あなたの薄毛に最適な育毛剤は?育毛剤の種類

薄毛のタイプ別で選ぶ育毛剤

あなたの薄毛に最適な育毛剤は?

育毛剤の効果がなかなか得られない、といった経験をしたことはありませんか。その効果が出にくい理由として、薄毛のタイプにマッチングしていない育毛剤を利用している、ということがあります。

育毛剤には様々なタイプが存在しています。男性ホルモンを抑制するタイプの育毛剤もあれば、血行を促進してくれる育毛剤、さらに毛根を活性化するタイプの育毛剤や皮脂分泌を抑制するタイプの育毛剤、頭皮の保湿を行う育毛剤もあるのです。

様々にある薄毛の原因に対処できる育毛剤とはどういったものなのでしょう? 薄毛のタイプ別で育毛剤を選んでみませんか。びっくりするくらいの効果が得られるかもしれません。

適材適所。症状に合う育毛剤を使わなければ意味がない

育毛剤に含まれている成分は一緒ではない

育毛剤の成分表をチェックすればわかると思います。似通った成分が含まれていることもあるのですが、すべての成分が一緒、ということはありません。それぞれの育毛剤には、それぞれの特徴があるのです。

入っている成分によってはあなたの薄毛に対して良い効果をもたらしてくれるかも知れません。一方で、あなたの薄毛の原因に対して何も作用してくれない成分をメインで含んでいる育毛剤もあるのです。

前者のタイプの育毛剤を選択すればよいのですが、後者のタイプを選ぶようなことをしてしまえば、まったく効果が得られない、という最悪の結果になってしまうかもしれません。

症状に見合った(タイプ別の)育毛剤を選択して利用することが、薄毛改善の第一歩になります。

育毛剤は価格で選んではいけないのか?

育毛剤は継続して利用しなければならないので、価格で選ぶのも一つの方法です。しかし、高いからといって避けてしまうと、みすみすマッチングしている育毛剤を利用しない、といった事にもなりかねません。

育毛剤に関しては、セット購入や定期購入をすると、1本あたりの価格が通常購入よりも5%や15%ダウンする、といったこともあります。安く購入できるチャンスは有るので、高いからといって特定の育毛剤の購入を諦めてしまう、といったことは避けるべきです。

M型ハゲや頭頂部のO型薄毛(AGAタイプ)

男性ホルモン抑制タイプ育毛剤を利用すべき

  • M字ハゲなど前頭部が薄毛になっている方
  • O型ハゲなど頭頂部が薄毛になっている方

上記に該当している方は、「男性型脱毛症」と呼ばれるタイプの薄毛です。男性ホルモンが関わっており、遺伝性のものなのです。そのままにしていると、前頭部と頭頂部の薄毛の範囲がどんどんと広がっていき、ついには繋がってしまいます。側頭部と後頭部の髪の毛を残して、前頭部から頭頂部まで禿げ上がってしまうのです。

男性の薄毛の8割は「男性型脱毛症」です

O型やM型の薄毛は男性型脱毛症男性の薄毛の80%程度の原因が男性型脱毛症と言われているのですが、近年では素晴らしい育毛剤も登場しました。男性型脱毛症に特化している成分が生み出されており、それらの成分を実際に配合している育毛剤も登場しています。

男性型脱毛症には、男性型脱毛症対策ができる育毛剤でなければ意味がありません。単に血行を良くしたり、頭皮環境を良くしたり、といった事を行ってもほとんど影響はないでしょう。男性型脱毛症は体の内部が大きく関わっているので、体の内部に作用する成分を含んでいる育毛剤を積極的に活用しましょう。

ただ、どんな育毛剤を選んだらいいのかわからない、という方も多いと思います。そこで、以下に男性型脱毛症に効果があるとされる育毛剤に含まれている成分を幾つか記載します。それらの成分が含まれている育毛剤であれば、良い結果が現れる可能性が高いです。

【M字やO型ハゲに悩んでいる方が利用すべき育毛剤の成分例】
  • アロエエキス
  • 柑橘エキス
  • ニンジンエキス
  • キャピキシル
  • ノコギリヤシ(育毛サプリメントの成分)
  • 亜鉛(育毛サプリメントの成分)など

上記の成分には、男性型脱毛症の根本原因であるジヒドロテストステロンの分泌量を減らす、といった作用があります。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのテストステロンと酵素の5αリダクターゼが結合することで生まれてしまいます。

