育毛剤を始めるタイミングがわからない、といった方が多いのではありませんか。たとえば、禿げ上がってからでも良いのではないか、薄くなり始めてからでも良いのではないか、ハゲる前の予防目的で利用してもよいのではないか、といった事を考えている方も少なくありません。
こちらでは、薄毛を早期発見する方法や、使いはじめる年齢的なタイミングについても明らかにしていきます。いつから育毛剤を使ったら良いのか分からずに、頭を悩ませている方は必見です。
この記事で分かること
育毛剤の開始タイミングは早いに越したことはない?
薄毛が気になる前からの使用がおすすめ
育毛剤をいつからスタートしたらいいのか。答えは簡単です。薄毛のスイッチが入る前です。ただ、薄毛が発症していないのに、育毛剤を利用する、といった決断はなかなか出来るものではありません。自分では必要ではないかもしれないものにお金と時間を掛けたくはない、と思っている方もかなり多いはずです。
進行性の薄毛は、育毛剤による現状維持が大切になってきます
薄毛は進行性のものです。特に男性型脱毛症は、側頭部と後頭部の髪の毛は残りますが、前頭部から頭頂部にかけては禿げ上がるシステムとなっています。進行の度合いに差はありますし、最初に薄くなる部位についても違いがあります。しかし、薄毛の最終形態は一緒です。
スイッチオン後の薄毛進行は着実に……
男性型脱毛症は一度スイッチが入ってしまうと、そこからスイッチをニュートラルに戻してからの復活は、かなり難しいです。それよりも簡単なのが、現状維持です。たとえば、薄毛スイッチが入る直前に育毛剤を利用できれば、薄毛になる前の状態で維持させることが可能です。また、薄毛スイッチが少し入ったとしてもそれほど禿げ上がっていない状態の時であれば、毛量である程度はカバーできます。
薄毛進行後の育毛ケアは改善までの労力が大きい
禿げ上がってから利用すると、まず薄毛の進行を食い止めなければなりません。食い止められたとしても、そこで育毛が成功ではありません。薄毛が目立たなくなるように復活させなければなりません。
育毛剤はどちらかと言うと、緩やかな力で薄毛をゆっくりと改善していきます。強力な作用を与えるわけではないので、そもそも急激に回復させるわけではありません。ある程度禿げ上がってしまった方であれば、復活するにしても1年から2年、さらにそれ以上かかってしまいます。
薄毛が気になる前で、将来的な薄毛状態に気づくことが重要になってきます。果たして、どのような方法で薄毛であることに気づけるのでしょうか。
抜け毛や薄毛の前兆を見分ける方法
【頭皮が脂っぽくなってきた】
10代の時は脂性肌ではなかったのに、20代や30代になって急に脂性肌になった方は注意しなければなりません。皮脂腺は男性ホルモンの影響を受けやすいことが分かっています。
男性型脱毛症も男性ホルモンの影響を受けているのです。髪の毛や頭皮に男性ホルモンが影響を与え始めている一つの事象が頭皮の脂っぽさです。頭皮に皮脂が大量分泌され始めている、といった事を感じた場合には、育毛剤による対策を実施しましょう。
【抜け毛が細かったり、短かったりしている】
一番良いのが、生えている髪の毛の細さを実感することです。しかし、髪の毛の細さに関しては、かなり進行してからでなければ気づかない、と言われています。実際に我々は髪の毛の太さが40%の程度ダウンして初めて気づく、といったことも報告されているのです。
それよりも気づきやすいのが、抜け毛の変化です。抜け毛が産毛のようなものばかりになってきたら薄毛の前兆と捉えて下さい。
男性型脱毛症に大きく関わっているジヒドロテストステロンは毛母細胞に対して、髪の毛を生やすな、と命令を出してしまいます。その結果、髪の毛の成長は阻害されてしまい、髪の毛が細くなったり長く成長しなかったり、といった状態が生まれてしまうのです。
シャンプーをしている時や枕についている毛を定期的に確認しましょう。産毛のような抜け毛がある場合は、育毛剤の使い時です。
【髪の毛のセットに時間がかかるようになった】
髪の毛にコシがなくなった可能性が高いです。髪の毛にコシがある場合には、髪の毛も立たせやすくボリュームも出しやすいです。
一方でコシがなくなると、髪の毛自体が脆弱な状態になります。髪の毛も立たなくなり始めており、部位によっては地肌が露出するので、それを隠すための時間もかかってしまうわけです。
