抑制にアプローチする栄養素です。5αリダクターゼは還元酵素で、男性ホルモンの一つ・テストステロンと結合すると、薄毛に働きかけるジヒドロテストステロンへと変貌を遂げてしまいます。
亜鉛は髪の毛を作る時に必要な栄養素で、不足するとスムーズに髪の毛が育成されません。 普段から摂取しにくい成分ですので、意識して摂るようにしましょう。 亜鉛は牡蠣やしじみなどの魚介類、レバー、チーズ、ごま、卵、小麦などに豊富に含まれています。
簡単な覚え方「ま・ご・わ・や・さ・し・い」
ま | 豆 | タンパク質を含む大豆など豆類 |
ご | ゴマ | ビタミンEなどを含むゴマ、ナッツ類 |
わ | わかめ | ミネラルなどを含むわかめなどの海藻類 |
や | 野菜 | βカロチンやビタミンCなどを含む野菜や根菜 |
さ | 魚 | タンパク質や亜鉛などを含む魚類 |
し | 椎茸 | 食物繊維やビタミンDなどを含む椎茸などのキノコ類 |
い | いも | 食物繊維などを含むじゃがいも、さつまいもなどのイモ類 |
「まごわやさしい」は人間の身体にとって良い食材を覚えやすくするためにしたもの。抜け毛で悩んでいる場合は、細胞の老化を抑制し血流を良くするビタミンEを多く含むゴマやナッツ類、玄米などが良いでしょう。そして鉄分が不足すれば、髪はぱさぱさになるので、鉄分を多く含むレバーやほうれん草などを意識して摂るようにすると良いでしょう。