この記事で分かること
女性向けの育毛剤は合うものを選びましょう
女性向け育毛剤を使用して感じるメリットやデメリットは、人により様々。ですが、男性と女性では薄毛となる原因がそれぞれ違っていることが多いため、育毛剤も性別に合ったものに分かれています。性別や症状に合う育毛剤を使わなければ、本来あらわれるはずだった効果を感じることができないのが育毛剤の特徴でもあります。
育毛剤が合っていればメリットは増えますが、合っていなければデメリット部分が増えます。
育毛剤を選ぶ時は自分の薄毛のタイプに合うものを選ぶようにしましょう。そして、それ以外のメリット・デメリット部分には、次のようなものがあります。
女性向け育毛剤を使うことで感じるメリット
- 育毛剤に髪や頭皮に良い成分が配合されているため、発毛効果以外に今ある髪も元気を取り戻すことができる
- インターネットやドラッグストアなどで入手しやすい
- 商品の種類が豊富にあり、自分の薄毛のタイプによって合うものを探すことができる
女性向け育毛剤を使うことのデメリットとは?
- 比較的高額設定されているものが多い
- 効果を感じるまで継続する必要があり、そのぶん手間やコストがかかる
- 使い続けたからといって効果が出るとは限らない
- 商品の種類が多すぎるため、どれを使って良いかわからなくなる
- フィナステリドなどの育毛効果が高い成分ほどの効果は見込めない
- 副作用が出ることがある
女性の薄毛の特徴
薄毛と聞くと男性の悩み事、というイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。日本人女性の場合、約10人に1人が薄毛の悩みを抱えているといわれており、全国に600万人いるようです。(男性は約1,300万人で女性のだいたい倍の数です)
髪の量が減ると見た目も老けてしまい、美を意識する女性に取っては悩みの種になります。では、女性の薄毛にはどのような特徴があるのでしょうか。
頭皮全体に薄毛が進行する
男性と女性の薄毛のメカニズム、進行過程は全く違います。
男性の場合は、男性ホルモンの影響により、頭頂部・前頭部の薄毛が進行し、症状が悪化すると髪が全くなくなってしまいます。
しかし女性の場合は、頭頂部・前頭部などが部分的に薄くなるのではなく、頭皮全体に薄毛が進行します。分け目の幅が広がってきたり、頭皮が透けて見えるようになってくると、対策を始める時期かもしれません。
男性のように髪が全くなくってしまうことはありませんが、早めに対策を講じることで症状を改善できます。
薄毛の原因は女性ホルモンの減少
女性は30~40代に入るとさまざまな体調の変化を経験しますが、その一例が女性ホルモンの減少です。20代前半が女性ホルモンの分泌のピークで、それ以降はなだらかに減少の一途をたどります。
女性ホルモンには、エストロゲンという髪を育てる物質が含まれており、髪の生成を促進します。このエストロゲンが活発に活動している間は問題ありませんが、女性ホルモンの減少によってこの物質が減少すると、女性の体内にも存在している男性ホルモンが優位になり脱毛が生じます。
男性の薄毛対策に育毛剤が効果的であるのと同じく、女性の場合にも育毛剤の使用は効果的ですが、商品を購入する前に「育毛剤のメリット・デメリット」を把握しておくことは大切です。
自分に合った育毛剤を選ぶことで最大限の効果が期待できます。
女性用の育毛剤のメリット
どのような育毛剤でも、使えば効果が表れるわけではありません。たくさんの育毛剤の中から自分に合った商品を探し出すために、まずは育毛剤のメリットを知っておきましょう。
育毛効果が期待できる
女性用育毛剤を使用することによって薄毛改善が期待できます。具体的には以下のような効果があります。
- 育毛
- ふけ・かゆみ
- 養毛
- 発毛促進
食生活やサプリメントによって、育毛を促進させることもできますが、頭皮・毛根に直接散布する育毛剤の使用は特に効果的です。