今までは髪の毛のセットが2分から3分で済んでいたところ、10分以上かかるようになってしまった方は育毛剤の利用を検討してくだい。
薄毛になる確率を探る究極的な方法
男性型脱毛症の発症については、基本的に生まれた時から分かっています。なぜかというと、男性型脱毛症が遺伝性のものだからです。
ドイツのボン大学による研究で、男性型脱毛症は母方遺伝であることがわかりました。母方遺伝と言ってももちろん母親は女性なので、基本的に男性型脱毛症は発症しません。要は、母親の父親が薄いか薄くないかで、自分が将来的に薄くなるか、薄くならないかがわかるのです。
- 母方の祖父が薄い・・・育毛剤で対処する必要あり
- 母方の祖父がフサフサ・・・男性型脱毛症対策は基本的に必要なし(その他の薄毛症(びまん性脱毛症、脂漏性脱毛症など)が起こる可能性はあります)
上記のようなことを知っておくだけで、少しでも早い育毛剤の利用ができるようになるはずです。
育毛剤の最初は手軽に始められる育毛ケアから
何歳から育毛ケアを行ったらいいのか、ということを考える必要があります。20代や30代前半は育毛ケアをするにはまだ早い、といった気持ちを持っている方も多いと思います。しかし、年代は関係ありません。男性型脱毛症は20代前半で発症することもあります。早いと10代で発症してしまいます。こちらでは、若い時に行うべきおすすめの自分で出来るヘアケア方法をお教えします。
20代~30代前半に始めたい育毛ヘアケア法
育毛に適したシャンプーに変える
若い時はシャンプー剤の種類にも全く気を使わないでしょう。しかし、シャンプー剤の種類によっては頭皮を痛めてしまうようなものも少なくありません。頭皮に肌荒れを発生させてしまうようなものは避けなければならないのです。
頭皮ケアを考えたシャンプー剤がおすすめです
シャンプー剤に関して、近年ではスカルプシャンプーといったものが出てきています。いわゆる、育毛シャンプーと呼ばれるものです。頭皮に優しいタイプが多く、頭皮環境を整えてくれます。髪の毛が生えやすい状態にしてくれるわけです。
我々の髪の毛は弱酸性なのですが、シャンプー剤の中にも弱酸性タイプのものがあります。同じpHのシャンプーを利用することで、頭皮が優しく洗い上げられる、といった特徴を持っているわけです。
育毛剤、育毛シャンプー、育毛クレンジングといった育毛ケア用品は、それぞれ用途目的が違います。適切に使いこなすことで、育毛ケアの効率もぐんとアップするはずです。
指の腹で洗い頭皮の保湿状態も意識して
シャンプーに関しては、洗い方にも注目しなければなりません。指の腹を使うのは必須です。爪を立ててしまうと、頭皮を痛めてしまうことになりかねません。
シャンプー回数にも注意しましょう。1日あたり2回以上利用すると頭皮の皮脂を奪い去ってしまうので、乾燥肌を招くことがあります。乾燥肌が原因の脂性肌になる可能性も少なからずあります。シャンプーを使った洗髪は1日1回に限定すべきです。
シャンプーに関する育毛ヘアケア法まとめ
- 育毛系のシャンプーを使う(おすすめは弱酸性タイプ)
- 洗髪するときは指の腹を使うこと
- シャンプー材を使った洗髪は1日1回に限定すること
※弱酸性タイプのシャンプーとしてアミノ酸系シャンプーは、特に頭皮に優しいのでおすすめです。
カラーやパーマなどは控える
過度なカラーリングやパーマに関しては、頭皮を痛めてしまったり毛根を痛めてしまったりしてしまいます。20代や30代前半に関しては、おしゃれをしたい時期でもあると思います。
アレルギーの心配も否めません
カラーリング剤やパーマ剤にはアレルギーを発生させてしまう可能性もあり、頭皮に炎症を招いてしまうことも有ります。頭皮に炎症が起きてしまうと、その修復に髪の毛の栄養まで使われてしまうことになり、髪の毛の成長が阻害されてしまいます。健康的な髪の毛は健康的な頭皮から生えてくるのです。
シャンプーしていると排水口にごっそり抜け毛が落ちている…そんな状態だとしたらもしかしたら髪の洗い方に問題があるのかもしれません。ここでは抜けにくい髪を作るにはどのようにシャンプーをすべきか、解説していきます。
パーマは機械性脱毛症に気をつけましょう
特にパーマについては気をつけなければなりません。パーマ剤についても頭皮に対して大きな悪影響を与えてしまいます。頭皮につくと肌荒れを起こしてしまうのです。さらに注目して欲しいのが、パーマをする時に毛根を引っ張ってしまう、ということです。毛根が引っ張られると、髪の毛が抜けやすい状態になってしまいます。機械性脱毛症と呼ばれる症状が出てしまう可能性もあるので、十分に気をつけて下さい。
