食事風景女性の抜け毛対策

ホルモンバランスの崩れには、食生活の見直しを

食事風景

健康な髪を保つには、女性ホルモンの分泌バランスが大切

健康な人の場合、2つの女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌がバランスよく行なわれています。およそ2週間ごとに優位を繰り返しているのが通常です。

エストロゲンには、髪を発達させて成長期を持続させる作用があるので、ホルモンバランスが乱れるとエストロゲンの量が減少し抜け毛が増えてしまいます。エストロゲンが減少すれば髪の成長期は短くなり、休止期が長くなってしまうのです。それ以外にも一個の毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪そのものが細くて弱々しい成長になります。

ホルモンは体内に湧く化学物質です

ホルモンは体内で生成される化学物質のような存在で、少量でも様々な働きを調節する役割を担っています。甲状腺やすい臓、生殖腺、腎臓、骨髄といった場所で作られる無色透明の液体です。分泌される部位によって異なる役割を持っており、血流によって全身を循環しています。作られているホルモンの種類は100種類以上で、女性ホルモンのエストロゲンはそんな中の一つなのです。

性ホルモンが男女の特徴を生み出す役わりに

たくさんのホルモンの中でも、男性ホルモンや女性ホルモンが男女それぞれの特徴を作り出しています。髪の毛の成長には、この男性ホルモンと女性ホルモンのバランスよい分泌が大切になってくるのです。そのためバランスが崩れると、髪の毛の成長が停滞してしまいます。

ホルモンバランスの崩れが起こりやすい時期は?

女性の場合、産後や更年期、ストレスなどが影響して、ホルモンバランスを崩すことになります。男性でも、ホルモンが減少する中年期以降には、AGAの症状が急激に目立ち始めます。髪の毛をつかさどる女性ホルモンは、主に頭頂部から耳くらいまでの範囲に働いているため、AGAやびまん性脱毛症など、頭部の上部にかけた薄毛が目立ち始めるというわけです。

ホルモンバランスが乱れている状態とはどんな状態?

視床下部と脳下垂体、卵巣などホルモンに関わる器官の連携プレーがうまくとれていない状態や、”ホルモンバランスが乱れている状態”のことです。女性の場合、ホルモンの量は毎月の生理周期で変化がありますが、時期によってバランスは保たれています。

しかし、ストレスが慢性的に続いたり強く感じることで、そのバランスを崩してしまいます。視床下部や脳下垂体は、こうした精神的ストレスの影響をそのまま受けてしまう臓器です。

最近では若い年代の人でも過剰なストレスを感じると脳が指令を出さなくなり、ホルモン分泌が止まったり上手にその量をコントロールできなくなっているのです。

加齢やストレスだけじゃない! 食生活も大きく関係する

加齢以外でもダイエットを過度に行うことで身体が栄養不足になれば、卵巣の機能は低下します。それによってホルモンの分泌量が減少してしまうのです。

薄毛を促進させてしまう食べ方とは?

食べ過ぎ髪の毛も細胞ですから、血液から栄養を取りこむことで細胞分裂を繰り返し行ないます。血流が悪いと良い髪が育たなくなりますし、皮脂が過剰分泌することで毛穴が詰まりやすくなり頭皮環境を悪化させます。

薄毛を促進する食べ方とは、脂質を取りすぎて血流を悪化させる食べ方なのです。

食べすぎると、育毛環境を悪化に導いてしまうことに……

たくさん食べるのは健康上でも好ましくありませんが、髪の毛にとってもよくありません。というのも、食べ過ぎにより太ってしまうと、血流が悪化し、身体の末端まで血流が行き届きにくくなってしまうのです。すると、髪の毛が必要な栄養素も自ずと頭皮まで行き届かなくなってしまいます。

外食は毛穴詰まりや血行不良を起こしかねない!?

食事を外食しがちな方は、カロリー過多に気をつけたいところです。そして、摂取する栄養分を気にしたほうがよいかもしれません。というのも、外食メニューはどうしても脂分が多かったり塩分が多くなりがちだからです。体内に脂が多くなると毛穴を詰まらせかねませんし、塩分は肝臓の機能低下を招き血行不良を起こしかねません。

過度なダイエットで栄養不足の頭皮に

食事制限による過度なダイエットは、体内で必要とする栄養素を摂り込めません。栄養が足りなければ、健康維持に必要のない場所から、栄養の分配が滞り始めます。それが髪の毛なのです。すると、栄養が足りない頭皮や髪の毛は弱ってしまうことになります。

太ると頭皮の毛穴詰まりも起こします

血流だけではなく、頭皮へのダメージも否めません。太ると汗をかきやすくなります。そうなると、頭皮の毛穴が皮脂詰まりを起こしやすくなってしまいます。

食べる時間帯は大丈夫?

夜22時から夜中2時の間にホルモンの分泌は活発になります

この時間帯にお腹に食べ物が入っていれば、血液は消化を促すため胃に集中してしまいます。そうなればせっかく髪の毛が育毛するための時間に、血流が頭皮へ届かなくなり健康な髪が作りにくくなるのです。ですから夜寝る前に食べることは薄毛を促進させる要因となってしまいます。

栄養バランスの良い食生活を心掛けましょう

髪の育毛に必要なビタミンBやミネラルを豊富に含む緑黄色野菜、そして良質なタンパク質を多く含む食品などをバランスよく食べることが薄毛改善には大切です。

薄毛で悩む人は今一度、食生活を見直してみましょう。