ジャンクフード育毛の基礎知識

抜け毛を増やす食べ物、抜け毛を防ぐ食べ物

ジャンクフード

薄毛・抜け毛予防は食べ物から始めよう

抜け毛対策を始めるのであれば、育毛剤の使用、毎日の頭皮マッサージは必須でしょう。
しかし、さらに抜け毛予防を効果的に行ないたいのであれば、体内からのアプローチ(食事対策)も大切です。
毎日の食事によって私たちの体は作られています。食べる物によって体は変わる、といっても過言ではありません。
髪の毛に関しても同じです。髪の成長に役立つ栄養素を取り入れるなら、抜け毛予防をより効果的に行なうことができます。

薄毛・抜け毛は食べ物だけでは減らない!

薄毛・抜け毛には、遺伝・頭皮環境・男性ホルモンなど様々な要素が関係しています。
ですから結論から言って、薄毛・抜け毛は食べ物だけで減りません。
なぜなら、食べ物そのものに育毛や増毛効果があるわけではないからです。
しかし、髪の毛も食事によって摂取する栄養素で作られていることに変わりはありません。
直接的に抜け毛を予防することはできなくても、髪の成長を促進する栄養素を含んだ食べ物を意識的に摂取することで、抜け毛予防・育毛効果が実感できる可能性が広がるのです。
薄毛改善において可能性を広げていくことは、とても大切ではないでしょうか。
育毛剤の使用や頭皮マッサージを行なったとしても、体内の栄養素が不足していると髪の成長が阻害されて、効果が半減してしまうこともあります。
髪の成長に役立つ食事を心がけることは、抜け毛改善の第一ステップとも言えるでしょう。

薄毛・抜け毛を防ぐ栄養素

健康的な髪を育てるために必要な栄養素はたくさんありますが、今回は3つの栄養素に絞ってご紹介します。

  1. タンパク質
  2. ミネラル
  3. ビタミン

この3つの栄養素は髪の成長にどのように関係しているのでしょうか?

髪の成長に必要なタンパク質

タンパク質は私たちの体・頭皮・髪を作り上げるのに欠かすことができない栄養素です。特に髪の毛の90%以上は、ケラチンというタンパク質で構成されています。
タンパク質が不足すると、毛母細胞に栄養が行き届かなくなり、その結果ヘアサイクルが短くなり、抜け毛の原因になることがあります。
タンパク質をたくさん取れば髪が生えるというわけはありませんが、抜け毛のリスクを最小限に抑えておくためにタンパク質の摂取を心がけましょう。

髪の健康維持に欠かせないミネラル

骨や歯などをつくるために必要になる栄養素がミネラルです。
ミネラルが不足すると骨や歯の中身がスカスカになってしまい、弱い体になってしまいます。
同じく、太く強い髪を作り上げるためにもミネラルが必要なのです。
特にミネラルの中に含まれるヨウ素と亜鉛は髪と大きな関係があります。
ヨウ素は甲状腺ホルモンのバランスを整えます。髪の新陳代謝を活発にさせ、頭皮を健康な状態に保ってくれます。
亜鉛は髪の原料となるケラチンを作り出すときに必要になる栄養素で、黒く健康な髪を作り出すのに大切な栄養素です。

髪の細胞を活性化させるビタミン

ビタミンは皮膚の新陳代謝を促進させ、細胞分裂を活性化させます。体の成長だけでなく髪や頭皮の成長・健康を助ける大切な栄養素なのです。
具体的な効能は以下の通りです。

ビタミンA 細胞の酸化を緩和する 髪や頭皮の酸化を防ぎ健康的な状態を維持する
ビタミンB群 細胞の代謝を促進させる 頭皮環境を正常に整え、髪の成長を促す
ビタミンE 血行促進 頭皮への血行促進、元気な髪を育てる頭皮環境を作り上げる

一日に必要とするビタミンの量はごくわずかですが、体内で生成することはほとんどできないので、意識的に食事で補充することが大切です。

薄毛・抜け毛を防ぐ食べ物

抜け毛予防に期待できる栄養素を3つご紹介しましたが、どのような食べ物に含まれているのでしょうか?
詳しく一つずつご紹介します。

タンパク質を多く含む食材

納豆

納豆の原料になる大豆は畑の肉とも呼ばれていますから、たくさんの栄養素を含んでいます。タンパク質はその代表的なものですが、その他にも亜鉛、ミネラル、ビタミンなども含んでおり、髪の成長に欠かせない栄養素が満点です。
納豆に含まれている栄養素は熱に弱いので、加熱せずにそのまま食べることをおすすめします。

卵白と卵黄どちらにもタンパク質が豊富に含まれています。コレステロールがたくさん含まれているので食べ過ぎは良くありませんが、1日1個を目安に食べるといいでしょう。
また、卵にはレシチンと呼ばれる脂質も含まれており、髪の毛などの細胞を生成する働きをしてくれます。
ちなみに、レシチンは60°以上の過熱で栄養素が失われます。食べるときの参考にしてくださいね。

牛肉とラム肉

髪の成長に欠かせない栄養素である亜鉛も一緒に取ることができる牛肉とラム肉は欠かせない食材です。
焼き肉やステーキなどでしっかり食べてもいいですし、炒め物の具材としても活用してもいいでしょう。
ラム肉の独特のニオイが苦手という場合は、脂肪分を取り除くとニオイを少なくすることができます。
トマトやワインで煮る・蒸す、などするとニオイを気にすることなく食べることができる、と好評です。
肉類はタンパク質の補給に欠かすことができませんが、食べ過ぎると逆効果になりますので注意しましょう。

