育毛剤つけすぎはNG!育毛の基礎知識

育毛剤の用量~つけすぎは効果が半減!用法用量を正しく守ろう

育毛剤つけすぎはNG!

薄毛が気になりだしたら、何とかしたいとあれこれ対策を考えるものです。その中で最もポピュラーなのが「育毛剤」です。最近では気軽にドラッグストアで購入できますので、お試しになったことがある方もいるかもしれません。
しかし育毛剤はとにかくたくさんつければ毛が生えてくるというものではありません。ここでは育毛剤の使い方について、正しい方法やどのくらいの量をつけるのが効果的なのか?といったことについて、詳しく解説していきます。

育毛剤はつけるほどに効果があるわけではない

例えばサプリメントなどを使う場合はより多くの成分を体内に摂り込んだほうが、期待している効果が高くなるものがあります。しかし育毛剤に関しては、どのようなタイプのものであっても用量を逸脱してたくさん使ったからといって、効果が倍増することはありません。育毛剤といってもさまざまなものがありその成分など内容によって、その効能にも差があります。育毛剤の効能そのものも、とにかくただ多く使ったからといって使った量に効果が比例してはくれない…ということです。
どの育毛剤も基本的には記載されている用法と用量をしっかりと守って使うことが、一番効果的で正しい方法と言えます。

育毛剤は用量を間違えると効果が下がる!

実は育毛剤は用量が正しくないとせっかくの効果が半減してしまう場合も考えられます。むしろたくさん使ったところで「逆効果」になってしまうケースがあるということなのです。よりたくさん使ったほうが成分がたくさん頭皮につくことになるので、効果的な気がしますがこれは間違った考えかたと言えます。
ではどうして用量が適正でなかったら効果が下がってしまうのでしょうか?

頭皮が吸収できる育毛剤の用量には限界がある

育毛剤は基本的に髪や頭皮の毛根部分につけるタイプが主流です。これらの育毛剤の効能は商品や成分によって以下のようなものとなっています。

  • 頭皮を清潔に保つ
  • 皮脂の分泌をコントロールする
  • 頭皮の血行を促進する
  • 男性ホルモンが酵素と結びつき変化するのを防ぐ

このようにそれぞれに違う効果のある育毛剤であっても、どれをとっても「過度につけすぎはNG」といえます。
理由は頭皮がこれら育毛剤の有効成分を吸収できる容量に限界があるためです。例えばよりたくさんの成分を行き渡らせたいと二倍の量を使ったとしても、結局頭皮が吸収できなかった半分の育毛剤は「ムダ」にしたということになります。
育毛剤のお値段は使っている方なら実感されていると思いますが、それほどお安いものではありません。ですからムダなくより効果的に使いたいなら「適正な量をきちんと使う」のが正解ということなのです。

育毛剤のつけすぎはリスクも上げる!

また育毛剤はたくさん使いすぎることで考えられるデメリットもあります。それは「副作用のリスク」が上がってしまうことです。育毛剤によっては効能が高い分頭皮への刺激が強めであったり、個人差によっては副作用と言えるような状況になるケースがあります。用量や用法を守っていても個人差などにより問題が起きるケースはゼロではありません。ましてや多く使いすぎると頭皮への刺激がそれだけ大きくなってしまいますので、副作用リスクが高まることリスクも高くなるといえます。
せっかく頭皮環境を整えたいと使った育毛剤で、頭皮や髪の状況が悪くなってしまっては元も子もありません。

育毛剤のつけすぎにより起こる問題

副作用のリスクも含め、さまざまな効能の違う育毛剤に共通して考えられる「育毛剤の使い過ぎによる問題」は以下のようなものがあります。

  • 過度な量の育毛剤で頭皮の毛穴詰まりを起こしてしまう
  • 刺激が強すぎて赤みや炎症、かぶれなどが起きる
  • せっかくの効能が減って効果の実感が得られなくなる

高価な育毛剤を使うわけですから、適量で最大の効果が発揮できることが望ましいものです。たくさん使っても効果が増大することはないと認識し、適正な量を使うことを心がけるべきでしょう。

育毛剤の正しい用量と効果的な使いかた

では実際に育毛剤を使うにあたって、どのようにすればその効能を最大限に発揮できるのか見ていきましょう。

最初に育毛剤の容量と用法をチェック

育毛剤によってその効能はさまざまですので、用法や用量に関しても個々に異なります。ですのでまずはお使いになる前か、購入する際にしっかりと説明書や用法、用量の欄を熟読するようにしましょう。