パーマとカラーをするな、と言っているのではありません。間隔を開けることが重要です。2週間程度の間隔で行っている方は要注意です。少なくても1ヶ月以上の間隔は開けるようにして下さい。
カラーやパーマに関する育毛ケア方法まとめ
- カラーやパーマはなるべく利用しないのがおすすめ
- カラーやパーマをするなら間隔を開けること
生活習慣を見直すこと
20代から30代前半にかけては無理ができる時期でもあります。徹夜をしている方もいるでしょう。食生活が乱れきっている、という方もいるのではありませんか。
睡眠不足はストレス解消が不十分
生活習慣を見直す、ということですが、まずは睡眠時間に注目しましょう。短時間睡眠は身体にストレスをためこむ原因となってしまいます。我々は、寝ることによって脳を休めています。脳が休んでいる時にストレスは解消されるシステムとなっているので、1日あたり5時間未満の睡眠しか取っていない方は、身体がストレスによって蝕まれます。
ストレスは血管に大きな影響を与えます。血管を収縮する作用があるので、ストレスが溜まっていると、頭皮に血液が回りにくくなります。髪の毛に栄養が行き渡りにくい状態になってしまうわけです。
食事の栄養が直接髪の毛に届けられている
食生活も髪の毛に大きな影響を与えてしまいます。髪の毛の主成分はタンパク質です。タンパク質を摂取しなければ、髪の毛が生成されにくくなってしまうのです。
更にタンパク質だけで髪の毛が生成されるわけではありません。アミノ酸も関わっています。アミノ酸には必須アミノ酸といったものも有り、体内で生成されずに食事などから摂取しなければならないものもあるのです。
バランスの良い食生活をすることが、育毛につながってきます。
生活習慣に関する育毛ケア方法まとめ
- 睡眠時間を確保すること(少なくても5時間以上は眠ること)
- 育毛剤との付き合いは根気がいる
20代から使い出すとヘアケアの一部として当たり前に
育毛剤を20代から使いはじめる利点として、習慣化出来る、というものが有ります。薄くなるのが30代後半や40代になってしまうと、育毛剤の利用を習慣化させるのに時間がかかってしまうのです。ついつい塗布するのを忘れてしまう、といった状況にもなりかねません。
育毛剤は毎日利用しなければなりません。しかも、育毛剤は1回の塗布あたり数時間の効果しか発揮しない、とされています。ですから、1日2回程度は利用しなければならないのです。
1日2回の育毛剤利用の習慣化は長いめで
薄くなってきたのが30代なかばで、そこから育毛剤を使うようになると、習慣化させるのは思っているよりも大変です。育毛剤の効果がなかなか得られない、といった状態になってしまいかねません。
予防目的など、かなり早い段階で育毛剤を利用し始めていれば、たとえば、風呂あがりに育毛剤をつける、といったことが習慣になります。朝起きた時に育毛剤をつける、ということも当たり前になっているのです。効果的に育毛剤が使えるようになっていれば薄毛のリスクも当然低くなります
早めを意識しつつ、髪の毛や頭皮に変化を感じたらスタートしたい
育毛生活スタートのボーダーラインとされているのが「25歳」です。男性型脱毛症の症状がまだ出ていない方が多いのですが、20代後半にかけて急激に発症率が高まっていきます。
仮に25歳で育毛生活をスタートさせていれば、男性型脱毛症の発症を遅らせられます。自身にマッチングした育毛剤を使っていれば、薄毛の症状を未然に防ぐような効果も期待できるわけです。
もちろん、25歳にこだわる必要はありません。自身の髪の毛や頭皮に興味関心を持って生活をして、ちょっとでも変化を感じたら利用するようにすればよいのです。25歳より早い段階で育毛生活をスタートさせても構いません。
髪の毛に”細さ”を感じたら、一つのターニングポイント
特に遺伝的に薄毛になる確率が高いという方は、将来的に薄くなるのはほぼ確実です。その場合は、20歳になった時点から育毛生活をスタートさせる事も検討すべきです。薄毛は発症するまでには一定期間の猶予が有ります。最初は毛が細くなってくるわけですが、その時点で有効な対策ができれば薄毛に悩まされないで済む可能性が極めて高くなるのです。