U型ハゲ男性向け育毛法

U型ハゲとは?U型ハゲの特徴・原因と対策

U型ハゲ

男性の薄毛の中でも、深刻度の高い「U型ハゲ」。一説によると、U型ハゲの場合、薄くなった髪が自然に復活することはほとんど望めないとも言われています。
「U型ハゲ」とは一体どういうものなのでしょうか。その原因や予防についてや有効な対策について解説します。

U型ハゲの特徴とは

髪の毛の生え際から頭のてっぺんの部分にかけての毛髪が抜け、後頭部にだけ髪が残る状態が、アルファベットの「U」の文字に見えることから、U型ハゲと呼ばれる所以です。同じハゲ型を指して「A型ハゲ」と呼ばれることもあるようです。
頭頂部から薄くなってしまうO型ハゲ、生え際から髪が後退していくM型ハゲが同時に進行し、結果的にU型ハゲとなるケースもあります。

U型ハゲに至ると、頭皮を確認しても毛根は確認できず、皮膚の状態も変わってしまい、髪がなくなったU型部分から再び髪の毛を復活させることは困難と言われています。薄毛に気づいても「遺伝だから」「体質だから」などと諦めて放置することで、U型ハゲに至る方も多いと言われています。
U型ハゲに至る前、薄毛に気づいた段階ですぐ対策していくことが重要です。

U型ハゲの原因

U型ハゲはどのような原因で起こるものなのでしょうか。ひとつずつ見ていきます。

男性ホルモンが還元酵素により変化

実際の要因は様々とされていますが、最も大きな原因と言われているのがホルモンバランスです。

U型ハゲは、男性ホルモン「テストステロン」の分泌の影響で発生することが多いと言われています。

テストステロンは男性ならだれでも体内で分泌されている男性ホルモンで、これによって男性らしい骨格が作られたり筋肉の形成が行われています。「女性を惹きつけるために必要なホルモン」とも言われており、男性の魅力にも大きく関わりのある物質です。
また、男性ほどではないもの、女性の体内にもテストテロンは分泌されており、このホルモンが体内の組成・維持に必要な物質であることは間違いありません。

しかし、このテストテロンには「5αリダクターゼ」という還元酵素とかかわることで「DHT(ジヒドロテストステロン)」というものに変化してしまう特性があります。
5αリダクターゼは、前頭部など毛根部分の皮脂腺に多く存在する還元酵素で、このDHTが毛髪への影響を引き起こします。
DHTは、テストテロンに比べて数十倍と非常に活性の強いホルモンです。その強い活性を毛母細胞の中にある男性ホルモン受容体「アンドロゲンレセプター」が受けると、毛母細胞が満足に機能せず、髪の成長が妨げられ、抜け毛につながります。

こうした作用が連続して起きどんどん髪が抜けていった結果、U型ハゲに至ると言われています。

間違ったヘアケアで脂性になる

頭皮が脂っぽくなるというのは、U型ハゲを含め、薄毛の方に多く見られる状態です。
毎日のシャンプーやヘアケアのやり方が間違っていると、頭皮環境が悪くなり結果的に過剰に脂が分泌されてしまうケースがあります。
テストテロンをDHTに変化させる「5αリダクターゼ」にはいくつか種類があるのですが、そのうちの「Ⅰ型5αリダクターゼ」は脂性の方の皮脂腺に多く存在すると言われています。脂性の状態の頭皮が続いてしまうことで、気づかないうちに男性ホルモンの問題を引き起こし、抜け毛の増加を招いている恐れもあるのです。

食生活に問題!脂っぽいメニューは悪影響

男性の場合、仕事の忙しさから外食やコンビニ弁当あるいはスーパーの総菜コーナーで買ったもので済ましまう、なんて方も多いのではないでしょうか。また揚げ物や肉など脂っぽい食事が好みの方は、油分の多い食生活が慢性化すると、頭皮環境にも影響は及びます。
先ほども触れた通り、抜け毛の要因となる「Ⅰ型5αリダクターゼ」は脂っぽい頭皮の皮脂腺に多く存在します。
脂っこい食生活を続けてしまうと、油っぽい頭皮状態を助長させていることにもなります。さらに外食や出来合いの食事では、栄養バランスがどうしても脂質と糖質に偏りがちです。アミノ酸やビタミン類など、身体に必要な栄養素が欠如した状態になり、髪が育つための栄養がしっかりと行き渡らないことにもつながります。

生活習慣の問題とストレス

年齢問わず、生活習慣が乱れると薄毛のリスクは高まります。
スマートフォンやパソコンでついつい夜中までゲームやネットをしてしまったり、付き合いの飲み会で午前様など、寝不足が続くと、細胞の修復が妨げられ、抜け毛が進む原因となります。
タバコを吸う習慣がある方やお酒が好きでついたくさん飲んでしまうという方も注意が必要です。タバコに含まれるニコチンは体内のビタミンを壊したり、血管を収縮させて血行不良を起こす原因になりますし、お酒を過度に飲むとそのアテとして食べるものは脂っぽいものであったり塩分過多になってしまうケースが多いもの。
また、仕事や人間関係などでストレスを抱えていることも、体内の血行不良の原因となり抜け毛を進めてしまう原因と考えられます。
睡眠不足や不規則な生活や悪習慣、ストレスが多い状態は髪にとって良くない環境です。

U型ハゲ予防に有効な対策法は?