頭皮や髪が清潔な時がおススメ

また育毛剤の効果を最大限に発揮するにはつけるタイミングも重要です。基本的には「頭皮や髪が清潔な時」がベストタイミングと言えます。そのような状態にするためには以下のような手順で進めましょう。

  • お風呂に入る前、シャンプー前にブラシで頭皮全体を軽く刺激するようにブラッシング
  • ぬるま湯程度の温度のシャワーで頭皮を意識しながらたっぷりすすぐ
  • シャンプーを適量とり先に泡立ててから頭皮を中心に指の腹でマッサージしながら洗う
  • シャンプーの成分が残らないようにぬるま湯のシャワーでしっかりとすすぎ洗いする
  • 髪をこすらないように優しくタオルドライする
  • 育毛剤を用量を守って頭皮につける
  • 毛穴を意識し心地よい刺激程度の力加減でも見込むようにマッサージする

毎日きちんとこのような流れで進めれば効果的に育毛剤が効いてくれるはずです。そしてもうひとつ忘れてはいけないのが、「育毛剤は夜使う」ということです。髪や頭皮の細胞は眠っている間に活性化しますので、その時に頭皮の状態を良くしておいたり必要な栄養分を与えておくことがポイントになるからです。

複数の種類の育毛剤の併用は注意が必要!

育毛剤にも頭皮環境を清潔により良くする目的のものや発毛促進効果が期待できるもの、血行の促進効果があるものなどさまざまあります。ですので人によってはそれぞれのいいとこどりをしたいと考えて「複数の育毛剤を併用」してみようと考えるかたもいるかもしれません。
しかし育毛剤の併用は基本的にはあまりおすすめできません。商品によっては他の商品との併用を避けるように書いてあるものもあります。特に「医薬品カテゴリー」のものは「より効果的」である分「副作用のリスクも大きくなりがち」という側面があります。
ですので自己判断で育毛剤を併用するというのは注意が必要です。どうしても使ってみたいという場合は購入先のドラッグストアなどでどの育毛剤を併用したいのか申し出て、問題がないかあらかじめ聞いてからにすると良いかもしれません。

育毛剤が効きだすまでには多少時間が必要

薄毛を何とか早く改善したい…と考えるのはどなたも同じではないでしょうか。そういった思いが先走ってしまい、ついつい用量より多く使ってしまう傾向があるのかもしれません。しかしそもそも髪が生えるのには毛周期というものがあり、それが正常に整っていたとしても、一か月そこそこなどの短期間では効果はすぐ見えてはきません。
髪は数か月から半年といったスパンでだんだんと生えてくるわけですから、育毛剤を使いだして実感が出始めるのにかかる期間は少なくとも、半年ほどは見ておくべきといえます。そういったスパンで改善をはかるものであるという理解をしておきつつ、育毛剤は適正な量で正しい用法を守り使い続けていくことが重要といえます。

育毛剤を使う際注意したいその他のポイント

先ほど触れたように、育毛剤は極力夜シャンプーを行って髪や頭皮が清潔になった状態で使うのがベストと言えます。朝シャンプーをして朝使うという方法もありますが、頭皮の細胞が活性化する夜使うほうがより効果的なのは明白です。
さらに夜育毛剤を使う場合に気を付けておくべきポイントは「寝具」です。特に「枕カバー」は頭皮や髪にじかに触れるものですので、寝汗や皮脂などが付着します。ですのでできるだけこまめに取り換えて、常に清潔な状態にすることがポイントと言えます。
とはいえ枕カバーを毎日替えるのは女性でも大変なことですので、大きめのタオルやバスタオルなどを枕の上に敷くようにし、こまめに取り換えるのがおすすめです。このようなやりかたであれば毎日清潔な状態が保てますので、頭皮環境にもきっとよい影響があるはずです。

育毛剤は用量・用法を守ることが最も効果的!

育毛剤の用量や用法について詳しく見てきましたが、「過ぎたるは及ばざる」であることが分かりました。頭皮環境改善や血行促進、ホルモンへの直接的な作用などさまざまな方向性の育毛剤がありますが、どれも「用法と用量をきちんと守る」ことで最大限の効果が発揮できるものと考えるべきでしょう。
また髪が生えるサイクルを考えると、どのような育毛剤であっても半年から一年ほどのスパンで使い続ける必要はありそうです。すぐに効果が実感できないからといってあきらめるのではなく、こつこつ毎日続けることがポイントです。
また髪が生えるためには日常生活や食生活などに問題があると、それが大きく影響してせっかく育毛剤を使っていても効果が薄れてしまうということも考えられます。ですので生活習慣を整えたり食事のバランスを整えるといったことも平行して行いつつ、適正な用量と用法を守って育毛剤を使って薄毛の改善をはかりましょう。