薄毛に気づくときとはどんな時か?最もよく皆さんが経験しているのが「お風呂でのシャンプーのとき」ではないでしょうか。健康な人でも髪は一日に100本前後抜けると言われているのですが、お風呂の排水口にゴソっと抜け毛があると「ドキっ」とするものです。
ここでは抜け毛に気づいたらその時どうすればよいか?抜けにくい髪にするためのシャンプーの方法や選び方などを詳しく解説していきます。
この記事で分かること
抜けにくい髪にするには?シャンプーのやり方で薄毛になるってほんと?
どなたも毎日お風呂に入ってシャンプーで髪を洗うものだと思いますが、この時どのくらい気を付けて洗っていますか。
大半の方がなんとなくいつものやり方でこんな感じでいいだろう…という感覚で、さして何の配慮もせず続けているものではないかと思います。
しかしシャンプーのやり方ひとつでも薄毛になってしまったり、髪質が変わってしまうという原因になることが実はあるのです。
「安心で安全な」育毛剤はどれでしょう?添加物や有効成分、保証内容などで比較してみました。比較ポイントは「有効成分」「女性向け」「返金保証」など。
本当にやり方がよくない場合はそれ自体が抜け毛をどんどん進めてしまっているケースもあるかもしれません。ですから抜けにくい髪にするにはこの毎日のシャンプーを正しく行うことが、意外にも重要なのです。
また、自分で抜け毛が増えているかどうか判断しにくい部分もあります。実はかなり進行してきているのに気づかず間違ったシャンプーや生活習慣を続けていると、手遅れになることもあります。いち早く抜け毛の異変に気付いて対策を行うことが大事です。
抜け毛増・薄毛発見のサイン
通常より抜け毛が増え、薄毛のリスクが出てきているかどうかの判断基準は、以下の通りです。
- シャンプーしていてすぐに排水口が詰まってしまう
- 起きたときに寝具に目に見えて抜け毛が散乱している
- 部屋を掃除していてごみの中の髪の毛の割合が増えた
こうした状況が思い当たりのある方は今すぐに、毎日のシャンプーについて見直しましょう。
健やかで抜けにくい髪に!正しいシャンプーのやり方とは?
では今回の本題であるシャンプーのやり方についてどのようにすれば抜けにくい髪を作れるのか、見ていきましょう。意外とこのようにきちんとシャンプーを行えている方は少ないのではないでしょうか。
お風呂に入る前、髪を濡らす前に「ブラッシング」を行う
一日外出したり仕事を行ったりしているうちに髪には以下のようなさまざまな汚れが付きます。
- 頭皮の脂、汗
- 整髪料
- 砂ホコリ
- 排ガス汚れ
- 抜けた毛が絡まっている
少し見ただけではこうした異物がたくさん付着しているとは気づきにくいものですが、まずシャンプーを行う前に大まかな汚れを「ブラッシング」で落とすのがポイントです。
ブラッシングを行うことで、さまざまな汚れを浮き上がらせることで、不要な汚れが落ちやすくなります。面倒がらずに、きちんと行いましょう。
ただし以下のようなことには気を付けてください。
ブラッシング時の注意事項
- ブラッシングはあくまでも優しく丁寧に頭皮を傷つけないこと
- 整髪料を多く使って固めたようなヘアスタイルの時は行わない
- 濡らした後にブラッシングは絶対にしないこと
シャンプーを付ける前にしっかりぬるま湯で「予洗い」する
シャンプーをするときありがちなのは
- 髪をとりあえず濡らす
- シャンプーを付ける
という流れです。
髪を濡らしてシャンプーをすぐ開始するというのは、抜けにくい髪を作るためには「不正解」です。
髪を濡らして、すぐにシャンプーをするのではなく、ぬるま湯でしっかりと「予洗い」をするのが正解です。
以下のようなことに気を付けながら進めていきましょう。
- 38度から40度くらいのぬるま湯を使う(熱いお湯は皮脂を取りすぎるのでNG!)
