様々な育毛剤育毛の基礎知識

育毛剤の種類~育毛剤の違いは効能と商品タイプで理解できる!

様々な育毛剤

無数にある育毛剤の種類、どう選ぶべき?!

インターネットやドラッグストアでは多くの種類の育毛剤が販売されています。育毛ケアを始めるために、育毛剤を購入しようと思っても種類選びに迷ってしまいます。
育毛剤の種類選びを間違えると、十分な効果が見られずお金が無駄になったしまった・・・ということになるかもしれません。
あなたに合った育毛剤の種類を見つけるためには、効能や商品タイプで選ぶ必要があります。育毛剤の種類を効能・育毛剤の商品タイプに分けてご紹介していきます。

育毛剤の種類は効能・有効成分別に分類できる

男性型脱毛症AGAにはいろいろな原因があり、育毛剤の種類も効能別に分類できます。薄毛になる代表的な原因は以下の通りです。

  • 男性ホルモンの影響
  • 頭皮の血行不良
  • 毛母細胞の活性化が低下
  • 皮脂の過剰分泌
  • 頭皮環境の悪化

上記の症状に対して育毛剤がどのように効果的にアプローチするのか、種類別にご紹介します。

男性ホルモンを抑制する育毛剤

男性が薄毛になる大きな原因の一つが男性ホルモンの影響です。男性ホルモン内に含まれるテストステロンがジヒドロテストステロンに変化することで、抜け毛が増えて薄毛が進行します。
男性型脱毛症AGAの場合、頭頂部や前頭部から薄毛が進行していきますが、これはテストステロンが頭頂部や前頭部にたくさん存在しているからです。
つまり、男性ホルモンの働きを抑えることができれば薄毛を治療することができるのです。
育毛剤には男性ホルモンを抑制する種類のものがあり、この種類の育毛剤にはジヒドロテストステロンへの変化を抑制する効果があります。
男性ホルモンの影響を抑えたいのであれば、このような種類の育毛剤が効果的でしょう。

体毛・髭が濃い男性にはホルモンを抑制する種類が効果的

男性ホルモンが強いかどうかを判断する基準の一つが体毛と髭です。男性であれば多少の体毛が生えていることが普通ですが、胸毛やすね毛が濃い人は男性ホルモンの影響を強く受けていると言えるでしょう。
自分の体毛や髭の濃さをチェックして、比較的濃いようであれば、男性ホルモン抑制してくれる種類の育毛剤が効果的でしょう。

男性ホルモンを抑制する育毛剤には副作用の可能性あり

男性ホルモンを抑制する種類の育毛剤には副作用の可能性があります。特に医薬品に分類されている商品の場合は注意が必要です。
腎臓の数値に影響を与えたり、心拍数があがり心臓に負担をかけることがあります。特定の臓器に持病を持っている方や病院からの薬を服用している場合は事前によく調査してから使用した方がいいでしょう。

血行促進を促す育毛剤

薄毛改善と血行促進はとても深い関係性があります。髪が元気に成長するためには十分な栄養を吸収する必要がありますが、髪は血液を通して影響を吸収するからです。
髪の成長の基盤である毛乳頭は血液内に含まれる、ビタミンやミネラルなどを吸収します。つまり、血行が悪いと毛乳頭が影響を吸収することができず、弱く細く髪になってしまうのです。
また、血行を促進させると頭皮環境を整えることもできます。固い頭皮では髪は成長できませんから、血行を促進させて柔らかい頭皮環境と作り出すことが必要なのです。
血行不良が原因となっているのであれば、血行を促進してくれる種類の育毛剤がおすすめです。

頭皮が硬いなら血行促進タイプがおすすめ

自分の頭皮を両手で掴むようにして触ってみてください。どのような感触ですか?柔らかく、頭皮を軽く動かすことができますか?
硬く、握りこぶしを作った時の手の甲の状態に近いなら、頭皮環境が悪化しているのかもしれません。
放置しておくと頭皮環境はますます悪化していきますから、血行促進を促す種類の育毛剤で対策を講じましょう。

毛母細胞を活性化させる育毛剤

髪が元気に成長を続けるためには毛母細胞が活発に細胞分裂を繰り返す必要があります。しかし、AGAを発症している毛母細胞は縮小し、細胞分裂が弱くなっています。髪を再び元気にさせるために毛母細胞を活性化させる育毛剤で治療を始めましょう。
薄毛がかなり進行している頭皮でもよく見てみると細い産毛のような髪が生えています。これは毛母細胞が分裂している証拠です。つまり、活性化が弱体化しているだけなのです。
このような場合、細胞分裂に必要な栄養素を補給してあげることで、細胞の活性化を図ることができます。
もちろんバランスの整った食事も必要ですが、毛母細胞を活性化させる種類の育毛剤を使うことで、栄養補給してあげることができます。
今は弱く産毛のような髪でも太く・強い髪に成長させることができるのです。