また、今現在薄毛に悩んでいない、という方であっても育毛剤を使用することによって髪に栄養を与え、頭皮環境を整える役目も果たしてくれます。
将来的な予防も兼ねて、育毛剤の使用を検討するものいいでしょう。
頭皮にやさしい 女性用の育毛剤
女性は男性よりも敏感肌の方が多く、刺激が強いと痛みや不快感を感じます。そのため女性用育毛剤は、無添加・低刺激タイプの商品が主流になっています。
天然由来成分で作られているものや、アルコールを使用していないタイプのものもあります。
後ほど詳しく取り上げますが、男性用育毛剤と女性用育毛剤は含まれている成分が大きく違うので、女性は女性用の育毛剤を使用することをおすすめします。
育毛効果だけでなく髪質改善にも効果あり
育毛剤の使用を考えている女性の多くは、育毛だけでなく髪全体の健康状態に関心があります。そのような女性の要望に応えるため、女性用育毛剤には髪質改善に役立つ成分が豊富に含まれています。
代表的なものをご紹介しましょう。
希少価値が高いエビネ蘭エキス
多くの女性用育毛剤に含まれているエビネ蘭エキスは、ラン科の植物の球根に含有されている成分で、日本薬学学会でも育毛効果が認められています。副作用の心配もほとんどなく育毛に関して優秀な成分です。
エビネ自体は世界中に約200種類ほど分布しており、日本でも20種類ほどが自生しています。可愛い花を咲かせるので園芸用としても人気です。
ただ、エビネ蘭エキスは球根から抽出されるので、一つの球根からとれるエキスの量は非常に少なく、希少価値の高い成分となっています。そのようなエビネ蘭エキスには主に3つの有効成分が含まれています。
成分 | 効能 | メリット |
---|---|---|
カラントサイト | 血行促進 | 頭皮の血行を促進することで毛根に栄養を運び、毛母細胞を活性化 |
グルコインディカン | 抗炎症作用 | 頭皮の炎症を抑える。抜け毛の原因になる頭皮の炎症を抑え、抜け毛・薄毛を予防 |
トリプタントリン | フケかゆみの緩和 | フケが多くなると毛穴が詰まりかゆみがでます。 頭皮をかくと頭皮を傷つけたり、新生毛が抜ける原因にな |
育毛効果が高いセンブリエキス
「千回振り回しても苦い」だからセンブリ、という名前が付いたと言われるくらい独特の苦みがあり、強烈な苦味があるセンブリ茶は罰ゲームの定番としても有名です。
しかし、多くの効能があり、乾燥したものは第三種医薬品として販売されています。日本全国に分布しているので手軽に入手できます。
この成分の大きな特徴は、飲料可、直接塗布可である点です。体の外と中、両方からアプローチすることが可能なのです。
頭皮に塗布することによって、血行促進、炎症の緩和、毛母細胞の活性化が期待できますし、お茶として飲むと、胃腸の状態を整え、全身の血行を促進する効果があります。
女性の抜け毛の原因には女性ホルモンの減少だけでなく、頭皮の状態の悪化や血行不順なども関係していますから、体の中と外から整えることで元気な髪が生える環境を作ることができます。
髪の原料であるアミノ酸を補給
育毛対策を講じるにあたって、髪を作り、育てる効果があるアミノ酸の存在は欠かせません。
人間の髪の毛は、ケラチンと呼ばれるアミノ酸の集合体で作られています。つまり、アミノ酸は髪の材料なのです。
アミノ酸には、シスチンとシロチンと呼ばれる成分が含まれており、効能は以下の通りです。
シスチン:この成分が多いほど、太くてコシのある髪が作られます。
シロチン:メラニン色素の元で黒い髪の生成を促してくれます。
多くの育毛剤にアミノ酸が含まれていることにも納得できますね。
女性用の育毛剤のデメリット
たくさんのメリットがある女性用育毛剤ですが、デメリットもあります。
今回は3つの要素を取り上げたいと思います。
- 商品の種類が多く、自分に合ったものを見つけられない
- 長期間使用する必要があるため、コスト面での計画が必要
- 副作用の可能性がある
一つずつご説明します。
育毛剤の種類が多くてどれを選べばいいか迷う