ミネラルを多く含む食べ物

イワシ

魚類の中でもイワシにはたくさんのミネラルが含まれています。
体内にイワシのミネラルを吸収しやするするためには、梅干しや酢、クエン酸などと一緒に取り入れることがおすすめです。
塩焼きや刺身、イワシの酢煮などいろいろな調理の仕方がありますので、お好みに合わせて食べてください。

昆布

昆布には数多くの栄養素が含まれています。代表的なものを以下にあげてみました。

  • 鉄分
  • カルシウム
  • ヨウ素
  • ナトリウム
  • ミネラル

これらの栄養素には髪の成長を促進する働きがあり、太く元気な髪を育てる助けになります。
昆布の栄養素は水に触れると溶けだしてしまいます。栄養素をしっかり取り入れたい方は、炊き込みご飯やお鍋のダシなどに利用して栄養素を逃がさないように気を付けましょう。

牡蠣

牡蠣は海のミルクとも呼ばれていて、ミネラルだけでなくビタミンも豊富に含んでいます。
ただ、牡蠣に含まれるビタミンは熱に弱いのでビタミンとミネラルをしっかり補給したい方は生食がいいかもしれません。
他にも鍋物や雑炊などに入れて食べるなら、ダシに溶けだした栄養素まで無駄にせず補給することができます。

ビタミンを多く含む食材

アーモンド

アーモンドにはビタミンだけでなく、亜鉛などのミネラル・たんぱく質も豊富に含まれています。
ナッツ類は脂肪分が多く、火にかけると酸化が早まりますから、生のアーモンドがおすすめです。

かぼちゃ

かぼちゃの果肉・皮・わた・種にはβカロテン・ビタミンB群・ビタミンEなどが含まれています。
特に種には、フィトステロールと不飽和脂肪酸が含まれていて、悪玉コレステロールを正常値に保ち、コレステロールの上昇を抑える働きをしてくれます。
また、わたの部分には、βカロテンが果肉の5倍以上含まれているようです。
ミキサーにかけてポタージュすれば皮・わた・果肉すべてを無駄にすることなく食べることができます。

レバー

特に豚レバーにはビタミンB1が多く含まれていますから、抜け毛を改善したい方にはおすすめです。
ニラとニンニクを一緒に炒めると吸収率が上がり、効率よく栄養素を補給できます。ニラレバ炒めなどは最適ですね。

薄毛・抜け毛を増やす食べ物

これを食べたら必ず髪が生える、という食べ物はありません。同時に、これを食べたら必ず禿げる、という食べ物もありません。
しかし、抜け毛を進行させる可能性のある食材は避けた方が良いでしょう。絶対に食べてはいけない、というわけではありませんが摂取量を減らすなどの工夫が必要です。

塩分はなるべく控えめに

ポテトチップス

塩分の摂りすぎは腎臓の機能を弱め、高血圧などの病気の元になることがあります。
高血圧や腎臓の機能低下は、頭皮への血流を阻害し髪・頭皮の老化を早めることにつながります。
漬物・調味料などは少なめにして、薄い味付けで満足できるようにしましょう。
また、カップ麺やスナック菓子などを避けることも大切です。どうしても食べたい、という方は1週間の中で決まった曜日にのみ食べる、というルールを作ることもできます。

脂肪の過剰摂取は毛穴を詰まらせる

卵とバター

動物性脂肪をたくさん食べると、皮脂が過剰に分泌されるようになり頭皮環境が悪化します。頭皮がべたつき、フケが大量に出てかゆみが発生することもあります。
皮脂によって毛穴が詰まると、毛母細胞は酸素や栄養を吸収できなくなってしまいます。
それによって髪への栄養供給が衰え、細く弱い髪になり、最終的には十分に成長することができず抜け落ち、薄毛が目立つ原因になることもあります。
洋食はどうしても動物性脂肪が多い食事になってしまいますから、可能な限り和食を取り入れる方がいいでしょう。
例えば、

  • 朝食:和食(イワシとみそ汁)
  • 昼食:洋食(ハンバーグ定食)
  • 夕食:和食(かぼちゃの煮物と納豆)

などの工夫をすることができるかもしれません。

発汗作用の強い刺激物は毛穴を詰まらせる原因に

唐辛子

刺激の強い食べ物は発汗作用を促進し体温を上昇させます。血行が促進されることはいいことですが、頭皮に汗をかくと皮脂で毛穴が詰まる原因になります。
また、分泌された汗と老廃物・雑菌が混ざり合い頭皮環境を悪化させます。
カレー・キムチ・香辛料などがお好きな方は、食べる頻度を少なくしたり、食後にシャワーを浴びるなどのヘアケアーを検討したうえで食べることをおすすめします。

飲み過ぎは肝臓機能を低下させる

ストレスの発散方法となる飲酒ですが、飲み過ぎは良くありません。
髪の主成分であるタンパク質は肝臓で作られていますが、飲み過ぎると肝臓の機能が低下し、髪の毛の生成にも影響が出てしまいます。
抜け毛を改善するためにストレスの発散は大切ですが、お酒はほどほどにしておく方がいいでしょう。

薄毛・抜け毛予防の対策には健康的な食べ物が効果的

日頃の食生活は抜け毛予防の基本です。
今回の情報を一言でまとめると、健康的な食生活が薄毛・抜け毛予防にも効果的ということになります。髪の毛も体の一部ですから、当然といえば当然のことです。
食べ物に関して、あまりにも意識してしまうと、せっかくの食事も楽しくなくってしまいます。
抜け毛を防ぐ食生活、髪にいい食材の摂取を心がけながら、たまには好きなものを思いっきり食べるのもいいでしょう。
でも、すぐに健康的な食生活に戻すことを忘れないでくださいね。
薄毛・抜け毛の予防対策・育毛習慣の一環として、日々の食生活を見直してみませんか。