- シャワーで頭や髪など全体にたっぷりお湯をかける
- 指などを頭皮のところまで入れて地肌にもしっかりお湯を通す
このようにブラッシング後シャワーでしっかりとお湯を通すことで、かなりの汚れが取れるうえシャンプーの泡立ちも違ってきます。面倒かもしれませんがこのポイントもしっかりと押さえて進めましょう。
シャンプーは原液を泡立ててから髪や頭皮になじませる
いよいよシャンプーですがここも気を付けるべきポイントがあります。
シャンプーをポンプなどから手に取ってから、すぐにぺちゃっと頭皮につける方がいますがこれもNGです。
正しい、シャンプーのなじませ方は下記の通りです。
- シャンプーを手のひらに適量を取る
- ぬるま湯で泡立てる、原液を薄める
- 泡立てたシャンプーを、頭皮・髪全体に広げていく
シャンプーは原液のままだと、洗浄成分が強く頭皮に過度な刺激を与えます。原液のままシャンプーを始めることは避けましょう。
指の腹で頭皮を意識しながら、マッサージするように洗う
いよいよシャンプーを泡立て髪と頭皮全体になじませたら洗髪です。
ポイントとしては以下のようなことに気を付けて洗います。
- 指の腹を使う
- 爪を立てて洗ったりゴシゴシ刺激になるような洗い方をしない
- 頭皮を意識しマッサージするような感覚で洗う
- 髪を洗うというよりもまず頭皮の部分を丁寧に洗い、泡で髪を包むような感覚で洗う
シャンプーの際に一番大事なのは「頭皮の洗浄」です。
毛穴など生え際を意識して洗い残しのないように丁寧に進めましょう。
すすぎも肝心!ぬるま湯のシャワーで充分にすすぎ洗いを
丁寧にシャンプーを行ったらさらに肝心なのが「すすぎ洗い」です。
これも毎日惰性でシャンプーをしているとついつい適当になってしまいがち。
シャンプーの洗浄成分が頭皮や髪に残ったままになると、抜け毛のリスクを高めることになります。
シャンプー後のすすぎも、予洗い同様に「ぬるま湯」のシャワーでしっかりたっぷりと行ってください。
この時、指を髪をすくうようにして頭皮まで入れて地肌部分にすすぎ残しがないよう、丁寧に洗い流しましょう。おでこや首の後ろ側の生え際や耳の上あたりもすすぎ残しやすいので、意識して洗い流すようにしてください。
コンディショナーやリンスは髪が長い方だけでOK!
髪の状態によってはシャンプーを行ったあと、コンディショナーやリンスを使うという方もいるかもしれません。
しかし、実はコンディショナーやリンスは、男性をはじめ髪が短い方にはそれほど重要ではありません。
コンディショナーやリンスは基本「髪の毛を保護したりツヤを出す」という目的で使うもので、髪が短い方はむしろ抜け毛の原因になるリスクになり得ます。
- コンディショナーやリンスにはシリコンが入っていることが多く頭皮に負担になりやすい
- 使うことで成分が頭皮に残ることが多いため刺激やトラブルになるケースがある
コンディショナーやリンスはたいていの商品に「シリコン」が入っており、このシリコンが頭皮に悪い刺激となります。
髪が長く、コンディショナー・リンスをお使いになる場合は、シャンプーとは逆に「頭皮を避けて」髪につけるようにしてください。その後、ぬるま湯のシャワーで、成分が残らないよう、充分にすすぐようにしましょう。
タオルドライは髪や頭皮をこすらないこと!
髪を洗って、次は乾かし方です。
お風呂から上がったらタオルドライを行いますが、タオルでの拭き取り方が雑だと、抜け毛を自ら増やしてしまう恐れがあります。
正しいタオルドライのやり方は以下のような感じです。
- 水分を取り除くような気持ちで優しくタオルでおさえる
- 髪が長い方は毛先をタオルで包むようにしておさえるだけ
- 頭皮も髪もゴシゴシこすらないこと
髪は濡れているとキューティクルが開いた状態になります。
間違ってもゴシゴシこすらないようにしましょう。こすってしまうとそれだけで髪が傷んでしまいます。
「ドライヤーを使わず自然乾燥」は絶対にNG!