抜け毛をチェックして細胞の状態を確認

毛母細胞が元気に分裂を繰り返しているのかを判断する基準の一つは、抜け毛の毛根の状態をチェックすることです。
元気に分裂を繰り返している毛根はマッチ棒のように膨らんでいます。一方で元気のない毛根は歪な形をしていたり、毛根自体が付いていないことがあります。
自分の抜け毛を確認して毛根の状態が正常でなければ、毛母細胞を活性化させる種類の育毛剤を選ぶのがいいかもしれません。

皮脂の分泌を抑制する育毛剤

基本的に男性は女性よりも皮脂が多く分泌される傾向があります。特に頭皮は多くの汗をかき、衛生状態も悪化しやすくなります。
皮脂が過剰に分泌されると毛穴を詰まらせてしまい、新しい髪の成長を妨げます。
また、毛穴が皮脂で詰まっていると毛根は新陳代謝に必要な酸素を取り入れることができませんし、痒みやフケの原因になり頭皮環境悪化の原因になります。
皮脂の過剰分泌を抑える育毛剤には以下のような成分が含まれています。

  • チオキソロン
  • グリチルリチン酸
  • イオウ
  • ビタミンB6

頭皮の臭いやべたつきが気になっているのであれば、皮脂の過剰分泌が原因かもしれません。
皮脂の分泌を抑えてくれる種類の育毛剤を選ぶことによって清潔な頭皮環境を手に入れることができるでしょう。
育毛剤の種類を検討するときに上記の成分が含まれているかチェックしてみるといいでしょう。

生活習慣の乱れは皮脂の過剰分泌の原因に!

皮脂の過剰分泌を促す原因は体質だけではありません。生活習慣の乱れも皮脂を過剰に分泌させる原因になります。
特に食生活は大きな影響を与えます。ファストフードやジャンクフードなど高カロリー商品を定常的に食べるなら、皮脂が過剰に分泌されます。
育毛改善を始めるのであれば、皮脂の分泌を抑えてくれる種類の育毛剤を使用するとともに、食生活を見直すことで、さらに効果を高めることができるでしょう。

頭皮の保湿ケア・頭皮環境を改善する育毛剤

頭皮環境を正常な状態に保つためには保湿ケアが必要です。頭皮も皮膚の一部ですから、ある程度の水分・油分が必要なのです。
シャンプー後の頭皮は乾燥しており、油分も少なくなっています。そのままの状態が続くと頭皮が乾燥して、痒みやフケの原因になることがあります。
頭皮を爪でかくと頭皮を傷つけ、雑菌が入り頭皮トラブルの原因になることがあります。頭皮の汚れを除去することに加えて、保湿ケアを行ってくれる種類の育毛剤の使用することで育毛・発毛につなげることができるでしょう。

保湿ケアで紫外線から頭皮を守る

頭皮は紫外線を浴びると固くなり、新陳代謝が低下します。特に夏場や季節の変わり目は紫外線量が多くなるので頭皮をしっかりとカバーしてあげることが必要です。
頭皮の保湿ケア成分が含まれる育毛剤には、紫外線ケアをしてくれるものもあります。
外出が多い方は頭皮の保湿ケアに加えて、紫外線予防を行ってくれる種類の育毛剤を選ぶといいでしょう。

商品タイプで見る育毛剤の種類

発毛・育毛効果が期待できる育毛剤を商品タイプで見ると、大きく3種類に分かれます。

  • 外付けタイプ
  • シャンプー&トリートメントタイプ
  • 飲み薬タイプ(医薬品&サプリメント)

上記のような種類に分けることができますが、それぞれに特徴がありメリット・デメリットがあります。
どのような育毛効果を期待するかによっても種類選びが変わってくるでしょう。

外付けタイプ

M-1育毛ミスト スプレータイプの育毛剤として最も人気が高いです。
リアップ 日本国内で製造、販売されているものでは大正製薬の「リアップ」シリーズが有名です

ドラッグストアやインターネットで販売されている種類の多くは外付けタイプとなっています。
頭皮の気になる部分に有効成分をつけます。塗布するタイプやスプレー式などがあります。部分的に使用することができますし、頭皮の状態に合わせて使用料を調整することも可能です。
頭皮環境の改善や血行促進を促す効果があり、長期的に使用することで効果が期待できます。
医薬部外品の商品が多く、体への副作用の心配も少ないので比較的安心して使用できる種類の育毛剤です。