ちまたで販売されている女性用の育毛剤は100種類以上あると言われており、メーカーも有効成分も様々です。インターネットで検索しても、情報が多すぎて迷ってしまうかもしれません。
口コミで評判がいいものを選んでも、使用する人によっては、育毛剤の香りが合わなかったり、刺激が強すぎて頭皮に異常が発生することもあります。
また、高額な育毛剤であれば必ず効果が期待できるというものでもありません。
自分に合った商品を見つけ出すためには、時間をかけて調査することが必要です。
全額返金サービスが可能な育毛剤を選ぶ
メーカーの公式サイトから購入すると、〇〇日以内であれば全額返金サービスを行っているものがあります。
大体30日~40日程度のものが多いようですが、その期間内に異常が発生したり、自分の好みに合わなかった場合は全額返金してくれます。
初めて育毛剤を使用する方やこれまでに使っていた育毛剤で効果が実感できなかったので違うものに変えたい、と思っておられる方にはうれしいサービスです。
女性用の育毛剤は公式サイトからだけではなく、一般の通販サイトからも購入できますが、そのようなサイトからの購入では返金サービスが付いていない場合が多く、育毛剤を購入して気に入らなかった場合、費用が無駄になってしまいます。
また、通販サイトで販売されている育毛剤には、保管方法(高温多湿)や賞味期限切れ、などの点で不安が残ります。
そのため、育毛剤を購入する時には公式サイトからの購入をおすすめします。
長期間使用した際のコスト面が気になる
使用する人の年齢、頭皮の状態、薄毛の進行状況によって効果が表れるまでの期間は様々です。
しかし、髪のサイクルから考えても最低でも3か月から6か月以上の期間が必要になるでしょう。また、育毛剤は使用し続けることが大切です。
効果が現れたからといって、使用を止めてしまうと元の状態に戻ってしまうかもしれません。
ですから、育毛剤を選ぶときには長期的なコストパフォーマンスを考慮して選びましょう。
高額な育毛剤を短期間使用するよりは、自分に合った育毛剤を長期間使用する方が効果的です。
育毛剤の使用による副作用の可能性
ごく稀にですが、育毛剤の使用によって副作用の事例も報告されています。副作用の症状としては以下のものがあります。
- 多毛症
- 性的不能
- ニキビの発生
- 頭痛
- 不整脈・動機
これらの症状が現れたなら、すぐに使用を中止しましょう。
男性用の育毛剤を使用すると副作用の可能性が・・・
男性用の育毛剤を使用すると、副作用や違和感が生じる可能性があります。なぜなら、男性用の育毛剤と女性用の育毛剤は成分が大きく違うからです。
男性の頭皮は皮脂の分泌が多く、ある程度の刺激が効果的であるといわれています。
そのため、男性用の育毛剤には以下のような成分が含まれています。
- 抗菌成分
- 清涼剤
- 男性ホルモン抑制作用
- 皮脂分解成分
- 血行促進成分
これらの成分が、敏感で乾燥肌の女性の頭皮に塗布されると、刺激が強すぎてヒリヒリしたり、頭痛の原因になることがあります。
また育毛剤に含まれる成分の中で、公式に副作用が認められている成分は、ミノキシジルとフィナステリドです。
これらは男性用の育毛剤に含まれている成分です。
この2つの成分は血管拡張薬として心臓に疾患を持つ患者に投与されたり、前立腺肥大の治療に使われていた成分で、どちらも男性ホルモンの影響を抑制する働きがあり、育毛・発毛にも効果があることが認められ、注目を集めるようになっています。
一般的な副作用としては、頭皮のかゆみ、胃の不快感、性欲低下などがあります。
しかし、女性用の育毛剤にはこれらの成分は含まれていないので安心してください。
これらの点も含めて女性は女性用の育毛剤を使用しましょう。
女性用育毛剤を賢く購入
女性の薄毛改善のためには、育毛剤を効果的に使用する必要があります。公式サイトを確認したり、口コミを調査することが必要になってきます。
育毛習慣は短期的なものではく長期的なものです。メリット・デメリットを十分考慮したうえで最適な育毛剤をお選びください。