ドライヤーを使わずに髪を自然乾燥させるのは絶対にやめましょう。
自然乾燥がダメな理由
- 髪が濡れた状態が長引くことでキューティクルが開きっぱなしで傷む
- 塗れた髪で寝そべったりしてしまうなど傷みやすい状態に刺激が加わりやすくなる
- 濡れた状態だと新たに汚れがつきやすくなる
髪や頭皮にダメージを与えないためにも、タオルドライ後は速やかにドライヤーで乾かしましょう。
正しいドライヤーのやり方は以下の通りです。
- 髪よりまず根元の頭皮の部分に空気を入れて乾かす
- ドライヤーは頭皮や髪から20㎝ほど離して風を当て、一点に長時間当たらないように配慮する
- 頭皮や全体の髪が8割がた乾いたら「冷風」にしてキューティクルを閉じる
最後に冷風にすることで、開いていたキューティクルが閉じてツヤが生まれます。
シャンプーの選び方でも抜けにくい髪にすることは可能!
抜け毛が気になる方でこのように正しくシャンプーを行っているのに、改善している気がしない…という方はもしかしたらシャンプーが頭皮や髪に合っていないかもしれません。
最近では抜け毛を予防することをコンセプトとした頭皮環境の改善をはかれるシャンプーや、洗浄成分がより優しくなったシャンプーも出ています。
抜け毛でお悩みの方はシャンプーを見直してみても良いかもしれません。
洗浄成分を確認、見直してみる
一般に出回っているシャンプーには「シリコン」が含まれていたり洗浄成分が「合成界面活性剤」であったり頭皮や髪に刺激となる成分のものが意外と多く存在します。しかし最近そういったところに配慮した優しい洗浄成分の商品もありますので、まずは今使っているシャンプーと薄毛の予防や頭皮環境の改善がはかれそうなシャンプーをチェックしてみましょう。
洗浄成分を大別すると以下のようになっています。
- 高級アルコール系シャンプー
- 石鹸系シャンプー
- アミノ酸系シャンプー
抜け毛や薄毛が気になっている方は頭皮に優しい「アミノ酸系シャンプー」がおすすめです。必要なうるおいを残しつつ皮脂や汚れは優しく洗い落とすことができます。
その他配合された成分もチェックを
薄毛や抜け毛でお悩みの場合はやはり、先ほども少しふれた「シリコン」が入っていないシャンプーを選んでください。
シリコン・シャンプーについてはさまざまな意見がありますが、頭皮につくと取り除きにくい物質と言われており、洗い残しによって頭皮に悪影響を及ぼすリスクとなります。ノンシリコンタイプのシャンプーを選ぶのが無難です。
シリコンは具体的な成分名で言うと「シクロメチコン」「ジメチコン」などという名前で成分表に記載されています。購入する前に確認してみましょう。
抜けにくい髪にするにはシャンプーを朝やっちゃダメ!夜寝る前に!
以前「朝シャン」なんて言葉が流行った時代がありましたが、シャンプーを夜やるのも朝やるのも同じでは…と思っている方もいるかもしれません。
しかし抜けにくい髪にしたい…薄毛を何とかしたいという方は特に、シャンプーは絶対に「夜」に行ってください。
なぜ朝髪を洗ったらいけないの?と思うかもしれません。
髪が育つのは「夜寝ている間」です。
その間に髪や頭皮に皮脂や汚れなどが残って毛穴が詰まっていると髪は育ちたくても育つわけがありません。
育毛を成功させたい方は、疲れていても面倒でも必ず夜お風呂に入るようにしてください。
正しくシャンプー、ドライヤーで髪を乾かして眠るのが基本です。
抜けにくい髪にするために今すぐシャンプー、やり方の見直しを!
髪を健やかに育てるためには、頭皮環境を整えることがとても重要です。頭皮環境を清潔に保つ上では、毎日のシャンプーこそが髪に大きく影響を与えているといっても過言ではありません。
ついついシャンプーやドライヤーを適当にしてしまうという方もいるかもしれませんが、薄毛はそのシャンプーのやり方が原因かもしれません。
抜け毛が気になる方は、シャンプーのやり方の見直しと使っているシャンプーが頭皮や髪に合っているかを、改めて確認してみましょう。
またシャンプーは「毎日行うこと」も重要です。汚れを残したままではますます頭皮環境が劣悪になりますから、毎日夜きちんとシャンプーをするようにしましょう。