即効性は期待できない外付けタイプ育毛剤

外付けタイプの育毛剤のほとんどは医薬部外品に分類されており、即効性はあまり期待できないでしょう。
外付け育毛剤であるリアップは医薬品として販売されていますが、メーカーの推奨によれば少なくても半年程度は使用を続ける必要があります。
ということは、医薬部外品の育毛剤はそれ以上の期間が必要になるということです。一年以上のスパンを見越して使用する心構えが必要かもしれません。

シャンプー&トリートメントタイプ

通常のシャンプーに育毛成分を付与した種類の育毛剤で、育毛シャンプーやスカルプシャンプーなどと呼ばれています。
発毛・育毛を促進するというよりは、抜け毛予防・現状維持を目的としている種類の育毛剤です。
スカルプシャンプーには毛穴の汚れを掻き出して、清潔な頭皮環境を整える働きがあるので、汗かきの方や頭皮環境を清潔にしておきたい方におすすめです。
また、育毛シャンプーには髪にいい成分がたくさん含まれています。艶を出したり、白髪予防に効果的な商品も販売されています。
毎日使っているシャンプーを取り換えるだけなので手軽に始めることができる種類の育毛剤です。もちろん、副作用などの心配もないので男女共用で使用することもできます。

育毛シャンプーだけで発毛・育毛は期待できない

髪にいい成分がたくさん含まれている育毛シャンプーですが、毎日のシャンプーだけで発毛・育毛を期待するのは難しいでしょう。
有効成分が含まれているとはいえ、すすぎの時に流れ落ちてしまいますし、育毛剤やサプリメントに含まれている成分量と比較すると少量です。
そのため他の種類、塗布タイプの育毛剤や飲み薬と併用するなら効果的でしょう。

飲み薬タイプ(医薬品&サプリメント)

プロペシア フィステナリドを使用した
ミノキシジルタブレット mミノキシジルを主成分とした
ロゲイン 血管拡張剤「ミノキシジル 」を用いた

この種類の育毛剤では口から有効成分を摂取して、体の中から頭皮に働きかけることができます。
3つのタイプの中での一番即効性が高く、効果性も期待できます。
代表的な飲み薬としては以下の商品があります。

  • プロペシア
  • ミノキシジル
  • ロゲイン

上記の商品にはフィステナリドやミノキシジルなど発毛・育毛を促す成分が含まれており、医薬品として分類されています。
飲むだけで血管を拡張させ、頭皮への血行を促進させることで発毛を促す働きがあります。外付けタイプの育毛剤やスカルプシャンプーと併用することで薄毛を改善した人も多く、本気で治療を始めるのであれば、この種類の育毛剤が最短ルートかもしれません。

高い効果性が期待できる医薬品、ただし副作用の懸念も

確かにとても高い効果性が期待できる種類の育毛剤ですが、無視できないのが副作用の可能性です。
プロペシアやミノキシジルは元来、病院での治療薬として使用されていた成分であり使用に伴って副作用が現れる可能性があるのです。
特に心臓や腎臓などの臓器に影響を与える可能性があり、血圧を上昇させる副作用も認められています。
他にも男性機能の低下や全身の体毛が濃くなることもあるようです。そのため、この種類の育毛剤の使用に関しては十分に検討した上で使用しましょう。

育毛サプリメントで髪に必要な栄養を補給

髪を元気に成長させるためには栄養補給が欠かせません。亜鉛やミネラルなどの栄養素は髪の発育に直結しているので十分な量を補給してあげることが重要です。
育毛サプリメントには育毛に特化した有効成分が多分に含有されているので、育毛・発毛を後押ししてくれます。
この種類の育毛剤には副作用の心配もなく比較的安価なコストパフォーマンスで始めることができるので、手軽に育毛習慣を始めたい方にはおすすめの種類です。

育毛剤の種類は効果・有効成分と商品タイプの組み合わせで選ぼう

育毛剤の種類はたくさんありますが最大限の効果を期待するためには、慎重に種類選びを行うことが重要です。
自分の症状に合った育毛剤の種類を見分けるには、効果性・有効成分・商品タイプをしっかりと把握しておくことがカギです。
今回お伝えしたように同じ育毛剤でも、含有成分や効果性には違いがあります。あなたに合った育毛剤の種類を見極めて効果的な育毛改善を始めましょう。