上記した成分には、5αリダクターゼの活性度合いを抑える作用が期待でき、結果的にジヒドロテストステロンの分泌量が少なくなるのです。

頭皮が硬く、頭皮環境を改善したい

血行促進、血管拡張作用のある成分が含まれた育毛剤がおすすめです

頭皮が固くなっているということは、血管が圧迫されてしまい血液の流れが悪くなっている可能性があります。髪の毛は血液によって栄養が運ばれることで生えてきます。血液量が減ってしまえば、供給される栄養素が少なくなるので、髪の毛が脆弱化して、結果的には産毛のような状態になってしまうかもしれません。

びまん性脱毛症は女性の薄毛症状

こちらの脱毛症に関しては「びまん性脱毛症」といった言われ方もしています。男性だけでなく、特に女性に発症しやすいとされています。

びまん性脱毛症を見抜く方法は頭皮の硬さだけではありません。髪の毛が全体的に少しずつ薄くなっている、といった方はびまん性脱毛症に陥っている可能性が出てきます。

男性型脱毛症のように局所的に薄毛になるわけではなく、全体的に髪の毛が薄くなり、少しずつ地肌が露出して見えてしまうのです。

頭皮環境を整えるのを目的とした育毛剤選びですが、以下に示した成分が含まれているものを選択するのがおすすめです。

【育毛剤に含まれる血行促進作用があるとされる成分例】
  • センブリエキス
  • ニンジンエキス
  • トウガラシチンキ
  • クララエキス
  • ビタミンE(育毛サプリメントで摂取する方法もある)
  • ハッカエキス
  • センキュウエキス
  • ショウキョウチンキ
  • セファランチン
  • ニコチン酸アミド
  • ニコチン酸ベンジルなど

頭皮の血行を高めることができれば、髪の毛に栄養が送られるだけではなく毛母細胞の活性化も期待できます。毛母細胞が眠っている状態になってしまうと、太い健康的な髪の毛が生えてきません。毛母細胞を覚醒させるためにも、血行促進作用のある成分を含んだ育毛剤を利用することは大切です。

ミノキシジルについて

発毛剤に含まれている医薬成分です。血管を拡張する作用があり、国内ではリアップに含まれていますし、海外ではロゲインなどに含まれています。

医薬成分なので、確実に血管を拡張させる作用があるのですが、副作用も有るので利用には注意を要します。

頭皮環境正常化のいっぽうで、肌への負担も……

血行促進をすれば頭皮にも栄養が送られやすくなるので、頭皮環境が正常化することもあるのですが、ミノキシジルにはお肌に負担をかけてしまうような作用もあります。炎症を起こしてしまうリスクが有るのです。

お肌が弱い方が利用してしまうと、肌トラブルが原因でかえって薄くなってしまうかもしれません。発毛剤の利用は気をつけなければならないのです。

栄養不足で髪の毛が細く弱っている

毛根を活性化するタイプの育毛剤を利用すべき

髪の毛が細くなっている場合は、髪の毛を作るだけの栄養が、毛母細胞に届いていない可能性があります。そういった場合には、まずは毛根を活性化させなければなりません。

コシのない髪の毛は栄養が行き届いていない?

髪の毛のコシがなくなってきた、と感じている方はこちらのタイプの薄毛になっている可能性があります。髪の毛のボリュームがなくなってきた場合には、毛母細胞を活性化させる機能を持った育毛剤を積極的に選ぶべきです

毛母細胞を活性化させるためには、まず血行を促進させてあげることです。前述した血行促進作用がある成分を豊富に含んだ育毛剤を活用して下さい。また血行促進成分に外に、以下の成分を含んでいる育毛剤の利用も考えるべきです。

【毛母細胞の活性化が期待できる成分例】
  • ビタミン
  • 亜鉛
  • システイン
  • プラセンタなど

育毛剤で摂取するよりは、育毛サプリメントや食事からの摂取を考えましょう。毛母細胞は体の内側からの影響を受けるので、体の内側から対策を立てるべきなのです。

プラセンタに関しては、成長因子を含んでいるとされています。髪の毛が生えやすくなるとされており、単なる美容成分ではありません。お肌だけでなく、髪の毛への効果も期待できるのです。

頭皮の脂っぽさや毛穴詰まりが気になる

皮脂分泌抑制タイプの育毛剤がおすすめ

男性は女性よりも3倍の皮脂が分泌される、と言われています。特に頭皮には多くの皮脂線が存在しており、大量に分泌されているのです。

皮脂は一定量であれば、保湿効果もあるので悪いものではありません。しかし、量が多すぎるとお肌に対して大きな影響を与えてしまいます。

保湿の役割がある反面、菌の餌にもなるのが皮脂

男性の皮脂分泌は女性の3倍過剰な皮脂は、お肌の上にある菌の餌になるだけの存在です。要は、菌の繁殖を手助けしまうのです。菌が大量に繁殖してしまうと、お肌の負担になってしまいます。最終的にはお肌が耐え切れなくなってしまい炎症が起こってしまう、といったリスクが出てきてしまうのです。

