女性の薄毛は、生活習慣の見直しで改善できる!
男性は男性ホルモンの影響や遺伝子要因が大きいいっぽうで、女性の抜け毛や薄毛の原因の多くは、日々の生活習慣が深く関係しています。そのため男性の場合は、生活習慣に関わらず薄毛を進行させる恐れを大きく秘めています。しかし女性は髪の毛に悪い影響を与える生活習慣を積極的に改善することで、状況が劇的に改善することも多いのです。まずは日々の生活を見直すことから始めましょう。
生活習慣は自らの意思で修正が可能です
ふだん何気なく送っている日常生活が薄毛に影響を及ぼしているとしたら、気にしている薄毛を改善するために生活を正したい気持ちになります。例えば仕事や私生活におけるストレスがあるなら、ストレスフリーになれる生活を送るように見直しが必要です。また極端なダイエットや間違ったヘアケアによる薄毛と分かったなら、ダイエットやヘアケアの方向性を変えていかなくてはなりません。自らの意思と改善の仕方によって、薄毛に立ち向かうことは可能なのです。
STEP1.睡眠時間の確保が、髪の成長を促すホルモンを活発化
発毛に関わる成長ホルモンや皮膚ダメージを修復する免疫細胞は、人が眠っているときに働きます。特に活動が活発なのは、夜10時頃~2時頃とされています。成長ホルモンの分泌は副交感神経の働きによるもので、その時間帯が最も活発に働いているのです。理想的な睡眠を得るためには、生活リズムを正すことから始めましょう。
早寝を心がけ、十分な睡眠をとりましょう。
夜更かしをすると毛母細胞の分裂は低下し、髪の成長を妨げます。人の身体は無意識のなかで生活サイクルを自然と記憶しています、そのため、眠っている間に行われる副交感神経による活動も知らぬ間にその習慣で活動していきます。ですから、毎晩バラバラな睡眠時間をとる生活だと、副交感神経の活動も低迷し、成長ホルモンの分泌も不十分となってしまうのです。
そのため遅くとも24時までには就寝したいところ。理想的には22時から、8時間睡眠をとるのがベストです。
STEP2.食事のリズムを作る
人間は生活リズムが崩れると自律神経に悪い影響を及ぼします。睡眠と合わせて、食事も規則正しく、バランスよく摂るように心がけたいところです。しかしダイエットなどで制限した食生活を続けていくと、身体と同じように髪の毛もやせ細ってしまいます。
特に良質なタンパク質を含んだ食事を摂らなければ、髪の原料であるケラチンも不足して発毛に悪い影響を与えます。ですから一度の食事に対して最低一品は、肉や魚、豆類を使用したメニューを入れたいところです。
3度の食事をバランス良く
髪の毛のためには、たんぱく質だけでなく、ビタミンやミネラルなど栄養バランスに優れた食事にすることも大切です。たとえば髪の新陳代謝を促したり、頭皮の健康を維持するビタミンE、Hやミネラルなどの成分も、髪の毛が成長するためには重要です。
ビタミンEはナッツ類やごま、かぼちゃなどに含まれており、血をドロドロにしてしまう過酸化脂質を抑制。その結果、頭皮の毛母細胞に流れる血流をスムーズに運ぶ手助けをしてくれます。
またビタミンHは別名・ビオチンと言い、ビタミンB群複合体でもあります。髪の毛のほかに肌や目、肝臓を作る役割に徹しており、神経機能を正常に保つ働きもになっています。またたんぱく質や炭水化物、脂質を代謝へとアプローチするのには欠かせません。この栄養素は特に鶏レバーに豊富で、そのほかバターピーナッツやひまわりの種、豚レバーにも含まれています。
ワカメや海苔などの海藻も発毛には大切です
海藻に含まれているヨードは、発毛を促す甲状腺の働きを高めるために欠かせない栄養素。そのため不足により髪の毛は艶を失ってしまいます。
STEP3.ストレスを減らす
仕事、人間関係のストレスなど社会的要因も重要な改善ポイントです。生活していれば全くストレスがない状態はありえませんが、ストレスを解消する方法の有無は、抜け毛に大きく影響します。
ストレスは、血管を収縮させ血の巡りを悪くしますし、自律神経のバランスを崩し、生活リズムにも影響します。すると毛根のような末端部分にまで十分な血液や栄養が行き渡らなくなり、薄毛や抜け毛の症状を表してしまうのです。なるべく穏やかに過ごすよう心がけ、ストレスを排除しつつ上手に付き合えるようになるのがベストといえるかもしれません。
無理をしないで率直に。
まずはストレスの原因を見つめ、少しでもその負担が減るように、対策を立てましょう。その上で気分転換になる趣味を始めたり、本を読んだり、自分なりのストレス発散方法を開拓してみましょう。
シャンプーやリンスなどのヘアケア用品を変えることも、心理的な負担を少なくします。薄毛・抜け毛に悩んでいる方を対象に、カウンセリングを行っている医院も多いので、皮膚科だけで治らなければ複数の専門家に相談することも大切です。