U型ハゲに有効な対策を探ってみましょう。
冒頭でお伝えしたとおり、U型ハゲになってからは手遅れです。U型ハゲになるまで、薄毛の兆候に気づいた時点で、できることをどんどんやっていくことが重要です。

毎日のヘアケアの見直しを

市販の安いシャンプーは洗浄成分が強い合成界面活性剤が使われていることも多いです。そんなシャンプーを選んでいると、何の気もないうちに、頭皮環境を悪化させてしまっている可能性があります。
洗浄成分が強いシャンプーは、本来頭皮に必要なうるおいまで取り去ってしまい、地肌の乾燥をもたらします。頭皮が乾燥すると、皮脂腺から脂が過剰分泌されてしまいます。髪が脂性になっていくと、キレイにしようとまたシャンプーを使って洗ってしまう、と悪循環を起こすこともあるでしょう。

正しいシャンプー選び、毎日のヘアケアは以下のような方向性ややり方がおすすめです。

  • シャンプーは「夜寝る前に」行う
  • 薄毛の頭皮に対応したシャンプーを選ぶ
  • 髪を洗う際にはまず「ぬるま湯」でしっかり濡らし、汚れを大まかに流す
  • シャンプーはすぐに頭皮に付けず、適量をお湯で泡立てる
  • 髪を洗う時は爪をたてない。頭皮や毛穴をマッサージするように優しく洗う
  • すすぎは充分行い、シャンプーの成分を髪と頭皮に残さない
  • タオルドライしたのち早めにドライヤーで乾かす
  • 育毛剤などヘアケア商品を使う

シャンプーは寝る前に行うのがベストです。
睡眠中とは細胞が修復される時間です。その時に地肌が汚れていたり脂っぽい状態のままだと、新陳代謝が阻害される可能性が高くなるからです。
必要に応じて育毛剤を使うのも有効ですが、育毛剤を使うなら必ずシャンプーの後。汚れが残ったままではせっかくの有効成分がしっかりと行き渡りません。寝る前に髪を洗い、清潔な状態にして育毛を促しましょう。

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食事内容の見直しと改善

毎日の食事は体内環境や頭皮環境にも大きく影響を与えるものです。
ただ空腹を満たせばいいと考えて手間のかからないものを食べたり、外食に頼っているとどんどん薄毛が進行してしまう可能性があります。食事のバランスを取るだけでも頭皮の脂分に変化が現れ目に見えて改善するケースもありますので、簡単なところからでも取り入れてみましょう。注意すべきポイントは以下のようなものです。

  • 炭水化物や糖質の摂りすぎに注意する
  • 脂っぽいものを控えめにし、野菜を意識して摂るようにする
  • 一日三食できる限り一定の時間帯に摂る

育毛・発毛を考慮した場合、具体的に摂りたい栄養分・食材は以下の通りです。

育毛・発毛に有効と言われる食材

髪のケラチンに関わる含硫アミノ酸 サンマ・アジ・鶏ささ身部分・納豆や豆腐など大豆製品・乳製品
髪を黒くするサポートをする銅 牛レバーやえびやいかなどの魚介・ココアなど
髪の色メラニンの元になるチロシン 納豆や豆腐など大豆製品やチーズ・レバー・卵の卵黄部分
ホルモンや頭皮環境に作用する亜鉛 小麦胚芽・貝類のカキ・レバーなど
髪の成長をサポートするビタミンB2 アーモンドやしじみ・海苔・レバー・納豆など
頭皮にうるおいを与えるビタミンA 小松菜・トマト・アスパラガスなど
頭皮環境と髪の成長にいいビタミンB6 豚肉のもも肉・鶏肉・ピスタチオ・青魚など

ざっと確認しただけも多くの栄養素が必要なことが分かります。多くの食材をまんべんなく摂ることを心がけましょう。

ストレスの軽減と生活習慣の改善

睡眠時間は7時間くらいが理想です。
本来、夜10時~夜中2時の時間帯が最も成長ホルモンが分泌され細胞の修復が進む時間帯だと言われています。この時間帯に眠れている方、起きている方では、大きな差が出るかもしれません。
毎日一定の時間に就寝・起床する、一定の時間に食事をきちんと摂ることも育毛にはとても重要なことです。正しい生活リズムを意識して改善をはかりましょう。

またストレスをできるだけ溜めないこと、考えすぎないことも大事です。タバコや飲酒など悪習慣がある場合も、薄毛がイヤなら改善を検討してください。
思い当たる部分が少しでもある方は、今日から一歩ずつでも改善をはかりましょう。

AGA専門外来を受診してみる

U型ハゲの大きな原因「男性ホルモン」の問題を解決していく上では、男性ホルモンによる脱毛症・AGA(男性型脱毛症)の専門外来を受診してみるのもひとつの方法です。
AGAと診断された場合は有効成分である「ミノキシジル」「フィナステリド」などをユーザーの状況に合わせた治療薬が処方されるため、医師の指示に従って進めていくだけでも改善が期待できます。
ただしAGAの診療は「自由診療」のため、費用はそれなりにかかるかもしれません。お金がかかるとはいえ、医療の見地に基づいた治療・対策が進められます。生活習慣についてのアドバイスももらえるので、ただ悩んでいるより、改善の早道なのは間違いないでしょう。

U型ハゲが気になりだしたら…すぐに対策を!

U型ハゲが気になりだした…今まさにそんな段階だとしたら、これは薄毛の進行としては「かなりのもの」です。一刻の猶予もないと考えてすぐにできることから改善を進めていきましょう。
生活習慣や食習慣によっても影響を受けている可能性が高いため、原因で思い当たるものがある方は手遅れになる前に必要な対策を今すぐにでも進めていきましょう。