お肌に炎症が起きてしまうと、髪の毛に送られるべき栄養がお肌の修復に利用されてしまいます。髪の毛の成長が後回しにされてしまい、結果的に薄毛になってしまうのです。

また、「脂漏性皮膚炎」といったものになってしまうと、状況はかなり深刻です。そこまで至らないうちに、育毛剤で対処しなければなりません。

こちらのタイプの薄毛に対処できる育毛剤の成分ですが、実は二通りあります。皮脂の量自体を低減させる成分と、菌の繁殖を抑える成分です。

【皮脂の分泌量の低減が期待できる成分例】
  • ビタミンC(ビタミンC誘導体がおすすめ)
  • 大豆イソフラボン
  • オウバクエキス
  • グリコール酸など

皮脂の分泌量ですが、男性ホルモンも一部関わっています。ですから、男性ホルモンを抑制させる成分が含まれている育毛剤を利用する、ということも有効な手段の一つです。

【抗菌作用のある成分例】
  • イソプロピルメチルフェノール
  • ヒノキチオール
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • チャエキス
  • ユーカリエキス
  • ハッカ油
  • エビネエキス
  • サンショウエキスなど

仮に皮脂が多かったとしても、菌が繁殖しにくい状況を作れば、頭皮の炎症は抑えられます。抗菌作用のある成分も重要なのです

頭皮が乾燥しやすくフケの出やすさからの毛穴詰まり

頭皮を保湿するタイプの育毛剤がおすすめ

脂性肌でも薄毛になってしまいますが、逆に乾燥肌であったとしても薄毛のリスクはつきまといます。お肌は保湿されることで、ちょっとした刺激にも対応できるようになります。しかし、乾燥してしまうと刺激が直接お肌の内部にまで影響を与えられてしまう感覚なのです。

ちょっと触っただけで赤くなってしまうこともあります。

乾燥肌になるとフケが出やすくなります。結果的にフケで毛穴が詰まってしまい、髪の毛が成長しにくくなる、といったことも考えられるわけです。

育毛剤と保湿ですが、実は密接に結びついています。ほとんどの育毛剤に保湿成分は含まれているので、乾燥肌の方は対処しやすい、といったメリットが有ります。

【保湿効果のある成分例】
  • センブリエキス
  • ヒアルロン酸
  • イチョウ葉エキス
  • バイオポリリン酸
  • ヒキオコシエキス
  • ヒオウギエキス
  • オトギリソウエキス
  • オタネニンジンエキス
  • コラーゲン
  • ジオウエキス
  • アセロラエキスなど

お肌が保湿されると堅牢な状態になります。ちょっと刺激を与えたくらいでは炎症が起きにくくなります。結果として、安定して髪の毛が生えてきやすくなるわけです。

まとめ~タイプ別育毛剤の選び方~

まずはどのように薄くなっているかをチェックしよう

  • 前頭部や頭頂部の薄さが目立つ……男性ホルモン抑制タイプの育毛剤を利用する
  • 全体的に髪の毛が細くなっている……血行促進タイプの育毛剤を利用する

すでに薄毛になっている方は、自分がどちらのタイプの薄毛になっているかを確認して下さい。おでこが広くなっていたり、つむじ周辺が薄くなっていたりする方は、高い確率で男性型脱毛症でしょう。なので、男性ホルモン対策をしなければなりません。

全体的に髪の毛が少しずつ細くなっている方は、中高年の女性に多くなっているびまん性脱毛症の恐れがあります。血行を促進することで毛根に栄養が送られ、髪の毛が太くなる可能性があるので、血行促進タイプの育毛剤を利用するとよいでしょう。

”頭皮状況”で、利用する育毛剤を決めるのもおすすめ

  • 炎症が起きている……抗炎症作用系の成分が含まれている育毛剤を利用する
  • 頭皮が脂っぽい……皮脂分泌抑制タイプの育毛剤を利用する
  • 頭皮が乾燥している……保湿機能の高い育毛剤を利用する

頭皮は人それぞれです。乾燥している方もいれば、オイリーな方もいます。ニキビなどの炎症ができている方も少なくありません。それぞれの状況に合わせた育毛剤を選択しましょう。頭皮環境が良くなれば、健康的な髪の毛が生えてくる確率が高まります。