薄毛で悩む女性が増えています
ここ近年、女性の薄毛の悩みが急増している現状をご存知でしょうか?とある病院の調査によると、2009年以降の3年間で2.5倍にも女性の薄毛の悩みが増え始めているそう。現に、女性用の育毛剤は多く発売されるようになっており、薄毛は男性だけではなく女性にとっても深刻な問題と、世間が認知し始めているくらいです。
薄毛女性の原因「女性型脱毛症」ってどんな状態?
女性型脱毛症の症状は、部分的な薄毛が特徴的な男性の脱毛症と違って、髪の毛全体の量がボリュームダウンしてしまいます。通常の健康な頭皮であれば、毛穴1つから3本程度の髪の毛が生えています。
しかし女性型脱毛症は、ストレスなど様々な負荷が影響して、順調だったはずのヘアサイクルも乱れ始めてしまいます。結果的に、髪の成長期は短く、休止期が長くなり、髪の毛が生えづらい頭皮環境となってしまうのです。
これによって1つの毛穴から生え
る髪の本数は減り、コシやハリのない痩せた髪の毛が育つなど、良いことは何一つありません。頭頂部を中心として髪の隙間から頭皮がだんだんと見えはじめ、全体的に薄くなっていく特徴があります。
えっ!? こんなに薄くなった?
女性型脱毛症になると、どんどん毛がなくなる!?
男性に多く見られる男性型脱毛症(AGA)には男性ホルモンが大きく関係していて、一度発症してしまうと薄毛の進行がどんどん進む特徴があります。しかし女性型脱毛症の場合、男性ホルモンはそれほど大きな影響を及ぼさず、薄毛が進むスピードもゆっくりです。
女性型脱毛症になる原因とは
女性型脱毛症を起こしてしまう原因は、完全には解明されていません。しかし、女性の体内にも男性ホルモンは存在しており、男性ホルモンのテストステロンやジヒドロテストステロンが髪の毛に及ぼす影響は、男女で違いなく同じです。ただし女性の場合は女性ホルモンが大きく関係しているのです。髪の毛のかたさや太さを調べると、細くてコシのない柔らかな髪の毛になってしまうのは、女性ホルモンが減少する頃からということがわかっています。
女性ホルモンが薄毛にどう関係するのか
脱毛に大きく影響している男性ホルモンのテストステロンがある一方で、女性ホルモンのエストロゲンは髪の毛を育てる役割を担っています。若い女性ほど、このエストロゲンの分泌が活発で逆に男性ホルモンは少ないので、髪の毛の脱毛への影響も少なくなっています。しかし、年齢を重ねるごとに女性ホルモンは減少し、発毛を促進する信号を抑制します。すると男性ホルモンの影響が出始め、毛母細胞の働きが低下してしまうと考えられているのです。
一般的に伝えられているのは、加齢による毛根細胞の老化
加齢による女性ホルモンの減少で髪の毛は細くなり、毛穴から生え出す本数が減っていきます。その結果、頭部全体的に薄くなってしまいます。その他にも女性ホルモンの減少やストレス、過度なダイエットによる栄養障害なども関係があると言われています。
過度なダイエットは薄毛を促進させる大きな要因に!?
特に注意したいのは、過度なダイエット行為!
女性型脱毛症を発症している人で、過剰に行ないすぎるダイエットが原因となっているケースが多い傾向にあります。最近ではスタイルや見た目を気にするあまり、過剰なダイエットを行う女性が増え、それによって体内が栄養不足状態となってしまうケースが多いのです。
髪はあくまでも付属器官、栄養が行き渡るのは最後と考えよう
人間が栄養を体内に摂り入れた場合、その栄養を獲得するのは、まず生命を維持するために必要な器官です。
髪は生命を維持する上では重要視されないため、摂った栄養が行き渡るのは、脳や内臓、筋骨などのエネルギーが優先されて余った段階です。ですから過度にダイエットを行ってしまうと、そういった生命を維持するうえで必要な栄養素も不足するため、髪まで栄養が行き渡ることはありません。
それによって毛髪サイクルは乱れ、抜け毛を起こしたり細くコシのない髪が育つ結果になります。
具体的に見ると・・・
ダイエットで摂取する栄養素が少なくなると、基礎代謝が低迷。体内は血行不良に陥り、更に栄養は行き届かなくなってしまいます。炭水化物を摂取しないとたんぱく質が不足し、おのずとアミノ酸も不足してしまうのです。
ですから無理をした急激な食事制限ダイエットよりは、規則正しい食生活のなかでゆっくりとスリムを目指すのが髪の毛には望ましいといえるでしょう。
女性型脱毛症のケア
普段の生活習慣、特に睡眠や食事などの改善は女性型脱毛症を改善させるために必要です。たとえば、女性ホルモンの減少によりホルモンバランスが崩れてしまった場合には、女性ホルモンに作用するイソフラボンを含んだ大豆食品のような食材を積極的に摂取するように心がけるなどが大切です。
それに合わせて血行促進作用や保湿作用、抗炎症作用のある成分などを含有している育毛グッズで頭皮ケアを行うと有効でしょう。